なみだ学習塾をよろしく! (祥伝社文庫 く 11-8)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 115
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335618

作品紹介・あらすじ

伝説のサイコセラピストであり、元警視庁プロファイラーの波田煌子が学習塾の事務員としてやってきた!だがその塾、厄介な生徒が揃っていて、家出にいじめ、カンニングに初恋と戸惑う塾長だったが、一番の悩みの種は波田煌子に。経歴からは想像できないお惚けぶりに頭を抱えるが、どうも彼女、生徒の心は掴んでいるようで…。年頃の中学生を癒す、連作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 4

  •  サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズ第三弾。
     今度は学習塾の事務員。教育こそが日本を変える!と希望に燃える波田(はた)塾長のもとで、難しい年頃の受験生が引き起こす不可解な事件の数々。隣のクラスの平均点が下がったのに落ちこぼれが高得点を取れば、転校生は嘘としか思えない言動をくり返す。
     だが、煌子は塾長や講師を差し置き、中学生の様々なトラブルを解決していく。

     前作に比べて読後感はあっさり。
     ただ、今回は煌子よりも先に真相が見えることがちらほら。
     ちなみに今回、煌子は泣きません!

  • ミステリーというか推理小説がベースだが
    殺人事件などではなく、身近にある、いわば「勘違い」を解くといったような話。
    最初のころは面白く、一気に読み進めたが
    中学生向き?と思われるだけあって、7つ話があるうちの3つめほどで推理が容易になり、4つめでとうとう飽きて中断。
    また気が向いたら残りの3つを読もうかな。

  • サイコセラピスト「波田 煌子(なみだ きらこ)」
    シリーズの第三弾。
    ちなみに、第四弾まであるらしいっす。
    存じませんでしたが(^ ^;

    前二作は、サイコセラピーのラボとか、
    警視庁とかが舞台で、基本的に犯罪絡み。
    でも今回は、なぜか突然「学習塾の事務員」
    として就職(バイト?)しているために、
    登場するのは中学生ばかり。

    必然的に「事件」のスケールは小さい。
    が、波田センセイの傍若無人な大活躍は
    「相変わらず」と言える(^ ^;

    このシリーズの特徴としては、
    必ず波田センセイの「犠牲者」がいて、
    その犠牲者の目線を通して物語が語られる。

    今回の一番の犠牲者は、塾長の波田氏。
    「波田」と書いて「はだ」先生なのだが、
    波田センセイの相変わらずの勘違いのおかげで
    塾の名前を「なみだ学習塾」にされてしまう。

    波田センセイが、本業そっちのけで
    お茶とお茶請けにやたらと凝るのはいつものこと。
    でも、そのお茶で生徒や職員を「手なずけて」、
    いつの間にか無意味に「偉そうなポジション」に
    座り込んでいるのは、いつも通り(^ ^;

    意識してか知らずか、悪意があるのかないのか、
    「被害者」に対してかなりなイキオイで失礼なのも
    これまたいつものお約束。

    それに「語り部」である被害者が、
    心の中でツッコミを入れているのが、かなり笑える。
    長野の山の中で、本書を読んでいる時に
    結構何度も爆笑して気味悪がられてました(^ ^;

    イキナリ本書を読んでも、充分楽しめると思いますが、
    波田センセイの「破壊力のある」キャラを理解するには、
    ぜひシリーズを最初から読むことをお勧めします(^ ^

    いや、それだけ面白いって(^o^

  • 殺人などの血なまぐさい事件ではない日常の謎ミステリ系。塾を中心に、中学生たちの悩みなども絡めた謎を、マイペースな事務員「なみだきらこ」が解決!

    って、そんなに派手ではないですけどね。

    熱血塾長とナミダさんの温度差が楽しい。ミステリ的な部分は大したことないですが、短編の集まりなので、さらっと気楽に読める手堅い作品。

    シリーズとして、前に2作あるらしい…知らなかった…読むかも。

  • 2010/3/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/4/28〜5/1

    なみだ研究所シリーズ第3弾。
    今度は学習塾の事務員になり、塾や学校で起こった謎や塾生の悩みをずばっと解決!安心して読めるお気楽ミステリ。典型の美学やね。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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