犬目 〔高積見廻り同心御用控〕 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336110

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  • 小絲派一刀流の遣い手で、南町奉行所高積見廻り同心である滝村与兵衛の活躍の物語です。

    与兵衛は、高積見廻り同心であるが、探索能力が優れているために、奉行所の年番方与力の大熊正右衛門から定廻り同心が難渋する探索に振り当てられます。

    凄腕の殺し屋「犬目」は、確実に依頼された殺しをやり遂げます。奉行所では全く探すことが出来ませんでした。そこで与兵衛に犬目の探索を命じられます。与兵衛は、無役の御家人や小禄の旗本の者達の就職の世話をする小普請組支配の下役で、悪辣な小普請世話役の吉村治兵衛が何者かに殺された手口が犬目に似ている事から探索を始めます。

    【読後】
    字が小さくて読むのに時間がかかりました。特に前半は時間がかかり、後半は面白くなり次第にスピードが上がっていきました。
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    犬目 ― 高積見廻り同心御用控シリーズの2作目《文庫本》
    2010.08発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
    2022.11.02~03読了。★★★☆☆
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    《高積見廻り同心御用控シリーズ一覧》
    2.犬目   高積見廻り同心御用控 2作目 2022.11.03読了
    1.百まなこ 高積見廻り同心御用控 1作目 2022.10.18読了


    「参考」
    ※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
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    「小普請(こぶしん)」は、江戸幕府の組織の1つ。幕府直参の旗本・御家人のうち、家禄3000石以下で無役の者がこれに属す。小普請というが、小普請奉行やその属僚とは全く別のものである。
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    「小普請組支配」は、江戸幕府の役職の1つ。小普請の者を統括した。小普請は組み分けされており、各組ごとに1名がおかれた。老中支配で、役高3千石、中之間席詰で、布衣以上。配下の属僚として、小普請組支配組頭、小普請組世話取扱、小普請世話役、金集手伝などがいた。
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    「小普請世話役」は、江戸幕府の役職の1つ。小普請入りした御家人たちを統括する小普請組支配の配下で、小普請が納める小普請金の集金や連絡役をつとめた。小普請各組の中から選ばれた3名ほどがこの役に就いて組頭に属した。
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    「年番方与力」町奉行所では、与力が南北各25騎、同心各100~120人ほどが勤務していた。与力は、首席が年番方(南北各2人)、次席が同心支配で、その下に訴訟を担当する吟味方、判例を調べる例繰方、本所見廻、養生所見廻、牢屋見廻、定橋掛、町会所見廻、猿屋町会所見廻、古銅吹所見廻、高積改、町火消人足改、風烈見廻、人足寄場定掛など、さまざまな掛に分かれ、それぞれ同心が配属された。
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    「著者紹介」
    長谷川卓(はせがわ たく、1949年ー2020年11月4日)は、日本の作家。
    神奈川県生まれ。早稲田大学大学院演劇学専攻修了。1980年「昼と夜」で群像新人文学賞受賞、2000年「血路 南稜七ツ家秘録」で角川春樹小説賞受賞。シリーズものの時代小説を書いた。
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  • 面白い時代小説にであうと嬉しい

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著者プロフィール

1949年、小田原市生まれ。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。本書は、一介の部屋住みの身から将軍に上り詰めた吉宗の裏の顔を描いた歴史時代小説の復刊である。著書に「嶽神伝」(講談社文庫)、「戻り舟同心」、「北町奉行所捕物控」、「高積見廻り同心御用控」(すべて祥伝社文庫)シリーズなど。2020年11月、逝去。

「2023年 『運を引き寄せた男 小説・徳川吉宗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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