- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396342395
感想・レビュー・書評
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「女探偵は眠らない」★★★
やさしい真実というところか。
「彼女の爪跡のバラード」★★
展開はいいのだけれど、御都合主義感が強い。
「ひらつか七夕まつりの犯罪」★★★★
トリックとしてはシンプルなものの、なかなか。
「不在証明は鏡の中」★★★★
鏡の真実が事件の真実とつながっているから気持ち良い。
「女探偵の密室と友情」★★★
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3.5
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暴れん坊な女探偵、生野エルザと、その高校時代の友人、川島美伽。ハチャメチャなコンビが平塚の街を走り回る。サクッと読めるライトなハードボイルド。
天衣無縫、依頼人にもタメ口をきく、野生の猛獣ごとき生野エルザ。
平塚に探偵事務所を構える女探偵だ。
茶色のたてがみのような髪型とその名前、そして
怒らせたら手が付けられないことから、
「平塚のライオン」と異名をとる。
この女探偵とコンビを組むのが、高校時代の友人である
川島美伽。
東京でOL生活を送っていたが、
「仕事に疲れ、恋に破れ、ついでに貯金も持っていかれた挙句、会社を退職」して、地元、平塚に戻ってきたばかり。
そんな美伽に声を掛けたのがエルザで、自分の助手をつとめないかと誘う。
短編五編が収録された連作モノ。
始めは、エルザに振り回されっぱなしの美伽だったが、
徐々に、エルザを操るコツをつかみ、探偵の助手らしくなっていく。
密室や入れ替わりといったトリックも含まれ、軽妙な文体とともに、楽しめる作品になっている。