幕末 維新の暗号(下) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
3.73
  • (23)
  • (35)
  • (25)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 295
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336882

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 明治維新を題材にしたフィクションと割り切って読めばそれなりに面白いけど。上巻に負けず劣らずファンタジー満載。特に"「南朝」の秘密を破る者には「梟首」という掟を持つ秘密結社「南梟団」"には噴き出してしまった(笑)。比較写真も、どれだけ贔屓目に見ても全く似ていない。結末は大したことなかったけど、まぁここまでこじつけられるのはそれはそれで尊敬する。ただ、最後の最後まで、そもそもそんなヤバい写真を何故撮影する必要があったのか?という肝心な点には一切触れられておらず、ファンタジーと言えども物語としての詰めが甘い。

    仮に千歩譲って、米国政府がこの写真を出してきて、天皇がすり替えられている!と言ったところで、騒動にはなるやろうけど、日本がひっくり返ることなどありえない。実はアメリカのスパイだったというのならともかく、北朝だの南朝だの、だからなんやねんという話。

  • 文章がいまひとつオーバーだったり、ありきたりだったりするのがもったいない。
    面白い仮説なので少し調べてみる気になりました。

    歴史は勝者がつくるとはよく言われるが格好のテーマだ。

  • 明治天皇のすり替えの証明。明治政府の南朝ばかりの要人。楠木や菊の紋章の解明。本当の事か確証にまで至らないがそうなのかも知れないと物的証拠も示されて面白い。
    歴史小説家の望月の活躍をもっと出して欲しい。

  • 2007年初出の文庫化で、上下巻に分冊。

  • 下巻もあっという間に読み終わりました。
    歴史ミステリーがお好きな方はドキドキしながら読めると思います。

    学校では明治維新以降はあまり詳しく習わなかったと思うので、もっと歴史に詳しければもっと楽しめたかなと思います。
    歴史を勉強し直したくなりました。

  • 南北朝?いつの話だ…と思いつつ、読み進めていくうちに、ある程度の説得力を感じる。明治天皇すり替えねえ…。たしかに、明治維新の鮮やかな方向転換や、欧米との強固な関係は不思議ではあるが…今後、この説を念頭に置きつつ、自分なりの検証が必要かな。

  • なかなか面白かったし、かなり信ぴょう性がある気もする。「明治天皇の幼少期?」という写真は、ちょっと笑ってしまうが、本当だったとしたら、やっぱり後の明治天皇とはあまりにも違いすぎるような気がする。
    もし本当のことだったとしても、天皇をどうするだとか、天皇制をどうするだとか、なにかが不安定になるようなことはあってはならないな。そういうことも含めて、既に今の世の中が成立していて、それで真なり、ということだろう。

  • こじつけ的で、?と思うところが随所にある。例えば、南朝の末裔が毛利氏に囲われていた、というのは、時期的にどうなんだろう。毛利氏が戦国大名として勢力を伸ばしたのは戦国時代も後半、元就の代じゃなかったっけ。フルベッキ写真、幕末の志士と結構似てるような気もするが、さすがに西郷隆盛は無理なんじゃないかな。まあ小説だからなあ。ただ、素朴な疑問として、北朝系の明治天皇を戴いている明治政府が、南朝や南朝の功臣を奉ったのだろう?水戸学と関係あるのかな。

  • なんとなく・・・ちょっと・・・・面白そうだったんだけど、落ち着く先がそんなとこ????・・・って言う感じでした。

  • 初めて知った「明治天皇」の入れ替わり説。あくまでも本作は「小説」として読んだけど、何があってもおかしくなかった幕末と明治初期。天皇の入れ替えなんてあり得ないと思うけど、何があってもおかしくなった時代だからこそだと思うと、なるほどなという部分もあり。
    私が本作を理解していないのだと思うが、なぜそんなに南朝に肩入れするのかがわからなかった。後醍醐天皇に魅力があったとは思えないし、三種の神器は当時、それほどのものだったということなのだろうか。学校で習い司馬遼太郎でイメージした幕末の藩士たちのイメージが結構変わった。「小説」として読んだはずなのに笑
    望月にどうにも好感がもてず★は3つ

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

札幌市生まれ。米国で不動産投資事業に従事、帰国後、執筆活動に入る。 『龍馬の黒幕』 『幕末 維新の暗号』『幕末 戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『龍馬を守った新撰組』(すべて祥伝社文庫)他、タブーを破る歴史ミステリーが読者の心を摑み、大ベストセラーに。近年はYouTube「Kajiチャンネル」でオリジナルな世界観、歴史観、幸福哲学の情報発信を続けている。近著に『軍師 千利休』(祥伝社四六判)がある。

「2023年 『第六天魔王信長 消されたキリシタン王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加治将一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
高野 和明
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×