夢燈籠 〔深川鞘番所〕 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337308

作品紹介・あらすじ

富岡八幡で流鏑馬が行われた日。元掏摸のお俊は五年ぶりに昔の仲間与吉に再会した。与吉とはわりない仲だったのだが、消息が途絶えていたのだ。お俊は困窮する与吉のため、鞘番所で働けるように動き回る。一方、鞘番所支配の大滝錬蔵は、深川で頻発する兇悪な押し込みに手を焼いていた。そして、配下までもが次々襲われる事態に。鞘番所に最大の危機が迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 心に劣等感を持っているとき、
    その幸せだった時期にあった人と再会すると
    ときめいてしまうものです。
    だけれども時にそれは、悲劇をもたらしてしまいます。

    深川を恐怖に陥れる事件が
    多発します。
    まるで殺しを楽しむかの如く
    押し入った先の人を無残に斬り捨てる…

    今回はお俊の物語です。
    彼女はかつて愛した男と出会うことになります。
    だけれども、それは悲劇の始まりと
    なってしまうのです。

    どこまでも今回は悪人が出てきます。
    何せ深川を乗っ取ろうという
    とんでもないことを考えているのですから。
    そのためにお俊は駒にされてしまったのです。

    その悪に怒りの剣が放たれます。
    そして、すべてはね、夢、夢だったんだよ…

  • 掏摸時代の馴染みが悪の手先
    敵は弱いところをついてくる!

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著者プロフィール

1946年佐賀県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。ノンフィクション、コミック原作、実録小説を手がけ、映画化、テレビ化作品も多数。2002年「裏火盗罪科帖」シリーズで時代小説作家デビュー。著書に「投込寺闇供養」「深川鞘番所」「朱引き黒引き双つ江戸」「千住宿情け橋」「留守居役日々暦」「渡り辻番人情帖」「新・深川鞘番所」「俠盗組鬼退治」「草同心江戸鏡」シリーズなどがある。

「2022年 『北町奉行所前腰掛け茶屋 迷い恋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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