入らずの森 (祥伝社文庫)

  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337438

感想・レビュー・書評

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  • 愚者の毒で宇佐美まことさんにハマって二冊目
    今回も薄暗いイメージで湿度もあり色で言えば濃いめのグレーの感じが好きな世界観。
    ただ今回はホラー要素、SF要素なので好き嫌いは分かれるかもしれない。

  • 個人的・夏のホラー月間で。ホラー作家として好き、って訳ではないけど、氏の著作ならまず間違いなかろう、とチョイス。読んでて頭に浮かんだのは、”まほり”。同作も好きじゃなかったから言わずもがなだけど、本作も…。共通点として思い当たったのは、古文書(本作では校歌)。その探求に、少なからぬ分量が割かれるんだけど、どうも苦手な理由はそのあたりにありそう。どうしても、解明パートでいちいち冷静にさせられてしまう。う~ん、イマイチ。

  • SF部分省いて、田舎の村の人間関係の闇を掘り下げた方が面白そう。

  • 怖いというか不気味。若干肩透かし。

  •  平家の落ち武者の伝説が残る四国の山村でおこる事件。

     都会から家の事情で祖母のもとにやってきた少女に、中学の教師、そしてIターンでやってきたものの地域になじめない男と、三者の抑圧された気持ちが、まぁ怖いんですわ。
     でも、じわじわっとくる怖さはあるものの、だからどうよとつっこみをいれたくなる感じ。

     ま、基本空気読めないオヤジは大嫌いなので、なんかそういうところがシンパシーの邪魔をしてるかもね。

     と、オチがね。
     まぁ、いいんだけど。ちょっと、技ありとみせかけてあざといかな。

     なんか、残念。

  • 過疎化の進む四国山間の集落、そこにまつわる平家の落人伝説、過去に起った凄惨な殺人事件、深い森に潜む“もの”、さらには南方熊楠の名まで登場する。ガジェットを見る限りではいかにもジャパネスク・ホラー的な要素が詰め込んできた感じだが、それらを過不足なく扱いつつ、謎解きの要素も無理なく絡ませて一気に読ませる。

    詳しくはこちらに。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2012-06-17

著者プロフィール

(うさみ・まこと)1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる。2021年『黒鳥の湖』がWOWOWでテレビドラマ化。著書には他に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』などがある。

「2023年 『逆転のバラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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