乱雲の城 風の市兵衛 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 154
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340223

作品紹介・あらすじ

あの男さえいなければ――
義の男に迫る城中の敵!

目付筆頭の兄・信正を救うため、市兵衛、江戸を奔る!


「ああいう男はとり除かねば」文政半ばの年末、江戸城
内外で奥祐筆組頭・越後織部は謀議を重ねていた。翌
春、長兄で目付・片岡信正の婚儀の喜びも冷めぬ中、
今は市井に生きる末弟・唐木市兵衛は、信正配下の小
人目付・返弥陀ノ介捕縛、責問の報に驚愕。信正も謹
慎中と知り、真相の究明に乗り出すが…。冤罪に落ちた
兄と友を救うため、〈風の剣〉が城に巣くう闇を斬る!

感想・レビュー・書評

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  • 市兵衛の兄である公儀十人目付筆頭 片岡信正が窮地に。
    奥祐筆越後織部は、伊勢7万石の大名、片岡を憎んでいる同僚の目付らと共謀して、根も葉もない収賄容疑をでっち上げ、片岡を謹慎させることに成功する。そして、片岡の腹心である小人目付 返弥陀ノ介は捕らえられ死ぬほどの拷問にかけられる。最後の弥陀ノ介の救出劇は勧善懲悪ものの真骨頂といったところか。
    本作では、片岡信正と最愛の女 佐波との婚儀も行われる。

  • 悪い奴らがいなくなってよかった,よかった。という話。
    それにしてもいつも強い。

  • 弥陀ノ介が丈夫なたちで良かったよね。

  • いつものメンバーが勢揃いで楽しめた。
    弥陀ノ介のファンなのでやはり一気読みした。
    みんなかっこよすぎ

  • これまでにない展開で、いつもとは違うハラハラ感の中で読了。

    いくら弥陀ノ介が超人でも、あれはヒドイよ辻堂さん。弥陀ノ介贔屓の身には、辛い時間のひたすら長い一作。
    それを知らぬこととは言え、信正たちの談笑?の場面や市兵衞の落ち着き払った登場は、現実味がなさすぎてちょっと白けてしまった。
    産地偽装や誤表記のアレも、なんだか辻堂作品らしくなくて違和感を覚えた。新しい試みなのかもしれないけどミスマッチと感じた。
    次回はいつものような清々しさを期待したい。

  • 今回ばかりはハラハラしながら読みました。
    片岡正信はどうでるのか・・・。
    市兵衛は返弥陀ノ介を助ける事が出来るか!
    久し振りにドキドキしました。
    それにしても市兵衛は良い男です。

  • 今回は、展開にハラハラさせられたけど、チャンバラのシーンは迫力があって、一気に読み終わった。でも、敵方の動機には、「たったそのくらいのことで、ここまでやるか?」という疑問もあるけど。

  • 兄の片岡信正への冤罪
    友の返弥陀ノ介の捕縛
    老中になりたい大名
    兄に仕返しのしたい奥祐筆

  • 超絶カタルシス。
    いや今回は力が入った。
    兄が謀略に巻き込まれ、弥陀ノ介の命の危機!!

    最後は正義が勝つと思いつつも、弥陀ノ介のピンチに
    市兵衛は何を呑気にやっとるのだと、
    読んでいてストレスが溜まる溜まる。

    イライラ、ワナワナしつつも早く先が読みたくて
    電車で読んでて、駅乗り過ごしそうになったわい。
    無事解決した最後の20頁あたりは、何度も読み直して
    しまったでござる。
    いや、久々に熱くなった。

  • 今回の市兵衛は渡り用人としてではなく、完全に兄・信正の窮地救う捜査員として行動する点で、これまでのシリーズ作品とは趣が異なっている。
    せっかくの婚礼・出産に水を差す城内の醜い権利争いに加え、そのやり方の酷さから、いつも感じる清々しさがなかったな。

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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