眠る絵 (祥伝社文庫)

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著者 : 佐伯泰英
  • 祥伝社 (2008年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396334567

眠る絵 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • Asian Reading アジアの活読
    『眠る絵』佐伯泰英 祥伝社文庫
    西題Los Cuadros Escondidos
    今週は、ずっときっとFY2016も佐伯文庫読みっぱなしっぽい活劇の楽しみ。元スペイン大使の祖父が寄贈した絵画を巡る殺人事件。ヒロイン燿子はスペイン語も話す美貌の25歳。長崎、甲府、バスク、アランフェスと移動する中で第二次世界大戦中の謀略が解き明かされる。メルセデス、シトロエン、ルノー21、フォードV8チューダーと登場するけれど前者の車種はきっとW123とBX。

  • ある絵画コレクションとそれにまつわる殺人事件。
    長崎の美術館に寄贈された絵画コレクションのオープニングで、かかわりのあった大学教授が殺される。体内の血液を全部抜かれて。寄贈主の孫娘の周辺に現れる謎のスペイン人。寄贈主は、スペイン戦争勃発当時、スペイン大使であり、滞在中に1000点に上るというスペイン美術を購入したという経歴の持ち主でもあった。まだ発見されていない残りの絵画と殺人の謎を追って、孫娘と美術記者がスペインに飛ぶ。そこに待っていたのは、スペイン内戦の亡霊たち…。

    これだけ読むと、美術や歴史に詳しい人なら、この小説がモデルにしている絵画コレクターが誰か判ると思う。
    この「眠る絵」のキーパーソン・木滑明矩は、実在の外交官・須磨弥吉郎をモデルにしている。そして「キナメリコレクション」は「須磨コレクション」ということになる。

    須磨弥吉郎氏は戦前の外交官。日本が戦争への道を歩みだしたころ中国、アメリカに赴任、帰国後、外務省情報部長に。昭和15年第2次大戦の前哨戦となったスペイン戦争直前に特命公使としてマドリードに赴任している。当時のマドリードは各国のスパイが入り乱れての情報戦の最中だった。
    須磨氏は公使業務の一方で、敗戦までの5年間に2000点に上るのスペイン絵画を購入している。一外交官がなんのために、どのようにして膨大な絵画を購入したのか、その費用はどこから調達したのか謎は多い。その収集品は戦後、須磨氏が戦犯容疑から釈放された後、スペイン政府から、一部が返還され「須磨コレクション」と呼ばれた。
    「須磨コレクション」の一部は、1970年全国巡回ののち最後の地長崎で78点が長崎県に寄贈された。その10日後、須磨弥吉郎氏は他界した。

    須磨コレクションは、常設展示を条件にその後数回にわたって長崎県に寄贈され現在501点が長崎県美術館に収蔵されている。

  • 絵画をめぐるミステリー。
    スペイン内戦と絡んで、読み始めの予想以上に面白かった。

  • 出だしはテレビの2時間ものみたいかな~と思ったけど
    後半はスケールが大きかった。
    ちょっとダヴィンチコードっぽい。
    宗教がらみじゃないけど。

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