彼女が追ってくる (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340391

感想・レビュー・書評

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  • 碓氷優佳シリーズ第3作。”彼女”の残した物を巡り予想外の展開になることで、倒叙に別の愉しみ方を加えている。しかし、第1作と比べるとサプライズ感は少ない。犯人があまり頭が回る人に見えないのは構成上仕方ないが、元々逃げるつもりがあったのかよく分からない。

  • 2018年15冊目。
    碓氷優佳シリーズ3冊目。
    「扉は閉ざされたまま」「君の望む死に方」と読んできたけどコレがいちばん面白かった。
    被害者に勝ったつもりでいたのに実は殺した相手の方が上だった・・なんてホントキツイ。
    毎回思うけど、碓氷優佳自身が純粋な探偵じゃないところがいい。好きにはなれないけどw
    それにしても今回のラスト、やっぱり知っていたのかな・・と考えると恐ろしくなる。

  • 石持浅海先生の碓氷優佳シリーズが抜群に面白いのは、碓氷優佳が主人公なのではなく、あくまでも犯人が主人公であり、碓氷優佳は敵役だということ。しかも今作は石持浅海先生の持ち味でもある、たった1つの些細なアイテムで延々と議論を重ねるパターン。謎が解き明かされた時の痛烈さたるや、前作の想像に任された結末から一転、インパクトのあるラストシーンも印象深い。

  • 碓氷優佳シリーズ三作目。これだけ頭の良い人(黒羽)なら被害者にならず、ことを進められた筈なのに・・間接的にでも恋人を死に追いやった気持ちがいつまでも拭えなかったから、ああゆう最後を求めてしまったのでしょうか...><; それにしてもシリーズ通して良く出来た倒叙ミステリだ。

  • 犯人目線で描かれる、倒叙ミステリ。
    面白かった。
    殺人は完璧だったはずなのに、被害者の残した謎のせいで、思い通りに物事が進まない。
    物言わぬ被害者に、主人公が追い詰められる展開が面白い。
    警察を呼ばず行われる、推理合戦も楽しい。
    ラストの締め方もよく、タイトルの意味を改めて味わう。

  • 経営者仲間が集う「箱根会」で友人の姫乃を殺した夏子
    その場に偶然参加していた碓氷優佳
    今回は控えめなだなぁ、と思ってたら‥
    何気ない会話からの衝撃的な一言

    ラストをみると優佳の推理は合ってたんだろうな
    夏子にとって優佳がいたことは不運ではなかったのに‥
    結果は痛み分けに見えるけど夏子には完敗に思えたんだろうな

    前作まだ読んでないけど今作ではしっかりしていた比呂美はは全く違うんだろうな

  • 79点:
    クレイジー優佳が最初から登場。彼との近況も聞ける。シリーズ全体としてこのカップルは破滅に向かうのかといった点と、冷たくて冷静な優佳に心境の変化は訪れるのかといった点が底流にあり、どうせ犯人は最後にやっつけられるだろうという安心感もあってワクワクしながら読める。犯人にとってイレギュラーな展開、茶番劇と続き、最終的に犯人のことは全く眼中にない優佳によって(被害者のイタコと化している)全然興味ない感じで真相を解かれ、犯人は勝手に敗北感を味わい、でもまあ逃げ切ればとりあえずいいかと気を取り直して帰路につくが…
    シュチュエーションが面白く、まあぎり可能性としてはあると思われることで舞台設定されていき、話はテンポ良く進むので読みやすい。シリーズの中でも完成度と満足度は高い。

  • す、凄すぎる!
    たった2時間で「はい、終了」って
    かっこいい!碓氷優佳最高だね
    4/6/11

  • 犯人目線の展開が面白い。動機が弱いし、探偵役にも、んっていう所もある。そもそも、犯人は優秀なのか、ドシなのか。

  • 最後がなかなか。しかし毎回動機がよくわからない。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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