創造と伝統―人間の深奥と民主主義の根元を探る

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著者 : 川喜田二郎
  • 祥伝社 (1993年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396610494

創造と伝統―人間の深奥と民主主義の根元を探るの感想・レビュー・書評

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  • 『BQ』(林野宏著)ビジネスパーソンに必須の23冊
    5日本人とは何か

  • ものすごい、迫力を感じる本です。

    川喜田二郎は、1920年生まれですから本書は、73歳の時に出版されたことになります。
    (2009年に敗血症により満89歳でお亡くなりになっているので、会おうと思えば会えたのですね。もっと早くに偉大さに気が付いて会いに行けば良かったなぁ)

    本書の気迫に圧倒されます。

    ★★★

    圧倒される一方で、すごく共感できる部分もあります。たとえば、次の文。

     人間が自分の知恵や技巧に自信を持ちすぎて、何もかも計画・計算ずくで事を為そうとする、そういうビジョンというものはたいしたことはないので、そういう「計らい」の外に出て行く何かこそ、現代にもっとも大事なことではないかということである。
     現代はあまりにも、その「計らい」のなかだけで文明が進んできた。その果てに、現在のようなぶざまなことになったのではないか、というあてつけも多少は入っている。

      - 中略 -

     実際に人間の創造的行為というものを、ムキになってフィールドワークやKJ法を使って本当に努力したとき、最後には、この雲のように水のように、あるがままに任せるという心境になっていて、自分がやったんだという浅ましい心は抜けているのである。
     また、人知の「計らい」に固執する浅はかさを捨てた角度から物事のなりゆきを見てみると、そこには自然の流れというものがある。じつは、これこそが一人ひとりの人生にとっても大切なものであり、現代文明にとって大事なものであることがわかるのである。

    他社に行って、コンサルティング活動をしていると、まぁ、最初はHAYST法のテクニックを教えるわけですが、HAYST法がすごいんじゃなくて、HAYST法をきっかけにソフトウェアテストって何だろうって考えて本気になってテスト設計に取り組むことが大切で、そこまで行くと、それぞれの職場における自然な流れをどう作っていくかという点に(HAYST法道場の参加者の)目が向くようになります。

    そのような状態になれば、もう私はその職場にとって不要なものになり、あとは、勝手に伸びていくだけなんですよね。

    ★★★

    この本、ハードカバーで、390ページもある立派な本なのですが、2,650円であり、もう、居酒屋一回分にも満たないお金で手に入れることができます。
    是非、読まれることをお勧めします。

    そうそう。若い人は、「IV KJ法とその使命」→「V 創造的参画社会へ」→「I 創造性のサイエンス」→「II 文明の鏡を省みる」→「III 西欧近代型文明の行き詰まり」→「結び 没我の文明を目ざせ」といった、IV章から読み始めることをお勧めします。
    というのは、最初の方は創造性とか文明といった抽象的で大きな話なので、それはそれで素晴らしいのですがちょっと眠くなってしまうかもしれないからです。

  • 分類=社会・文化・川喜田二郎。93年10月。

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