ふたたびの園瀬 軍鶏侍 (祥伝社文庫 の 5-6)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340315

感想・レビュー・書評

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  • 軍鶏侍と呼ばれる剣豪・岩倉源太夫とその周辺の人々を描くシリーズ、第五弾。
    困難にぶつかったときに逃げずに向かって、ぐんと成長する若者の姿がみずみずしい。権助に後継者ができてよかった。

  • L 軍鶏侍5

    なんだか浮ついた話ばかり。
    唯一、市蔵の親友亀吉が岩倉家の奉公人になったことが素晴らしい流れ。一番光ってた。
    東野才二郎が江戸の女性と結婚。才二郎の朴念仁恋愛云々よりも好々爺的なおじさまたちが◎。
    軍鶏話は、まぁ、べつにいいや。
    このシリーズ、やはり目的着地点がないもんだから、岩倉源太夫の周り、知人の出来事だけで話が進んでいくので、なんだか日記を読んでいるような感じ。このまま年老いていくのかい?

  • 依然として面白いんだけど、何ていうか、長期シリーズの宿命か、ちと中だるみかな。。。
    物語の新陳代謝の過渡期として、好意的に受け取りたい。

  • 49

  • 軍鶏侍シリーズ第五弾。あまり時代小説を読むことのない自分だが、このシリーズだけは毎回、楽しみに読んでいる。軍鶏侍と呼ばれる剣豪・岩倉源太夫を主人公にした連作短編集である。

    今回は『新しい風』『ふたたびの園瀬』『黄金丸』の三編を収録。

    『新しい風』と表題作の『ふたたびの園瀬』は、若者の成長を描いた清々しい作品である。『新しい風』では、岩倉道場の権助が亀吉という弟子をとる。『ふたたびの園瀬』では、岩倉道場の若き師範代・東野二次郎が江戸で出会った園という女性と…

    『黄金丸』は、軍鶏を巡る話なのだが、久しぶりに岩倉源太夫の剣豪振りが堪能出来る。

    喜怒哀楽が散りばめられ、まるで諭すような文体で綴られた時代小説。次作が楽しみである。

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著者プロフィール

1944年、徳島市生まれ。さまざまな職業を経験し、ラジオ・ドラマ脚本・戯曲を執筆。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。日本脚本家連盟会員、日本放送作家協会員。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞、同シリーズにより多くの時代小説ファンを獲得。ほかシリーズに「ご隠居さん」「手蹟指南所『薫風堂』」「新・軍鶏侍」「よろず相談屋繁盛記」「めおと相談屋繁盛記」など、単著に『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』など著書多数。演劇にも造詣が深く、小説、戯曲、芸能、映画、音楽、絵画の多ジャンルでのシェイクスピア派生作品を紹介した著作『シェイクスピアの魔力』がある。

「2022年 『逆転 シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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