中国人民に告ぐ: 文化大国が聞いてあきれる-痛憤の母国批判 (NON BOOK・BUSINESS)
- 祥伝社 (2000年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396500665
感想・レビュー・書評
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韓国系3世で中国に育った著者が、中国という国の実態を暴く。昨今のアジアカップ
でのブーイングの理由も納得できるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国について知りたくて読書。
著者の本は3冊目。この本が中国系では初の本らしい。10年前の本なので、かなり変化(退化?)している部分もあると思う。また、地域差、民族差も考慮して、中国人は皆こうだ的な一元論で考えないようにする必要がある。
本書は中国では発禁だろうと思われるが、著者は中国の発展を願う愛情を込めていると感じる。
朝鮮族の学者だから書ける内容であり、一般的な漢族から見ると朝鮮族が・・・・・と思う人もいるだろう。
大連の日本関連の会社では朝鮮族が大活躍している。その要因は何であろうと考えてみる必要はあると思う。
大連へ来るまで恥ずかしながら少数民族である朝鮮族の存在すら知らなかった。多くの日本人にとって、隣国であり、好む好まざるに関わらず、その存在感は日々大きくなっている中国。知っているようで意外と現実的な姿は知らないと思う。
カバーへ井沢元彦氏が寄せている推薦文で、”国民必読の書である。”はややオーバーな印象は受けるが、新たな中国観を構築する上で良書といえる(よく思っていない人は、ますます嫌いになってしまうかもしれないが・・・・・。)
毛沢東についての説明は素晴らしい。すっきりと理解できる内容だと思う。
最後に中国の変化は想像以上に早い。
読書時間:約1時間20分