江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396341251

感想・レビュー・書評

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  • 江戸の貧乏長屋を舞台とした中島要さんお得意の人情もの。「江戸の茶碗」という題名(落語『井戸の茶碗』のもじり)からも解るように、今回は少し落語調で、ストーリーも都合が良すぎる気もするが、きちんと「サゲ」までついていて、気軽に楽しめる時代小説となってます。

  • 【収録作品】江戸の茶碗/寝小便小僧/遺言/真眼/嫁入り問答/いじっぱり/男と女の間
    『わらべうた 〈童子〉時代小説傑作選』で「江戸の茶碗」を読んで、本書に手を伸ばした。
    落語風の人情噺。安いボロ長屋に住む酒浸りの浪人・赤目勘兵衛が、長屋の住人の問題を解決する。
    真相を見抜き、事を収める手腕は見事ながら、格好良さとはほど遠い勘兵衛の曰くは「いじっぱり」で語られる。飄々とした素浪人の解決法は柔軟で面白い。

  • 良い感じの人情話でしてね。

著者プロフィール

早稲田大学教育学部(講談社文庫初期の傑作『古典落語』を編んだ興津要のゼミ)卒業。横浜在住。2007年、第2回小説NON短編時代小説賞で「寝姿指南」が最終候補になり、08年、「素見」で小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』と、受賞作を含む短編集『ひやかし』が好評を集める。祥伝社文庫既刊に『江戸の茶碗』『酒が仇と思えども』。著書に「着物始末暦」「大江戸少女カゲキ団」シリーズ、『うき世櫛』『御徒の女』『神奈川宿 雷屋』などがある。

「2022年 『吉原と外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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