戻り舟同心 夕凪 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396342180

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  • 戻り船同心シリーズの2作目
    主人公は息子に役目を継いで、とっくに隠居していた68歳の伝次郎。
    永尋ね事件(迷宮入り事件)を担当する同心としてカムバック。
    かつての仲間達や、その子や孫と一緒に事件を探索する。

    主人公の良い点:
    ・主人公が臍曲がりで偏屈だが弱者に優しい。
    ・年取ったが故の癖はあるが、それを認識している。
    ・心変わりがあって、そこも面白い。
    ・細かい金離れが良い。
    ・そこそこ強いが手練れというほどではない。

    そんなわけで周りを固める面々もユニーク。
    いやいや、そんな上手く行くわけないだろ?都合良すぎないか?という点も有るが、そこは物語。
    池波正太郎の「剣客商売」も実に面白かったが、これはこれで楽しい。
    まだシリーズは続くみたいなので引き続き楽しませてもらう。

  • どんどん事件を解決
    だんだん仲間が集い
    ピカピカの詰め所が
    そうそうに出来上り
    わくわくする物語が
    まだまだ続くのだ!

  • 92
    主人公の爺いが良い。
    ジワだぜ。

  • 文句なしに面白かった第2巻。
    人嫌いで偏屈、ただ剣の腕は名人級の同僚、一ノ瀬八十郎は、同心株を売り渡し多変人。その八十郎が捨て子を幼女として育てた、しかも剣の技も。名前を真夏という。
    片田舎で暮らしていた真夏を人生のうちで、汚れたものも見なければという人生修行の名目で、伝次郎の元へ。

    事件を追っている途中で偶然遭遇し、そのあとは伝次郎を手伝うことに。

    弱い人、忘れ去られた事件など、おううちに見えてくる人の心模様。

    素敵なシリーズになっている。

    伝法な語り口も魅力的。

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著者プロフィール

1949年、小田原市生まれ。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。本書は、一介の部屋住みの身から将軍に上り詰めた吉宗の裏の顔を描いた歴史時代小説の復刊である。著書に「嶽神伝」(講談社文庫)、「戻り舟同心」、「北町奉行所捕物控」、「高積見廻り同心御用控」(すべて祥伝社文庫)シリーズなど。2020年11月、逝去。

「2023年 『運を引き寄せた男 小説・徳川吉宗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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