遠雷 風の市兵衛 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 153
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (630ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340551

感想・レビュー・書評

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  • そうだったのか。
    娘がいたんだ。

  • 風の市兵衛シリーズは少し難解なので、地名や熟語の意味を調べながら読み進めるのが楽しみ。そして市兵衛を始めとする登場人物の過去や人物像が徐々に明らかになってきて、1話完結するストーリーに深みを加えている。市兵衛さんはいつ伴侶を得られるのだろうか。続編を読みたくなる。

  • 第十三弾
    市兵衛の京での公家の娘お吹の息子-父親は元京都町奉行、京での悪行の付けが?
    好くに扱われながらも最後まで
    嫡男に代わって気丈な娘は市兵衛の?
    最後は京の実家へ

  • 新しい仕事に絡めながら昔の恋話が披露されるのですね。

  • いつも綺麗にまとまる話だけれど今回は色々無理があると感じた。
    もう少し罰を受ける者がいないとスキッとしない。

  • 読んでる途中から、「もしかしたら?」と思っていたけれど、最後は、「やっぱり!」。でも、封建時代の江戸の世では、好きあっていても結ばれないんだなあ。切ない物語!

  • 市兵衛の京都時代の悪友で今では江戸の宰領屋(口入屋)の主に納まっている矢藤太の頼みで誘拐事件に巻き込まれる。誘拐されたのは元京都町奉行の旗本 垣谷貢の末息子 勝之助で身代金三千両を要求されていた。垣谷は、幼い息子の命には代えられないと三千両を払う前提で、市兵衛に賊のねぐらを探り出すことを依頼する。誘拐された勝之助は、垣谷はと後妻との間にできた子で、その後妻は、市兵衛が京都時代に仕えた九条篤重の娘、お吹だった。そして、誘拐事件の背景が明らかになるにつれ、垣谷家の闇の部分も露わになってくる。
    市兵衛の京都時代と初恋も背景に描かれていて、シリーズの中でも異色な作品になっている。

  • またしても上流武家の不祥事の尻拭いに巻き込まれる市兵衛。
    すっかり単なる腕の立つ用心棒になってしまった印象です。そろばん侍らしく、初期のように頑張っているのに知識がなくて報われない人を助けるような活躍をして欲しいな。
    最後に娘の存在が暗示されているので、今後のシリーズでいつか成長した姿が見られるかも。

  • 2014年7月祥伝社文庫刊。書下ろし。シリーズ13作目。誘拐された男児を取戻す市兵衛の活躍が凄い。初恋の人が登場して、市兵衛の過去が明らかになるところも興味深かった。市兵衛ってあっさりしたところあるよねぇ、風たるゆえんですね。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「市兵衛さんにしか頼めねえんだ」夏の日、渡り用人・唐木市兵衛の許を、請け人宿の主・矢藤太が訪れた。依頼は攫われた元京都町奉行・垣谷貢の幼い倅の奪還。拒む市兵衛に矢藤太は、倅の母親はお吹だと告げる。お吹こそ、青春の日、京で仕えた公家の娘で初恋の相手だった。奪還を誓う市兵衛。だが、賊との激闘の中、市兵衛は垣谷家の大罪と衝撃の事実を知ることに…。

    平成29年6月6日~9日

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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