秋霧の街 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫 し 8-9 私立探偵神山健介)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340728

感想・レビュー・書評

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  • 神山シリーズ。
    大都市新潟で,殺された娘の調査をする神山が,裏に潜む巨大な敵とドンパチやる。
    シリーズ中一番派手で面白かったが,一番ツッコミどころ満載。(まっとうなファンの方には申し訳ないが,この作者はネタとして最高にツボだと思っている)
    ヒロインとの出会い→自己紹介→大人のふれあい→デレるの完全テンプレ化されたシーケンスは健在。
    まぁそれはいい。問題は神山が素晴らしく他人の迷惑を考えないところだ。
    一方的にお願いされまくるパキスタン人のおっさん(妻子持ち),この人菩薩だ。
    タイ人ギャルも完全にとばっちり。
    シングルマザーに至っては,犬の世話を押し付けられる。息子の説得を頼んだら裏切られる。入院の保証人になったら脱走される。あげく「あいつはいい女だからわかってくれる」ときた。
    ダメでしょ!オッサン小説だからしょうがないけど,「男として~,男とは~」みたいな幼稚な発想で行動しすぎです。

  • 神山健介シリーズ中、最もハードなボイルド(^ ^;
    これまでもかなり危ないことに首を突っ込んでいたが、
    今回はもうシャレにならないレベル(^ ^;

    「戦闘シーン」は、かなりど派手で
    神山氏自身も今作ではある一線を越える。
    ネタ自体もかなりヤバイネタではあるし。

    惜しむらくは、人物像がやや薄っぺらい印象。
    悪人はただ悪人で、善意の協力者はひたすら善で...
    ちょっと安いテレビの2時間サスペンスみたい(^ ^;

    悪人にも悪人なりの「抱えてる事情」があったりとか、
    そんな描写があると深みもリアリティも増すのでは...
    あと、薫の息子の彼女が妊娠したというくだり、
    果たして必要あったのだろうか...

    シリーズものだけに、次作への架け橋かも知れぬが、
    今作だけ取り上げるとまったく不要な気が(^ ^;

    ...ということで、★は4つ止まりでし(^ ^;

  • 設定はそれほど凝ってるわけではないが、なかなか余韻の残るいい作品だった。シリーズ4部作だと思っていたが、次も出てるということで結構なことだ

著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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