虎の城〈下〉智将咆哮編 (祥伝社文庫)

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著者 : 火坂雅志
  • 祥伝社 (2007年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (694ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396333799

虎の城〈下〉智将咆哮編 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 藤堂高虎という男の生き様を知ることができました。
    まず最初の見どころは宿敵、石田光成との決着。
    怒りに飲み込まれることなく冷静に自分の牙を研ぎ続けた高虎のあり方がついに光成との決着をつけます。
    しかし決着がついたら実際には怒りよりも相手に対しての敬意を抱き、宿敵だった三成に対して軍の欠点を教授してもらう姿に感銘を受けました。
    また、三成の想い人である綾羽が「三成は本来優しい人間であり、立場上冷酷にならねばならなかった」と高虎に語るシーンも印象深い。
    どのような役職についてもやはり基本的には孤独であり、上に行けば行くほどその孤独感は高まっていく中でこのように理解してもらえる伴侶を得れたことが唯一の救いであったかとも思われました。
    高虎もそのようなことはわかっているが、そのような覚悟ができていない人間が上に立てないこともまた知っており、なんとも物悲しい綾羽とのやりとりでした。
    後半は家康が天下を取ってからの話になり、外様である高虎の苦労や振る舞いを知ることができました。主君家康に対しての気配り、内部の大名達にも気を配り、そして部下への気配りと、とにかく周りに常に気を配っていた高虎。功を立てるばかりでは旧来よりの大名たちに反感を買ってしまうため気を配るが、そうすると部下からはその苦労を知らずに反感を買ってしまう。
    失敗も多々してきた高虎ではあるが、外様であるにもかかわらず家康からの絶大の信頼を勝ち取り石高も減らされることなくお家を栄えさせた高虎は見事としか言えない。これから新しいところで働くようになる自分も基本的には外様になると思われるのでこの高虎を見習って錬成していこうと思いました。
    また、妻を大切にしろという高虎の言葉も響きました。

  • 歴史が全くわからない私にも十分楽しめる作品。
    関ヶ原の戦いまでは、休む暇もなく一気読みしてしまった。
    関ヶ原の戦いが終わると、少々一息(^-^;
    歴史のわからない私にはただの文字にしか見えず、
    ちっとも進まない・・・。

    何とかその後の束の間の平和を乗り越えるとまたまた波乱万丈。
    一気読みしてしまった。

    時代もの、歴史もの大嫌いだったのだが、この時代の小説を何冊か読んでみたくなった。

  • 上巻と同じ

  • 藤堂高虎

  • 藤堂高虎が自分の才能と評価を殺し人の心をよみながら、世間を乗り切るという感じ。自他の成功失敗から心を見つめ直す姿勢は見習いたい。詰まる所は自己執着を捨て目的を達成するということか。

  • 自己変革し続けることによって時代変化の波に呑まれることなく生き残り成長し続けた人生。
    なんだかビジネス本、自己啓発本のようで、現代社会にもそのまま通じるリアリティある成功者の人生という感じ。
    そうだよなぁ、立派だなぁと思う反面、自分がこの時代の人物達に寄せる思い、共感したい気持ちとはズレがある。
    ただ信長~徳川幕藩体制確立までの魅力ある時代のハイライトを見るようなテンポよい小説となっていて物語としてはかなり面白く読めた。
    やはり同じ時代を違う視点で見ていくのは今までの知識にいい感じで肉付けされていく実感があってとてもよかった。

  • 男の仕事!って感じの読みたい、と言ったら勧められた作品

    「風見鶏」と言われてる事すら知らないので
    特に先入観など無く楽しく、時にはドキドキしながら読めました(完全に歴史の勉強感覚)
    常に過去の成功に満足せず時代の流れに沿って自分を変えていくって凄いなと思います
    ただ、その事何回も出て来るから「分かったから…」とちょっとウンザリする事もありました

    高虎の生き方が現代的だからかあまり歴史小説読んでる感じがしませんでした

  • 下巻はいよいよ独立大名としての高虎の人生。
    大和郡山豊臣家が秀保の死によって改易となり、秀吉に再度大名として取り立てられるが、石田三成中心の豊臣政権に限界を見た高虎が如何にして徳川家と緊密な関係になったかなど、小説とはいえ興味深く読むことができた。
    果たして三成がここまで悪意の固まりの様な人物だったかは疑問ではあるが、高虎の行動を正当化する点においては、これも有りか。
    それよりも本作品を読んで興味深かったのは高虎の考え方が現代的な視点で描かれている点。
    秀吉の天下統一事業を間近で見ることで、戦に強いだけでは自分をアピールできないと考えて「土木=築城」に秀でることで存在価値を高めようとする辺りが現代社会と通じるところで共感を感じてしまった。

  • 最初は戦働き、そのあと築城、財政、政治戦略と、どんどん万能になっていく高虎。できすぎかなあとも思うけど、躍進の裏で苦労している面も多く描かれていて、自然に受け入れられる。うまいなあと思います。秀長・家康とのそれぞれの主従関係を丁寧に描いてくれているところも嬉しい。

  • 本書は戦国武将の藤堂高虎を主人公とした小説である。高虎は一般的にはあまり人気の無い武将だと思うが本書ではその評価を見直している。視点は面白いと思う。

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