- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396340391
感想・レビュー・書評
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碓氷優佳シリーズ第3作。”彼女”の残した物を巡り予想外の展開になることで、倒叙に別の愉しみ方を加えている。しかし、第1作と比べるとサプライズ感は少ない。犯人があまり頭が回る人に見えないのは構成上仕方ないが、元々逃げるつもりがあったのかよく分からない。
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碓氷優佳シリーズ三作目。これだけ頭の良い人(黒羽)なら被害者にならず、ことを進められた筈なのに・・間接的にでも恋人を死に追いやった気持ちがいつまでも拭えなかったから、ああゆう最後を求めてしまったのでしょうか...><; それにしてもシリーズ通して良く出来た倒叙ミステリだ。
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犯人目線で描かれる、倒叙ミステリ。
面白かった。
殺人は完璧だったはずなのに、被害者の残した謎のせいで、思い通りに物事が進まない。
物言わぬ被害者に、主人公が追い詰められる展開が面白い。
警察を呼ばず行われる、推理合戦も楽しい。
ラストの締め方もよく、タイトルの意味を改めて味わう。 -
経営者仲間が集う「箱根会」で友人の姫乃を殺した夏子
その場に偶然参加していた碓氷優佳
今回は控えめなだなぁ、と思ってたら‥
何気ない会話からの衝撃的な一言
ラストをみると優佳の推理は合ってたんだろうな
夏子にとって優佳がいたことは不運ではなかったのに‥
結果は痛み分けに見えるけど夏子には完敗に思えたんだろうな
前作まだ読んでないけど今作ではしっかりしていた比呂美はは全く違うんだろうな -
79点:
クレイジー優佳が最初から登場。彼との近況も聞ける。シリーズ全体としてこのカップルは破滅に向かうのかといった点と、冷たくて冷静な優佳に心境の変化は訪れるのかといった点が底流にあり、どうせ犯人は最後にやっつけられるだろうという安心感もあってワクワクしながら読める。犯人にとってイレギュラーな展開、茶番劇と続き、最終的に犯人のことは全く眼中にない優佳によって(被害者のイタコと化している)全然興味ない感じで真相を解かれ、犯人は勝手に敗北感を味わい、でもまあ逃げ切ればとりあえずいいかと気を取り直して帰路につくが…
シュチュエーションが面白く、まあぎり可能性としてはあると思われることで舞台設定されていき、話はテンポ良く進むので読みやすい。シリーズの中でも完成度と満足度は高い。 -
最後がなかなか。しかし毎回動機がよくわからない。