- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396342784
作品紹介・あらすじ
尽きせぬ煩悩に効く物語。
「恋愛」にざわつくあなた、坐ってみませんか?
薄幸の美女りん子に救いを求められた40代の作家よう子。心を閉ざしたままのりん子をもてあましていた時、アメリカからやって来た女性の禅マスターに導かれて坐禅をすることに。二人の内面が交差し、失われた恋や、家族の死、コンプレックス、若さへの執着……女の悩みが露呈していく。心には煩悩が渦巻くばかり。足の痺れの先に、光は見えるのか。
感想・レビュー・書評
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タイトルに惹かれて購入。
違うタイプの女性2人がメインの話だが
どちらもわかる気がする、、というポイントもあり考えさせられた。
2時間ほどで読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
座禅する二人の女性の違いがとても際立っていた。
座禅で何かを得たいと思う方は多いと勝手に思っているが、ちゃんと座禅でその世界に入り込める人は少ないと勝手に思っている。
座禅ができることは一つの才能なんだなとしみじみと思うと共に、自分はたぶん無理な側だと思った。
なぜたかとても分かりみが深い作品だった。 -
高校生以来の田口ランディでしたが、今の方が理解できる気がします。昔は全く理解できないまま読んでましたが。今回のお話ですが、二人の女性の視点で物語が進むのが、とても面白く読みやすかったです。特に年上の女性が年下の女性に若干嫉妬しているところとか、ニヤニヤしてしまいました。自分と向き合ったり、まして人と向き合うことの難しさを文字で知ることが出来たのでとても良い作品でした。
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y
思ってたより重い話。 -
坐禅をやりたいけど、やり方がわからないだのなんだの理由をつけてなかなか出来ない自分と重なる部分がたくさんあった。座禅だけでなくなんでもそうだと思う。やらない理由を探すのは簡単。
そして、坐禅を実際にやってみるとたったの5分がすごく長く感じる。雑念ばかり浮かんでくる。最近はスマホを利用している時間が長いせいか無心でいることがあんまりないのだなと実感もする。
継続するのは、難しいけど座禅を継続してみようも思わせる本でした。 -
心が軽くなる小説だった。
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本当に久しぶりに、田口ランディの小説を読んだ。
精神的に疲弊する内容だったけど、読まずにはいられない面白さだった。
最近たまたま禅に興味を持つようになったのだけど、やはり興味深い。
やっぱり自分が煩悩まみれだからかしら。。