ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)

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著者 : 中山七里
  • 祥伝社 (2016年6月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396342104

ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。彼女を出迎えたのは偏屈者の法医学の権威、光崎藤次郎教授と死体好きの外国人准教授・キャシーだった。凍死や事故死など、一見、事件性のない遺体を強引に解剖する光崎。「既往症のある遺体が出たら教えろ」と実は刑事に指示していたがその真意とは?死者の声なき声を聞く、迫真の法医学ミステリー!

  • 「迫真の法医学ミステリー」の惹句通り、痛快無比のエンターテイメント。
    著者の中山千里は、ピアニスト岬洋介シリーズ、あるいは弁護士御子柴礼司シリーズで、どんでん返しの帝王との異名があるが、今回は、法医学教室が舞台。
    次々に出てくる専門用語、医学用語(解説によると、著者はこのような専門的な内容でも取材に出かけることは一切ないらしい!)は、理解できないながら、著者の巧まざる筆致に、連作短編の5話とも、たちまち読了。そして、1話から4話までの隠された真実が最終5話で明らかになる。著者の仕掛けにまた脱帽。
    さらに、主人公は新米研修医栂野真琴だろうが、法医学の権威光崎教授、紅毛碧眼の准教授キャシー、各3人のキャラクターが、それぞれにまた何ともユニークで、この作品の魅力をいやがおうにも引き立てている。
    続編も、近々刊行されるらしいので、それもまた見逃せない。

  •  法医学教室を舞台とした短編連作ミステリ。
     よく「酸鼻を極める」というような表現があるが、読んでいて想像するとくらっとくるような死体描写が多い。そういう意味では下手なホラー小説より怖い。

     ミステリとしてはわかりやすく読みやすい。
     解説を読むと、作者さんの異常なまでの器用貧乏っぷりに驚く。ほんとに?

  • ブラックジャック」の対象が死んでる版

  • 研修医の栂野真琴は単位不足のため、法医学教室に入ることに。
    傲岸不遜な解剖医の光崎教授と死体好きの外国人准教授キャシーに振り回されながらも、真琴は教授の信念と一流の解剖技術を目の当たりにし、法医学にのめりこんでいく。
    何の事件性もない遺体を強引に解剖しようとする光崎教授の真意は―—。

    5つの連作短編集。
    テンポと歯切れのいい文章と、キャラ立ちしている登場人物たちが生き生きと活躍する緩急ある構成に、夢中になって読みました。

    どの登場人物も魅力的で、彼らが繰り出す明解な会話や医療に対する真摯な態度にはしびれました。
    古手川刑事もキャシー教授も良いのですが、中でも光崎教授の突出したキャラの濃さが半端ない。
    「生きている人間は嘘を吐くが、死体は真実しか語らない」という彼の言葉。
    数多の死体と向き合ってきた、不遜な性格ながらも凄腕の技術を持つ彼だからこそ言える、短いけれど含蓄のある言葉は後々効果的に響いてきます。

    また、「異状死」でもほとんどは解剖されず立件されないという日本の司法解剖の現状や、解剖を忌避する日本人独特の遺族心理など、自分の無知を思い知らされる点もたくさんありました。

    人間の実態を見すえる徹底したリアリズムの眼差しは、読者をクライマックスへと力強く導いてくれます。

    解剖までの手続きや医療知識が間違いだらけという感想を書いている方もいるみたいですが、エンタメとして楽しめたので気になりませんでした。

  • 登場人物は、わりとステロタイプ。
    「犯人」も途中で予想した通りで、
    大きなどんでん返しはなかった。

    が、読みやすい文体と、かなり特殊な世界を
    「不気味なまでに精緻に描く」描写力で、
    最後までぐいぐい引き込まれて読んだ。
    これぞ「筆力」というものか。

    解説に「筆者は全く取材に出ない」とあったが、
    それでいて難解な専門知識・用語を縦横無尽に駆使し、
    目の前で見ているかのようなリアルな解剖シーンは...
    まさに「筆力」なのでしょう(^ ^;

    お食事中には読まない方がいいようなテーマです...(^ ^;

  • 法医学教室の偏屈教授に外国人准教授。内科から回された研修医が法医学の深さを知って行く。テレビドラマの原作はほとんど読まないのだけれど法医学に惹かれて。真実を探るこの面白さ。

  • 濫作のそしりはまぬがれないイメージ。

  • 最後にあっ!とはなったけど、全体的に淡々と進んでいくから物足りない。

  • まあまあ。この著者の本では初めて少し物足りなさを感じた

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