- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396333492
感想・レビュー・書評
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鷹匠という未知の世界の物語としても、戦国期に生きた一武将、一職人の物語としても、なかなか面白かった。韃靼のからみは、やや馴染めなかったが。
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時代小説とは言いながら、動物小説でもあり実に骨太の内容で読み応え十分である。お市の方とのからみなどもアクセントとして効果的である。おすすめ。
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織田信長や豊臣秀吉、徳川家康に仕えた天下一の鷹匠である小林家鷹について書いた本です。
織田信長や他の武将の本にもよく出てくる鷹狩りというものが本当によく分かる作品で、読んでいて非常に面白い内容でした。
鷹匠の立場から、浅井長政、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と仕えていき、鷹狩りの様子からそれぞれの人物がどのような人であったのかが語られていて、とても印象的でした。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-5cf1.html -
一部の武士達の鷹狩は、或る種の“軍事演習”として愛され、流行った感も在る。一部の貴族達の鷹狩は、雅なお楽しみ、様式化され、様々な有職故実が成立するに至った。戦国時代末期になると、最高実力者たる者の権威、武威を発揚するような感にもなって行った…とは言うものの…鷹狩そのものは、野の食物連鎖の頂点に在る猛禽の力を借りながら、人が天地や風と交わり、一体化するような、途轍もなく深遠な営みなのかもしれない…そうした深遠な営みの専門家という、やや変わった立ち位置から眺める戦国時代末期の様子…そして彼らのドラマ!!非常に興味深い…
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鷹匠 小林家鷹の話。もともとは浅井長政に仕えるが、信長に滅ぼされたので、無類の鷹好きの信長に仕え、その後、秀吉、家康に仕えた。この時の鷹狩りは軍事演習を兼ねて行われたらしい、鷹匠はもともとは斥候の役目をこなせるほど頭脳は立ったみたい
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鷹狩りといえば徳川家康をイメージするのだが
この本はそれより前の浅井家からのスタート。
小林家鷹かっこよすぎる。
信長、秀吉、家康に仕え子孫は明治時代まで引き継がれている
まさに伝統そのもの。
伝説、というか非常に価値があり
地位と名声の全てであると言っても過言ではない…白鷹。
鷹匠である家鷹の全てがすごく好き。
忍耐、冷静はもちろんのこと。
己を水になればよいと言うところとか、あぁなるほどなと。
「水のごとく相手に従い、水のごとく相手をながす。」
いつも普段忘れかけていることを思い出させてくれた。 -
読了。信長時代、日本一の鷹匠である主人公小林家次(家鷹)から見た信長・秀吉・家康・その他が面白い。山本兼一の作品は人物の生き様がとにかくカッコイイ。世の中すべからず最後に勝つのは我慢した男だ!!
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戦国モノでは設定が変わっていて面白い。