天竺熱風録 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336820

感想・レビュー・書評

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  • 初唐の時代に実在した、王玄策の波乱万丈なインド旅行?を
    講談調(紙芝居風)の軽快なタッチで描いてます。

    田中先生の架空戦記モノは未読なので知りませんが、中国物に
    関しては、人物造形が全体的にアッサリ風味な印象ですが、この
    作品においてもその特徴が良く出ています。

    文官にして驚くべき戦功を立てたものの、割と注目されてこなかった
    ことを思えば、田中先生の軽やかな描写と良く合う気がします。

    たまには違った感じの小説を読みたい方にオススメします。

  • 王玄策と言う唐初に天竺まで使節として旅をし、天竺に起こった不当な王朝を正す話。
    史実(もちろん詳しいことは?)には一応のっているらしい
    チベットとネパールの軍隊を率い、インド側の軍を破るのだからたいしたもの。

  • 中国・唐代、王玄策という人とその一行が天竺(インド)へ旅します。
    その道中の冒険の話。
    知恵を働かせて、&勇気・観察力…etc.…で、ふりかかった災難に立ち向かっていく主人公。
    結構、史実を元にしているらしいです。

    台詞以外の部分が、漢文読み下し文のような文体で、かつナレーションのように書かれていて、読みやすく、どんどん読めます。
    面白かったです。

著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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