出られない五人 (祥伝社文庫)

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著者 : 蒼井上鷹
  • 祥伝社 (2010年10月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336141

出られない五人 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • お気に入りの作家のひとりである蒼井上鷹による密室エンターテイメント。
    急逝した「アール柱野」という作家を偲ぶために,一癖も二癖もあるメンツが「アール柱野」の馴染みだった「さばずば」という店がある廃ビルに集まる。
    タイトルにあるとおり,突如起こった地震のせいで「さばずば」という店から出られなくなってしまう。「アール柱野」を偲ぶ会の参加者は,主催者でマスター役の峰,不倫をしている医者の田沼,田沼の愛人である熊野,自称旦那がDVで家出中の妻鵜飼,SEの八角の5人。
    しかし,「さばずば」には,もうひとり,自称探偵のワシグチいて,死体が二つ存在する。
    死体のうちの一つは,田沼の妻であるタヌマタマキ。熊野はタマキを殺したの夫である田沼だと勘違いをし,これが事態を更に複雑にする。
    もう一つの死体の正体はなかなか分からないが,最後の最後で廃ビルの管理人である錦織宗平であることが判明する。管理人の息子が宗平を殺害し,「さばずば」に集まったメンバーごと爆弾でふっとばそうとしていたのだ。
    登場人物ひとりひとりに,次から次へと降りかかるアクシデント。ストーリー運びのうまさはさすが蒼井上鷹と思わせる。
    しかし,ストーリーがやや入り組み過ぎており,また,ご都合主義と思わせるような展開が少し気になるところ。エンターテイメント小説として,深く考えずにさらっと読むのがよさそう。蒼井上鷹としては平均点程度〈やや下か?)のデキ。★3で。

  • 空き家状態の地下バーで語り明かす五人。シャッターに鍵がかかっており外へ出ることができない中身元不明の死体が発見される、というなかなか魅力的な設定ですが、突然闖入者が乱入してある一言を発したり、微妙などんでん返しや不要なモノローグを挿入したりグダグダで「身元不明の死体は誰か」という興味が薄れてしまい残念。終盤のドタバタ劇も空回りで、構成で下手こいた印象です。

  • 別に面白い本ではないな、読めるけど。
    アール柱野のモデルらしいけれど、中島らもってそんな人なんだ。

    死人に語らせるというのが多分自分的にダメなんだろうと思います。

  • 取り壊しが決まった廃ビルの地下にある元バーに集まった男女六人。急逝した作家を偲ぶためのオフ会だったのだが、死体が出てきた上に物騒な闖入者まで現れる。だが何故か地下から出たがらない面々・・・。
    誤解と偶然から、事態は思わぬ方向へ向かう。


    腹にイチモツありのメンバーのアクの強い言動に、ハチャメチャな展開と喜劇の様そうを呈してはいるけれど、意外と筋はしっかりとしていると思う。事態がどんどん意外な方向に転がるのも、仕掛けも楽しめた。まさに密室エンターティメント。

  • アマゾンの書評ではイマイチの評価だけど、
    あたしは好きだな、この作品。

    アール柱野なんていう奇妙な作家の名前といい、
    ざばずば(The Bar's Bar)なんていうふざけたバー。
    柱野を忍んで集まった(はず)の5人はそれぞれ、
    なにか微妙な雰囲気で。

    柱野の作品がちょこちょこ紹介されるが、それが結構面白い!
    皆さんせっかくだから、もうちょっと好きな作品紹介してよ!
    なんて気分になった。

    クローズドのシチュエーションドラマ状態は、
    なんと幽霊の独白までついてモゴモゴ進む。
    確かにキレと勢いはないけど、
    なんか、三谷幸喜のドラマを見ているようにくすくす、
    居心地の悪いようないいような、とろとろした空気感は、結構心地よい。

    あたしは好きだな、この作風。
    もうちょっといろいろ、読んでみたいな〜〜

  • ガシャポン(私はガチャガチャと呼んでいたが)、好きです。ガシャポンで飲める世界の銘酒シリーズ、私もはまっていたかも。中身を知ってしまったので飲みませんけど(笑)
    それにしても、「死ねばいいのに」が"She never eat, nanny"になるというのは「掘った芋いじるな=What time is it now?」と通じるものがあって面白いですね。

  • 取り壊される前日のビルの地下にあったバー《ざばずば》。
    その跡地で開かれたのは生前このバーの常連だった
    作家・アール柱野を偲ぶ会だった。

    それぞれの思惑を抱えて集まった参加者たち。
    自分の目的を果たすべく動き出した彼らの前に現れたのは
    顔を黒く塗られた死体と探偵を名乗る怪しい人物。

    予想外の展開に参加者たちは動揺し
    取り繕っていこうとすると余計に絡まる誤解や勘違いの糸。

    いろいろな厄介事が降りかかるのに
    なぜかバーから出ようとしない腹に一物抱えた
    男女による密室シチュエーションコメディ。

    こういう話はやっぱり舞台にして見てみたい。

  • 間に挟まってくる死体の呟きは、個人的には無くてもいいんじゃないかと思った。

    タイトルが五人なので、五人の中でいろいろあるんだろうと思って読んでいたら結局五人じゃないのがスッキリしない。

    キャラクターやオチに到るまでは面白かったので、ちょっと残念。

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