悪漢刑事: 長編サスペンス (祥伝社文庫 あ 18-4)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 109
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396334178

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとエッチな感じです。
    そして、ちょっとおっかないです。

  • 2016_04_26-0041

  • これエロ過ぎ

  • あらすじ(背表紙より)
    「おれは金には興味ねえ」とうそぶきながら犯罪者ややくざを食い物にし、悪徳の限りを尽くす悪漢刑事(わるデカ)・佐脇(さわき)。彼が執着するのは女。だが、部下の死をきっかけに旧悪が露見した佐脇は追われる身に。佐脇は関係した女性を利用し、自分を陥(おとしい)れた警察上層部に一矢(いっし)を報(むく)いつつ、部下の死の真相を探る。罠と罠の掛け合い、スリリングなエロチック警察小説の傑作!

  • 田舎町の所轄署の悪刑事が,相棒の後輩刑事の死に関連する事件を追い,背後にある警察組織の腐敗を暴く話。
    写メやコンプライアンスと言った言葉があるのに,暴走族のヘッドとかもいたりする謎のパラレル都市T県。
    子供の頃こっそりと隠れて読んだエロ劇画のような濃厚で背徳感のあるエロシーン。
    突っ込みどころ満載だが,警察小説として充分に楽しめる。

  • 刑事小説と官能小説の融合。
    過激な描写あり。部屋で一人で読むことをオススメします。

  • 「悪漢刑事」シリーズ第1弾。

    出世にも正義にも興味がない、興味があるのは女だけという鳴海署の刑事・佐脇。地元の暴力団・鳴龍会との取引で容疑者を出頭させることに成功した彼は、鳴龍会の幹部の接待を受けたあと、プライベート・ルームで女を抱きますく。佐脇の相手をするのは、彼が暴力団に紹介した由布という人妻と、ギャル系の麻里でした。

    次の日、佐脇は国見病院の院長を殺害した山添明の若妻・美沙を取り調べます。佐脇は、美沙に院長との不倫の様子を克明に話すように強要し、その後ラブホテルに彼女を連れ込んでセックスします。取り調べを終えた佐脇は、美沙の供述をもとに調書を作成しますが、佐脇の部下の石井は、この事件には何か背後があるのではないかと感じます。

    その後佐脇は、しばしば美沙のアパートを訪れて彼女と身体を重ねます。石井は、そんな彼に警告の言葉を発した後、行方をくらましてしまいます。その後、与路井ダムから石井の水死体が見つかります。しかし県警は、石井の司法解剖をおざなりにしかおこなわず、自殺と結論づけます。さらに、石井の死の真相を探ろうとする佐脇に対して、警察庁から送られてきたキャリア刑事の入江が、事件に深入りしないよう釘を刺します。

    一方、佐脇は地元の暴走族「寿辺苦絶悪」(すぺくたあ)のメンバーに襲われている女子高生の環希を助け出します。子どもに興味はないという佐脇でしたが、そんな彼を環希はしきりに頼ってきます。彼女を振り払うつもりでホテルへ連れ込もうとする佐脇ですが、意外にも彼女は佐脇の言葉にしたがい、佐脇は彼女の処女を奪うことになります。

    一方入江は、有川京子という佐脇好みの美熟女を使って佐脇を籠絡しようとします。京子の色気に参って入江の策略に陥りそうになる佐脇ですが、すんでのところで逃げ出すことに成功し、反対に京子から入江が大阪で未成年者の起こした事件のもみ消しに関わっていたことを知ります。

    入江は佐脇を取り押さえようと県警の警察官を差し向け、さらに留置所にいた山添の逃亡に手を貸して彼の妻の美沙を寝取った佐脇を襲撃させようとします。佐脇は警察の目をかわすために、「うず潮テレビ」のリポーターで、女子大生の頃に佐脇と付き合っていた磯部ひかるという女性の家に匿われることになります。佐脇は久しぶりのひかるの身体を味わいながら、石井殺しの犯人の操作を進めます。

    やがて佐脇は、石井が殺されたのと同じダムで自殺したとされていた瀬川真治が出張ホストの仕事をしており、地元の有力代議士である和久井の妻・麗子が彼に入れ込んでいたことを突き止めます。佐脇は真治を装って麗子をホテルに呼び出し、そこで彼女に女の悦びを教えます。同時に彼は、代議士の和久井が地元暴力団と癒着していたことを知ります。

    最終的には、和久井の三男・庸三が石井を殺害したことを知って、入江との取引に臨みます。しかし入江は、佐脇の身の上については保証することを約束したものの、有力政治家である和久井との癒着を明るみに出すことはできないと言います。佐脇は、庸三の乗るNSXを煽って衝突事故を起こさせて、石井の復讐をおこないます。

    ちょっとストーリーの展開がたどたどしい気がします。警察小説と官能小説の、どちらか一方の要素だけに期待して読んだ読者には、ややもの足りないかもしれません。エッチシーンと合わせ技で及第点といったところでしょうか。

  • 何だかんだ言いつつ、このシリーズはついつい読んでしまうw 大分シリーズを重ねてきてネタも尽きてきてるんじゃないのか感は否めないにしてもw でもやっぱり第1作目が一番好きなのは、当然と言えば当然♪
    このシリーズは、ちゃんと主人公が悪徳刑事であり、それでいて根っこの部分、芯のところだけは確固とした正義(アクマでも“自分なりの”ですがw)を持っているというのが良い。世に悪徳刑事を主人公にした映画や小説、ドラマやVシネマはけっこう存在していて、何げにけっこうそれらを読んだり観たりしてるんですが、大体はどれもこれも中途半端なワルだったり、全然ワルでもなんでもなかったりすることが圧倒的に多く、個人的には「トレーニング・デイ」や「背徳の囁き」の刑事くらいにトコトン“悪者”に徹して欲しいという勝手な願いがあったりするんですが ^^; 中々そういう作品にお目にかかることは少ない中、この主人公は実に汚い。エロい。ずる賢い。要領がズバ抜けていい。要するに割り切った生き方を選び、その生き方を続ける(満喫する)為にはどうしたらいいのかを緻密に考え抜き、予防線を張り、根回しを済ませ、いかなる危機をも安全に潜り抜けようとするし実際に何度も絶体絶命な状況から脱している。つまり、好き勝手やっているようでいて最高に抜け目がなく、本当の意味で頭がいい。学業の成績は悪くても、こういう奴が本当にアタマがいいんだという感じ♪ そこに好感を持ってしまうのは、どうなんだろう? 良くないのかな? ま、いいかw

  • エロミステリ。官能小説かと思いきや、最後はミステリとして面白く読んでしまう。
    主人公、佐脇の悪徳っぷりがなんとなくルパン三世を想像させてしまう。悪いようで、実は一番の正義感。続きが気になる一冊。

  • 4/4

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著者プロフィール

男女二人からなる合作作家。官能からサスペンス・警察小説・ノワールまで幅広いジャンルで活躍。著書多数。好評近著で「内閣裏官房」シリーズ、「悪漢記者」シリーズなどがある。

「2023年 『降格警視3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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