うつけ者の値打ち 風の市兵衛 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396342012

感想・レビュー・書評

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  • 今回は少し珍しい展開でした。
    市兵衛というより岡場所の用心棒である三十郎が主役であり、彼の目線での記述にこそ本作の重要な部分が含まれている。
    もちろん市兵衛も飯盛屋同士の揉め事を仲裁したり、兄の威光を積極的に利用して大名家に対して交渉事を押し通したりするなど、最久しく見ていない血生臭くない活躍振りも良かったです。
    そして何より喜楽亭の常連達の仲良し振りが素敵です。このメンバーの関係はどんどん深く温かいものになってきました。

  • 第十七弾
    岡場所を巡る諍いから知り合った浪人、心ならずも悪事に
    一人罪をかぶり脱藩、当然ながら裏切られ親妹は?
    今度は新しく生まれた息子の為に自分を犠牲に
    しかし、最終的には元藩は無難に事を治めることを!

  • 荒んだ浪人暮らしをしていても、真っ直ぐな心根のままの人もいるのかもね。

  • この世は金しだい

  • 今回も、途中から何となく、あまり明るくない結末が見えていたけれど、最後に、一抹の救いがあって、安心した。ただ、派手な立ち回りがないのは、ちょっと、もの足りない。

  • 風の市兵衛 17巻

  • 2016年4月祥伝社文庫刊。書下ろし。シリーズ17作目。妻と子を守ろうとする浪人の頼みに意気を感じた市兵衛が仕事を請負う。不正に対する都合の良すぎる解決が、少し気になるが、ひとまずの決着であるのは納得できる。市兵衛としては、難しい局面だったのかも。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    算盤侍唐木市兵衛を、北町同心の渋井鬼三次が手下とともに訪ねてきた。岡場所を巡る諍いを仲裁してくれという。見世に出向いた市兵衛の交渉はこじれ、用心棒の藪下三十郎と刃を交えるが、互いの剣に魅かれたふたりは親交を深めていく。三十郎は愚直に家族を守る男だった。だが、愚直ゆえに過去の罪を一人で背負い込んでいる姿を、市兵衛は心配し…。

    平成29年6月27日~29日

  • 58

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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