LOVE or LIKE (祥伝社文庫 ん 1-45)

  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396334499

作品紹介・あらすじ

恋の協力者、のはずだった友達。いつしか青年になっていた家庭教師先の少年。ひょんなことから始まったまだ見ぬ文通相手へのときめき。転校生への切ない憧がれ。再会した同級生への複雑な想い…。"気になる"から"好き"、そして"愛しい"へ。もどかしく揺れる男女の機微を、今注目の六人の男性作家が鮮やかに描く、珠玉の恋愛アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 祥伝社文庫から文庫化したアンソロジー小説。
    タイトル通り、好きと愛してるの違いがわかる!?
    「綺麗」な小説の集まり。どれも描写が綺麗。
    映画を観ているような綺麗さ。
    ドロドロ感のない恋愛小説。

    石田衣良の『リアルラブ?』、中田永一『なみうちぎわ』、中村航『ハミングライフ』、本田孝好『DEAR』、真伏修三『わかれ道』、山本幸久『ネコ・ノ・デコ』

    気に入ったのは……。

    石田衣良の『リアルラブ?』。一番好きな人とは結ばれない、そんな恋愛は結構あると思う。さりげなく二番目と恋をする。それが愛なのかな?ありそうな恋愛形態。そこをさりげなく読める。恋愛ってこんな感じもある!と思える。

    中村航『ハミングライフ』。猫を介して恋がスタートする物語。こんな風な恋ってあまりないかもしれない。でもあったりいいな、なんて思える。素敵な作品。お気に入り。

  • ○ 石田衣良 リアルラブ?
    ○ 中田永一 なみうちぎわ
    ◎ 中村航 ハミングライフ
    ○ 本多孝好 DEAR
    △ 真伏修三 わかれ道
    ○ 山本幸久 ネコ・ノ・デコ

  • やっぱり当たりだった。なみうちぎわとハミングライフとDEARが特に好き。
    なみうちぎわは、別れ際が"わかれぎわ"になっているところが上手いなと思った。ハミングライフは、あーこうやって世界を見れたら素敵だなと思った。私もイトナミを楽しみたい。
    どの話もすごく曖昧。解決もしない。終わらない。でもそこがまたいい。どの話も良かった。

  • ハミングライフが1番ホッコリする話

  • 長い短編ほどつまらない
    短編って大体30ページから50ページくらいだと思う
    こういう色んな作家の方が集まってるやつは特に
    一人で100ページくらい使っといて面白くないとかどんだけだよ

  • 「I LOVE YOU」に続く恋愛アンソロジー第二弾。それぞれに夫/妻のある人を好きになった友達同士の微妙な関係を描く「リアルラブ?」、21歳で5年の眠りから覚めて、勉強を教えてあげていた近所の小学生に再会する「なみうちぎわ」、公園で毎日ネコにミルクを上げているうちにたまたま木のうろ中に見つけた1枚のメモ。互いに返信する間に互いの心が近づいていく「ハミングライフ」、小6の時に同じ女の子を好きだった3人が8年ぶり再会して、彼女が手紙に託した本当に好きな男を明らかにしようとする「DEAR」、転向してきた美しい少女は自分を想ってくれているらしいが、彼女の抱える事情が段々明らかになっていく「わかれ道」、自分が営む雑貨屋を久しぶり訪ねてきた同級生との気まずいやりとりを描く「ネコ・ノ・デコ」。
     前作と若干の入れ替わりはあるものの、実力派揃いの顔ぶれであるが、収録作品のクオリティは前作の方が粒ぞろいであったと思う。個人的なテイストの問題もあるかもしれないが、今回は何作か質が落ちるものがあった印象。特に気に入ったものとしては、「ハミングライフ」「なみうちぎわ」は恋愛の芽が出る瞬間の感じが良く描かれているそ、切ない感じの「DEAR」も良い。期待通り作品が幾つかあったので良しとしよう。

  • 【お風呂シリーズ】
    ・アンソロジー(男性作家版)第2弾
    ・女性と比較して男性の方がロマンチスト?
    ・女性作家溺れの毎日に久々の男性作家本は、なんだかあたたかくて丁寧でロマンチックで、決してベスト5とかには入らないけれど今の自分に合った?本だったと感じました。この流れの中で出会えて良かった。

  • 恋愛全開!じゃない、「気になる…」から好きに変わるまでの、1番ドキドキソワソワする場面とか、熱に浮かされてるわけじゃない、どこか理性がまだ保たれてる期間の話。
    とても好み。
    「なみうちぎわ」は、どこかで読んだことある気がする。
    ウロの交信の話、ファンタジックでいいな〜マンガみたい(笑)

  • 運命の人は…は女性作家、この本は男性作家の短編集
    中田永一が良かった。別名の作品とは違い未来が明るくなるような、読み終えていい気分です。
    それぞれの作家の他の作品が読みたくなった

  • タイトルの様な、どっちつかずといったどれも正確には掴めない終わり方が、らしさをよく表しているような気がした。
    中田永一「なみうちぎわ」は読者ウケが良さそうだな、なんて思いながら読んだ。
    個人的な好みで言えば、
    山本幸久「ネコ・ノ・デコ」
    このアンソロジーの中では異色だが、毒気もあれば甘味もあるような、濃い内容だった。
    真伏修三「わかれ道」
    主人公のヘタレ具合や考えを除けば、物語としてはとても面白く、最後のシーンは印象深い。
    石田衣良「リアルラブ?」
    この三作は良かった。
    本多孝好「DEAR」や中村航「ハミングライフ」はイマイチ……。過去に読んだことがあるため、読み返したが、前者は大人になっても子供の頃とそう変わらないことや、大人の問題が子供に与える影響なんかを再び見直すことをしたり、後者は相変わらずファンシーな世界だなぁと思った程度。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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