- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396333324
感想・レビュー・書評
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「日本的なる恐怖の世界」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=B12753詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルと表紙が一番怖い。 『飛縁魔』のパターンが好き。ちょっとだけエロいのも嬉しい。 『妻を愛す』は好きな内容やけど怖くない。 『卒業写真』は恋愛モノのオムニバスに入ってても違和感無いと思う。 『眠らない少女』『悪魔のトリル』『陶の家』を含めた全6編の殆どが定番の内容やから途中でオチが分かる。でも、その定番こそが怪談やと思うので別に悪くはない。 全体的に読み易いので、少しだけ怖いのんを読みたいと思う人にオススメです。
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読了。
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書店にて立ち読み。
内容はさすがの乱歩ファンというだけあって、猟奇さにおいてはそれが好きな人にとっては満足のいくものでしょう。
ただ、やはり現代的な匂いがして、薄暗さにかける感じがしたためか、どうしても猟奇的な美しさとか未開化さとかを感じることは出来ませんでした。 -
昭和四十年代まで『衛生博覧会』という見世物があった。ビーカー詰めの奇形動物の死体や、残酷事件の写真。そして様々な人体模型・・・
わたしは、その特別室でトランクに詰められた少年のバラバラ死体の蝋人形を見る。本物と見紛うばかりのその美しさに、わたしは感動を覚えた。
あれから二十年、とあるスナックで博覧会の小屋主と再会した私の聞いた真相とは・・・
短編六話からなる文庫本です。
最初に載っていたあまのじゃくをモチーフとした『眠らない少女』は、グロい場面があり内容的にもあなり良いとは思わなかったんですが、表題になっている『悪魔のトリル』は良かったです。いったんほっとさせておいてからもう一度ひっくり返す手法はわりと好きです。
後の話は、あまり私の恐怖の嗜好とはあわなかったかな -
ホラー