彼女が追ってくる (祥伝社文庫)

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著者 : 石持浅海
  • 祥伝社 (2014年6月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340391

彼女が追ってくる (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 箱根会のメンバーが集まって事件を解明していく過程が面白かった。
    論理立てて推理を推し進めていく寺田と比呂美。
    冷静にその場の流れを作っていく優佳。
    その場に応じたやりとりをしながらも、刻々と変化していく犯人の心理。
    意外なところに盲点があったことも、それに気づいていながら告発しなかった優佳の様子も楽しめた。
    犯人よりも被害者の方が少しだけ上だったということだろう。
    何よりも、最後の場面でそのことがハッキリとする。
    どことなく雑な感じのする論理も、読みやすさを優先させればそれほど気にならなかった。
    短時間で読み終えられる物語は、けっこう都合がいい。
    後付のような強引な推理も、それはそれで楽しめる物語だった。

  • 石持浅海先生の碓氷優佳シリーズが抜群に面白いのは、碓氷優佳が主人公なのではなく、あくまでも犯人が主人公であり、碓氷優佳は敵役だということ。しかも今作は石持浅海先生の持ち味でもある、たった1つの些細なアイテムで延々と議論を重ねるパターン。謎が解き明かされた時の痛烈さたるや、前作の想像に任された結末から一転、インパクトのあるラストシーンも印象深い。

  • 最後がなかなか。しかし毎回動機がよくわからない。

  • 典型的な犯人視点のミステリ。
    完璧に見えた犯罪を主人公が暴く、と言うものだけど100点中20点ぐらい。

    犯行自体に奇抜な物はなく「曖昧にしとけばなんとでもなる」理論の上、探偵役が後半までどうでもいい議論をみんなでやった後「実は最初からわかってました」って……それはただのイヤなやつだ。

    トリック(というかアリバイ崩し)が間違ってないけど、それどうなの?みたいなののオンパレードで、例えるなら「あなたの話は嘘です、朝は顔を洗うものです。誰でも気づくことですよ」と言われる感じ。いやいや洗うけど、間違ってないけど!?みたいにモニョる。

    探偵役も何がしたいんだか分からんし、この犯罪は美しくない的な事言うし、なら黙ってるか速攻解いて警察呼べよと。読み終わってからいくつかレビューサイトの「短編が良かった」という言葉にそれだ!って思った。犯人もわからない謎があったんだけど、それだけで延々引っ張るには長すぎた。

    短編ならすごい満足したろうなって思う。探偵の頭がぶっ飛んでるのは、人の犯罪を犯行を暴くなんて事をする人間が常識人の訳がないし、常識人が探偵をすると適度に嫌な奴になるんだなと分かったのは収穫。

  • 碓氷優佳シリーズ三作目。これだけ頭の良い人(黒羽)なら被害者にならず、ことを進められた筈なのに・・間接的にでも恋人を死に追いやった気持ちがいつまでも拭えなかったから、ああゆう最後を求めてしまったのでしょうか...><; それにしてもシリーズ通して良く出来た倒叙ミステリだ。

  • 犯人目線で描かれる、倒叙ミステリ。
    面白かった。
    殺人は完璧だったはずなのに、被害者の残した謎のせいで、思い通りに物事が進まない。
    物言わぬ被害者に、主人公が追い詰められる展開が面白い。
    警察を呼ばず行われる、推理合戦も楽しい。
    ラストの締め方もよく、タイトルの意味を改めて味わう。

  • 面白かった!!

  • 前作同様、未だ発生していない事件の真相を看破するという倒叙ミステリーで碓氷優佳シリーズ。

    今作は正直謎解きはどうでも良く、美しい殺人計画に心酔し、犯人が誰であろうがどうなろうが知ったことではないと振る舞う、優佳の悪魔っぷりに痺れまくる。

    事件を紐解くのではなく、美しい殺人計画を紐解くことに喜びを感じるその悪魔っぷりに。

    犯人が警察に捕まろうが、死のうが知ったことではないというドライなスタンスで。

    死のうが知ったことではないという所がラストに繋がるわけなのだが。

    探偵っぷりとしては、むしろ第一作の方が際立っていたように思う。

    個人的にはこのシリーズはどんどん優佳が悪魔的になっていって欲しい。

    次回作の悪魔、碓氷優佳が楽しみだ。

  • 2015年1月29日読了。
    2015年30冊目。

  • 1966年生まれの推理小説家が2011年に刊行した小説の文庫。シリーズものなので、三冊ごそっと友人から借りて読んだ。重くない内容だからできるはずと。今回は超手短にまとめて感想文。

    先に連作のタイトルを示しておく。
    『扉は閉ざされたまま』(2005)
    『君の望む死に方』(2008)
    『彼女が追ってくる』(2011)
    『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』(2013)

     一巻目 『扉は閉ざされたまま』
    いわゆるクローズドサークルもの。人物に注目すると多少あれだが、おもしろいロジックだったので次巻に向けて調子が着く。

     二巻目 『君の望む死に方』
    人物と傾向を引き継いで二作目。現実離れは初めからなので除外。トリックが前面に出過ており小説っぽくない。

     三巻目 本書。
    全体としては悪くはないが、前巻までと比べると構成は期待外れだった。はっきり言うとマイナス。

     まとめれば、(良い意味でも悪い意味でも)軽めの小説かなあ、と。したがって、悪い方に転んでも極端に悪くはなりにくいのでした。唯一、『扉は閉ざされたまま』は他人に薦めるレベル。
     あと、シリーズものの常ですが、一冊目を読んで登場人物に興味をもてば楽しいかも。同著者の『三階に止まる』は推理物ではないものの面白い短篇集でした。
     ただ、私は国産ミステリーなんて20冊も読んでないアマチュアみすてりー読者なので、ミステリー論もトリックも語れません。「どこが面白かったか」だけ。

     再読ついでにブクログの感想もざっと見たが、本書を「最上のミステリー」とテキトーなこと(寝言?)をいう人もいた。いやあ、ミスリードは推理小説だけで十分でしょう。

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