- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396335618
作品紹介・あらすじ
伝説のサイコセラピストであり、元警視庁プロファイラーの波田煌子が学習塾の事務員としてやってきた!だがその塾、厄介な生徒が揃っていて、家出にいじめ、カンニングに初恋と戸惑う塾長だったが、一番の悩みの種は波田煌子に。経歴からは想像できないお惚けぶりに頭を抱えるが、どうも彼女、生徒の心は掴んでいるようで…。年頃の中学生を癒す、連作ミステリー。
感想・レビュー・書評
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サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズ第三弾。
今度は学習塾の事務員。教育こそが日本を変える!と希望に燃える波田(はた)塾長のもとで、難しい年頃の受験生が引き起こす不可解な事件の数々。隣のクラスの平均点が下がったのに落ちこぼれが高得点を取れば、転校生は嘘としか思えない言動をくり返す。
だが、煌子は塾長や講師を差し置き、中学生の様々なトラブルを解決していく。
前作に比べて読後感はあっさり。
ただ、今回は煌子よりも先に真相が見えることがちらほら。
ちなみに今回、煌子は泣きません! -
ミステリーというか推理小説がベースだが
殺人事件などではなく、身近にある、いわば「勘違い」を解くといったような話。
最初のころは面白く、一気に読み進めたが
中学生向き?と思われるだけあって、7つ話があるうちの3つめほどで推理が容易になり、4つめでとうとう飽きて中断。
また気が向いたら残りの3つを読もうかな。 -
サイコセラピスト「波田 煌子(なみだ きらこ)」
シリーズの第三弾。
ちなみに、第四弾まであるらしいっす。
存じませんでしたが(^ ^;
前二作は、サイコセラピーのラボとか、
警視庁とかが舞台で、基本的に犯罪絡み。
でも今回は、なぜか突然「学習塾の事務員」
として就職(バイト?)しているために、
登場するのは中学生ばかり。
必然的に「事件」のスケールは小さい。
が、波田センセイの傍若無人な大活躍は
「相変わらず」と言える(^ ^;
このシリーズの特徴としては、
必ず波田センセイの「犠牲者」がいて、
その犠牲者の目線を通して物語が語られる。
今回の一番の犠牲者は、塾長の波田氏。
「波田」と書いて「はだ」先生なのだが、
波田センセイの相変わらずの勘違いのおかげで
塾の名前を「なみだ学習塾」にされてしまう。
波田センセイが、本業そっちのけで
お茶とお茶請けにやたらと凝るのはいつものこと。
でも、そのお茶で生徒や職員を「手なずけて」、
いつの間にか無意味に「偉そうなポジション」に
座り込んでいるのは、いつも通り(^ ^;
意識してか知らずか、悪意があるのかないのか、
「被害者」に対してかなりなイキオイで失礼なのも
これまたいつものお約束。
それに「語り部」である被害者が、
心の中でツッコミを入れているのが、かなり笑える。
長野の山の中で、本書を読んでいる時に
結構何度も爆笑して気味悪がられてました(^ ^;
イキナリ本書を読んでも、充分楽しめると思いますが、
波田センセイの「破壊力のある」キャラを理解するには、
ぜひシリーズを最初から読むことをお勧めします(^ ^
いや、それだけ面白いって(^o^ -
殺人などの血なまぐさい事件ではない日常の謎ミステリ系。塾を中心に、中学生たちの悩みなども絡めた謎を、マイペースな事務員「なみだきらこ」が解決!
って、そんなに派手ではないですけどね。
熱血塾長とナミダさんの温度差が楽しい。ミステリ的な部分は大したことないですが、短編の集まりなので、さらっと気楽に読める手堅い作品。
シリーズとして、前に2作あるらしい…知らなかった…読むかも。 -
2010/3/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2014/4/28〜5/1
なみだ研究所シリーズ第3弾。
今度は学習塾の事務員になり、塾や学校で起こった謎や塾生の悩みをずばっと解決!安心して読めるお気楽ミステリ。典型の美学やね。