南極風 (祥伝社文庫)

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著者 : 笹本稜平
  • 祥伝社 (2015年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396341176

南極風 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 学生時代に過激に山を登った藤木と森尾。藤木は怪我の後激しい山登りは出来なくなったが、その後激しくなくとも色々な人々に山の素晴らしさを体験させて、生活の糧とする事に喜びを見出し、ニュージーランドのアウトドアに特化したツアー会社を立ち上げた。森尾は藤木に誘われスタッフとして充実した毎日を過ごしていた。
    会社の名前の基にもなった”光の山”アスパイアリングに登るツアーは会社の看板でもあり、スタッフであっても登る度に新たな力を得られるような素晴らしい山だった。
    今回もつつがなくツアーを行える予定だったが、突然の自然落石によって貴い命が奪われ、生き残った人々と力を併せ生還した森尾。力を尽くした森尾に参加者や遺族からも労いと感謝の言葉を貰い、世論も英雄的な行為を褒めこそすれ非難される事は無かった。
    しかし、有る時突然降って湧いたような、意図的な殺人を示唆する報道、検察からの殺人罪での逮捕で、地の底へ叩き落とされる事となった。一体誰が森尾を陥れようとしているのだろうか・・・・。

  • ニュージーランドの山=アスパイアリングの魅力的な描写、落石事故による遭難からの決死の脱出劇も臨場感たっぷりで、それだけでも楽しめる。
    それに加え、この事故が、未必の故意による殺人だと決めつける検察の異常な訴追。その背後にあるのは何か、不気味さに読み手の興味はいやがうえにも増すばかり。
    無実を訴える主人公の森尾ばかりでなく、今回のツアーに参加した面々、弁護士の岸田、そして何より検事の湯沢、それぞれが重要な役割を果たしていて、山岳小説+リーガルサスペンスと、一冊で2度楽しめるエンターテイメントと言っていい。
    「・・・人生というのは自分で闘いとるべきものだと思うから」という、主人公の姿勢が最後に勝利を引き寄せ、爽快な読後感となっている。

  • 迫力のある山岳小説と面白い法廷ミステリーの二つが同時に味わえる贅沢な作品。

    ニュージーランドで登山ガイドを務めていた森尾正樹はアイスパイアリングでツアー客と共に遭難事故に巻き込まれる。何とかツアー客を救出した森尾だったが、保険金殺人の容疑で逮捕される。冤罪を強く主張する森尾だった…

    遭難事故の状況と森尾に対する検察の取り調べが交互に描かれ、徐々に事故と事件の真相に近付くのだが、断片的な描写であるがゆえ、少しやきもきする。しかし、第八章からは遭難事故の真相がリアルに迫力の描写により描かれ、俄然、目が離せなくなる。さらには検察の厳しい取り調べから法廷での闘いへと畳み掛けるような展開が非常に面白い。

    生命を賭けた圧巻の雪山行、自らの人生と信念を賭けた法廷での闘い…待ち受ける結末は…

  • ”光の山”と称されるNZの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故。命を賭して悪天候の中ツアー客を救ったガイドの森尾正樹。一躍英雄!一転保険金殺人容疑で逮捕!?冤罪を主張する彼と対峙するのは作為的な検事。心理と真理がぶつかる法廷闘争の先に見えたものは。。特徴は、刻々と変化する雄大なる山の表情と決して諦めない男の清い大義との対比。そして最終章にて好天の徴を意味する”南極風”に喩えた筆者の意図がクッキリと浮かび上がる。年明け最初のほし五つ感動冒険小説ですよ〜。

  • 山岳小説。
    自分は登山しないのだが、アスパイアリングの描写が分かりやすく素晴らしく感動した。
    内容は冤罪絡みで緊張感あり、後半は一気読み。
    久しぶりに寝不足覚悟で読もうと思った本。別の山岳小説も読もうかな。

  • 山岳ガイドツアー中に起きた遭難事故。
    生き残った山岳ガイドが殺人罪で告訴され法廷での闘争と事故発生の状況がパラレルに進んでいく。
    誰が告訴したのか、謎解きが同時に進んでいく。

    ニュージーランドでのアスパイアリング登山の描写はとても良いです。

  • 山岳小説として初めての笹本稜平作品✨
    すごく山の描写がリアルで、実際にニュージーランドの山に登っているような臨場感がありすぐに物語にのめり込みました。裁判でのシーンや仲間の描写も丁寧ですぐに読破しちゃいました〜
    特に山の風景の描写が、実際に目の前で見ているような感覚ですっかりファンになってしまった。

  • 150727

  • 笹本さんの本はほとんど読んでいますが、この新刊もなかなか良かったです(^ ^) 山、全く縁がないんですが、山頂から見る景色は絶景でしょうね〜(^o^)

  • ちょうど『無罪請負人』を読んだばかりで、冤罪の話がリンクして、興奮して読んだ。

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