吉祥寺の朝日奈くん (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338022

作品紹介・あらすじ

彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、せつない五つの恋愛模様を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 最近潤いが不足していると思われ、中田キュンイチのコラーゲン小説のバトンを拾ってみました。
    「交換日記始めました」キュン×2
    「らくがきをめぐる冒険」キュン×4
    「三角形は壊さないでおく」キュン×3
     これにつきましては、みんみんと私だと脳内で別方向のストーリーになっちゃうねー。
    「うるさいおなか」キュン×1
    「吉祥寺の朝比奈くん」キュン×3

                       以上

    • 1Q84O1さん
      まだ、足りませんかw
      もっとキュンイチ作品を読みますか♡♡♡
      まだ、足りませんかw
      もっとキュンイチ作品を読みますか♡♡♡
      2023/06/21
    • aoi-soraさん
      コラーゲン小説とはナイスです(笑)
      潤いましょう
      土瓶さん、単行本の表紙はいいですね♪
      コラーゲン小説とはナイスです(笑)
      潤いましょう
      土瓶さん、単行本の表紙はいいですね♪
      2023/06/21
    • 土瓶さん
      ですね。あおいさん。
      問題は、あとがきでしょうか。
      文庫、単行本、どちらにもあるのかな?
      文庫本だけの追加のあとがきとかありそうですよ...
      ですね。あおいさん。
      問題は、あとがきでしょうか。
      文庫、単行本、どちらにもあるのかな?
      文庫本だけの追加のあとがきとかありそうですよね。
      2023/06/21
  • 中田さんの「百瀬、こっちを向いて」は、ただただキュンキュンさせられっぱなしの短編集でしたが、こちらはちょいビターな感じでしょうか。

    どのお話にも共通して描かれているのは「失恋」。
    手痛い失恋というよりは、学生の頃の、思い出すとちょっとほろ苦くて甘酸っぱいって感じのやつです。

    どれも好きな作品だったけど、友情と恋のあいだで悩む男女3人の高校生活を描いた『三角形はこわさないでおく』がよかったなぁ。3人とも不器用でそれが可愛いすぎる。女の子の好きのアピールの仕方がいじらしくて可愛すぎるっっ!!

    表題作の『朝比奈くん』は不倫のお話。朝比奈くんと人妻の山田真野が2人でメンチカツ買う行列に並んでる場面がめちゃくちゃ好き。好きな気持ちを言葉にして言い出せない2人が、ちょっとした仕草で気持ちが通じあって 自然と手を繋ないでメンチカツ買うところがもう♡

    中田さんはキュンとなるシチュエーションとセリフのアイディアをいくつお持ちなのか!?なんでこんなに絶妙なキュンが描けるの、天才。

    この本読んで 遠い昔を思い出しました。
    中学生の時にずっと かっちゃんに片思いしていて、それを友達のあーちゃんに相談していた私。あーちゃんも応援してくれていて、
    2年生のバレンタインデー放課後に勇気を出してチョコを渡したら、「小学生の時にも チョコくれたよね。その時にお返し出来なかったから 今度はちゃんとお返しするね」とかっちゃん。嬉しすぎて死にそうだったんだけど、次の月 あーちゃんとかっちゃんが付き合いだした……。
    どーゆーことだよっ かつあき!!!みゆき(←あーちゃんのこと)!!!

    はい、というわけで みなさんのキュン話もコメント欄に置いていってください笑

    あ、この本 ラストはみんないい感じに終わります♡

    • ゆーき本さん
      ほんとにユキのお母様みたいな母親になりたい!
      『三角形はこわさないでおく』はseason2まで考えてあるから、続きはユキの『禍』のコメント欄...
      ほんとにユキのお母様みたいな母親になりたい!
      『三角形はこわさないでおく』はseason2まで考えてあるから、続きはユキの『禍』のコメント欄に載せるわ!笑
      2023/11/23
    • 1Q84O1さん
      こんなおっさんでも、とおーい昔はキュンしたんですよ♡w
      こんなおっさんでも、とおーい昔はキュンしたんですよ♡w
      2023/11/23
    • ゆーき本さん
      いいねいいね(ˊ˘ˋ*)♡
      かわいいキュンストーリーありがと!
      いいねいいね(ˊ˘ˋ*)♡
      かわいいキュンストーリーありがと!
      2023/11/23
  • 五つの切ない恋愛模様が描かれた短編集。中でも一番よかったのは、『三角形はこわさないでおく』。次点は、表題作『吉祥寺の朝日奈くん』。どんでん返しというか、最後に"謎"が明かされる作品が多かったように思う。

  • 短編集。
    タイトルの「吉祥寺の朝比奈くん」が一番面白かったな。
    ハッピーエンドで終わるわけではないけれど、どの話も終わった後の余韻が広がっていくような終わり方で、それがなかなか良かった。

  • さらっと読める恋愛系のお話が5篇♫

    恋愛小説なんだけど、甘すぎない。
    恋愛小説なんだけど、1つ1つちょっとした驚きあり。

    「交換日記はじめました!」と「吉祥寺の朝日奈くん」が好きだった✩︎⡱
    交換日記は、なんでやねん!お前もかい!って展開に笑ってしまった。
    朝日奈くんは、驚きもあり、キュンもありで読み終わったらニヤけてました笑

    お腹鳴るのも面白かったけどね〜!

    朝日奈くん映画化されてたの知らんかった〜o(゚o゚)o
    見れたら見たいな〜♡

    • mihiroさん
      1Qさ〜ん、おはようございます(^-^)/
      中田作品では百瀬が1番好きだって方多いみたいですね!図書館本落ち着いたら読んでみますね〜✌︎(๑...
      1Qさ〜ん、おはようございます(^-^)/
      中田作品では百瀬が1番好きだって方多いみたいですね!図書館本落ち着いたら読んでみますね〜✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎
      2023/08/03
    • aoi-soraさん
      mihiroさん、おはようございます
      キュンキュンしましたね〜❥❥❥
      私も交換日記好きです
      お腹のも好き❥
      キュンパワーで今日も一日頑張りま...
      mihiroさん、おはようございます
      キュンキュンしましたね〜❥❥❥
      私も交換日記好きです
      お腹のも好き❥
      キュンパワーで今日も一日頑張りましょう♪
      2023/08/03
    • mihiroさん
      aoiさ〜ん♡こんにちは\(^^)/
      中田さんの恋愛小説、ただ甘いだけじゃなくて良かったです〜♪
      キュンキュンあり、驚きもありで楽しめました...
      aoiさ〜ん♡こんにちは\(^^)/
      中田さんの恋愛小説、ただ甘いだけじゃなくて良かったです〜♪
      キュンキュンあり、驚きもありで楽しめました!
      どれも良かったですね〜笑\♡︎/
      今日も暑くてヘロヘロですけど、キュンパワーで乗り越えましょうね〜✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎
      2023/08/03
  • 10年前の本だけど、先月のキョーさんのレビューを見て買ってみた。

    5つの短編からなり、最後の表題作以外は学校が舞台で学園ものの雰囲気が楽しい。
    若い男女がそれぞれに思いを寄せる話だが、直截的な好いた惚れたという話ではなく、どの話にも彼や彼女の互いに互いを思いやる感情が綴られていて好ましい。
    二人だけの筈の交換日記に多くの他人が乱入してくる作りが楽しい「交換日記始めました!」
    飄々とした主人公が友人や友人が思いを寄せる女生徒を思う心根が切ない「三角形はこわさないでおく」
    他の2編も、相手を好きだと気づかないあるいは相手の好意に気づかない、そこはかとなく切ない間柄が描かれる。

    そういうテイストで積み重ねられてきた後に語られる「吉祥寺の朝日奈くん」は、だから最後のその顛末に意表を突かれたが、最後の最後にはその“愛”の形が心に沁みる一編。
    人の心は移ろい易くはかないものなので、だからこそ“いつまでものこるもの”の存在を信じたいものだよね。

    • キョーさん
      ニセ人事課長さん
      私のレビューから選んでもらえて嬉しいです!
      ありがとうございました^_^
      ニセ人事課長さん
      私のレビューから選んでもらえて嬉しいです!
      ありがとうございました^_^
      2022/12/20
    • ニセ人事課長さん
      キョーさん
      こちらこそありがとうございます。
      どんな本を読むか、いつも悩んでいるので、フォローさせていただいた方のレビューを参考にさせて...
      キョーさん
      こちらこそありがとうございます。
      どんな本を読むか、いつも悩んでいるので、フォローさせていただいた方のレビューを参考にさせていただいています。
      中田永一さんは好きな作家さんなのですが、この本のことは知らなかったので読むことが出来て良かったです。
      続けて「百瀬、こっちを向いて。」も買ってみました。
      2022/12/20
    • キョーさん
      ニセ人事課長さん
      いやぁ、なんかとても嬉しいです!

      「百瀬、こっちを向いて。」も私はとても好きな作品となりました。
      お口に合えば幸いです!
      ニセ人事課長さん
      いやぁ、なんかとても嬉しいです!

      「百瀬、こっちを向いて。」も私はとても好きな作品となりました。
      お口に合えば幸いです!
      2022/12/21
  • 小説を読み始めたころ乙一作品を
    良く読んだ。

    小説慣れしていなかったけど乙一作品だから
    読めたと言っても良いくらい。

    この著者=乙一って読みおわってから知った。
    心地よい読みやすさに、懐かしさを感じた。
    明るい方のね!笑

    青春小説、おススメです!

  • 『百瀬、こっちを向いて。』が好きだったため、中田さん2冊目。

    ピュアで素敵な恋愛短編小説集です。
    恋愛小説ではあるけれど、話によってはミステリーというかどんでん返しの展開で、最後までどんなラストになるか分かりませんでした。

    個人的に『三角形は壊さないでおく』が一番好きです。登場人物すべてに魅力があります。
    小山内さんを好きになる気持ちも分かる。あざとさとは正反対の、清楚な可愛らしさを持った女の子です。

  • 潤い補給!!
    登場人物のピュアな感じにドキドキして、
    思いがけない展開に息をのみ、
    物語の結末に心温まる作品。

    読み終わった後、充足感に満たされました。
    どうやら私には潤いが足りなかった様子。

    トロッとした恋愛物は苦手…という方に是非進めたい恋愛小説です。(恋愛小説、と一言で括ってしまうには勿体無いかも。)

  • せつなくて、でもぬくもりのある恋愛模様を五編収録した短編集。五つともストレートな恋愛ではないところに、「なんだ?なんだ?」と読み手の目をリードしていくものがあるのかもしれません。

    とくに、最初の「交換日記はじめました!」と、表題作でもある締めの「吉祥寺の朝日奈くん」が、僕にとってはかなり好みなうえにその出来映えに拍手したいくらいでした。

    「交換日記はじめました!」は交換日記が繰り広げられるその一冊のノートを舞台として場を固定しています。数奇な運命により、最初に企図された交換日記から逸脱した、日記リレーのような体裁になっていくのですが、そこにほんとうに豊かな物語が根付くのです。アイデアといい、内容といい、僕は「やられたわ!」と嬉しい悲鳴をあげたくなったくらいです。

    「吉祥寺の朝日奈くん」では山田真野というすらりとした子持ちの美人がヒロインとして登場します。その言語感覚や性格に男性読者ならばキュンとしてつよく引かれるところがあるようなキャラクターです。そして、つかず離れずのような関係がつづられていくのですが、まずそこまでのふつうの日常の描かれ方に、癒しすら感じてしまうのでした。もちろん物語としては、そういった一枚岩の癒しだけでは終わりません。

    五つの物語に共通するのは、余分な力の抜けたダウンビートな筆致だと思います。それが心地いい。そういった書き方で、ダウンビートでも退廃せずに前を歩むような物語を作り上げている。音楽で言えば、スロー気味なアコースティックもの、あるいは同じくスローで進行しながらほのかにあたたかなオルタナティブ。説得力でねじ伏せるだとか、権威をもたせて文句を言わせないだとか、そういうのとは真逆です。だけれど、トリッキーなギミックがよく効いている。柔らかく書いていきはするけれども、そういったギミックで物語自体の個性的な芯を据えている、というように。

    本作品の特徴のひとつとしてあるのは、登場人物たちの「味」と、彼らの間に強くある「引力」。それらを読者は楽しむのだと思う。つまり、味のあるキャラクターたちが、ばらばらに離れていなくなることはなく、現実からすれば不自然なほどお互いが引き合ってくっつき、たくさんの科学反応を起こすのです。

    ある意味ではそんな夢想を読書という形で体験させてくれるのが本作品だと言っていいのかもしれません。そういう世界観が本作品にはあります。たぶん多くの人って、ふだんからそういった世界を憧れのように夢想しているものです、ひとりでいるときなどに。他者と融合する、とまではいかなくても、気持ちのいいセッションをしたいものだと多くの人は考えているように思えるのです。そういったセッションを叶える前提でのお互いの吸引力を、過剰なくらいまで本作品のキャラクターたちはみんな持っているのかもしれない。

    そういった意味でも、本作品はなんていうか、夢の一冊でした。よかった。

  • どうしてこの人の小説は
    こんなにも切ないんやろ。

    と同時に
    ニヤニヤが止まらない微笑ましさも
    この人だからこそ。



    80年代から90年代の世相と共に
    放浪する交換日記の顛末を
    瑞々しく描いた
    『交換日記はじめました!』


    誰の記憶にもない
    高校のクラスメートと
    油性マーカーの「マッキー」が取り持つ縁とは…
    『ラクガキをめぐる冒険』


    仲のいい
    高一の男子二人と
    ボーイッシュな女子一人による
    決して交わらない悲しい三角関係を描いた
    『三角形はこわさないでおく』


    お腹の音に悩む
    “ハラナリスト”の憂鬱を描いた
    『うるさいおなか』


    妻で子持ちの彼女に恋をしてしまった朝日奈くんを
    リアルな吉祥寺の街並みと共にクールに描いた表題作
    『吉祥寺の朝日奈くん』

    など
    5編の短編はすべて
    切なくも微笑ましい
    ラブストーリーになっていて、

    その先が気になる絶妙のところで潔く終わる、
    ラストの締め方がまた
    心憎いのです。



    見知らぬ者たちが
    日記というバトンを繋いでいく様は
    奇跡を見るようにワクワクしたし、

    ミステリー要素を隠し味に
    ラスト間際に反転する見事な物語のキレは
    さすがの乙◯の片鱗だし(笑)、


    もしこの物語に
    何か教訓があるとすれば
    『届かなくとも
    月へ手を伸ばせ!』
    っていう
    ドン・キホーテの精神なんじゃないかな。


    すべての作品に共通するのは
    今ある不甲斐ない自分を越えて
    一歩だけ前に進むストーリーです。


    そんなことしてどうするのって
    問いかけてくる世界から、

    お行儀良くしてなさいっていう
    誰かが決めたレールから、

    もっともっと
    はみ出さなきゃ。


    できないと決めつける前に
    手を伸ばし続けなきゃ。


    幸せはいくら待ってても、
    やって来ない。

    自分から出かけて行かなくちゃ、
    見つけられないのです。



    それにしてもこの人は
    乙◯同様に(笑)、
    報われない日々に
    苦悩する人たちや

    届かない愛の前で
    立ちすくむ人たちを描くのが
    ホンマ上手いですよね。


    映像化して欲しい話が沢山あります♪

  • 淡い恋愛模様を描いており、話のテンポや雰囲気が良いなと感じた。5つの話の中で、「三角形はこわさないでおく」が印象的。恋の切なさ歯がゆさを感じつつ、その先の展開がどうなるのか思いを馳せてしまう。

  • 「ゆる言語学ラジオ」で知って、ずっと寝かしていたが、帰省中に読破。それぞれのショートストーリーに捻りが効いていて、楽しめた。

  • 中田永一作品お初です。乙一を十代のころに読んだ衝撃から幾分か時間が経ってしまいましたが、乙一のダーク作品を想起しながらびくびく読み進めました。そしたら何とカジュアルでおかしみのある作風ですこと。この人の多面性が結局恐ろしい。

    お気に入りは「三角形はこわさないでおく」と表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」。どちらも甘酸っぱいし、心情の機微をくすぐったく刺激してくれる得も言われぬ快感。三角形はラストで題名の意味が、その爽やかで壊れそうな関係性をどかんと脳裏に突きつけてくれる。吉祥寺はもうストーリーも秀逸なことはもちろんミステリーとしても一級品。一度に二度おいしいコスパ最高の作品ですね(ちょっと表現が軽いかな、間違いなく名作です)

    最近多いゆる言語学ラジオからの出会い。ありがたし。

  • 短編5編
    どれも遠回りしながら
    話が進んでいく

    好きなのは
    「三角形はこわさないでおく」

    気になる人がいる学校生活って
    いい

  • 娘からもらった、『くちびるに歌を』の著者だと手にとった本。軽いタッチだけど、起承転結が絶妙。特に交換日記がおもしろい。

  • 後読感が心地いい短編ばかりでした。
    個人的には1.三角形2.朝比奈くん3.落書きでしたが、意見が分かれるだろうなと思う短編5作でした。
    吉祥寺の描写などは綿密に表現されているらしく、なぞって歩いてみたいなと思う作品でした。

  • タイトルの「吉祥寺」に惹かれて購入、短編集になります。
    懐かしい地名がてんこ盛りなタイトルの話も良かったですが、、

    印象的だったのは「三角形はこわさないでおく」の一編。
    どこか純文学を感じさせるその筆致に、透明感が残りました。

    夏の日差しに照らされて、夏の雨にあてられて、
    そして彼誰時の夕焼けに包まれてゆく、登場人物の3人。

    純粋であるがゆえの身を斬られるような切なさと、
    それら全てを柔らかく包み込むような甘さが同居して。

    さて、「三角形はこわさないでおく」とのフレーズの真意は、なんて。

  • 再読でした。

    何も考えずに図書館で借りて読みはじめて気づいたが、結構新鮮に読めたのはいいことなのかは不明。

    「くちびるに歌を」が良い話だったので、この作家さんの本を読んでみた。

    5話の短編集。

    どれもホッコリする話。

    個人的には交換日記はじめました!が面白かった。
    交換日記を題材にこんなミステリーのように話になるのが素晴らしい。

    またこの作家さんの本を読んでみたい。

  • 5章から成る短編恋愛小説集。登場人物たちの心情にやさしく触れながらも芸術的な展開の妙で、爽やかな読了感を得られました。特に最後の朝比奈くんの話は、ヒントがしっかり散りばめられていて、なんとなく違和感を掴んでいけば、真実にたどり着けるようになっているのが、とても好感がもてました。

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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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