「いい人」をやめると楽になる―敬友録

著者 :
  • 祥伝社
3.09
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本棚登録 : 109
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396610807

感想・レビュー・書評

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  • 判断が難しい本である。と言うのは全ての事を鵜呑みにすると、自分の性格がひねくれそうではある一方で、心に残る言葉は多いからである。
    そのこころに残った言葉が多ければ多い程この本は良書足りうるが、著者とは50も歳が離れた私にはそこまで達観してものごとをみる事はできなかった。

  • できれば悩まずに生きて行きたい自分にとって、 参考になる考え方が 満載。
    カトリック的思想で難解な部分もあるが、有り難い一節も多々あり タイムリーに救われた事もあった。

  • 現上司は、節目節目(組織変更とか)で突然本をくれる人。
    内容云々じゃなく、メンバーに必要な言葉を鏤めたタイトルの
    ジャケ買い本を(笑)
    半年前にいただいたのがこの本でした。
    しばらく読んでなかったや。

    別にわたしは自分がいい人だとは微塵も思っていないけれど、
    しっかり者、優等生、いい子ちゃんだという自覚はある。
    (これは一種の役回りだし、25年をかけて築いたものなんだろう)
    ただ、この印象や枠に自分自身がとらわれすぎてしまったり、
    自分で自分を雁字搦めにしてしまっているきらいがあって
    苦しんでいたこともまた事実。
    それを見越して、このタイトルをチョイスしてくださったのだ。
    上司からのメッセージは痛いほど伝わる。
    「殻を破って、もっと自由になりなさい」だ。

    さて、肝心の本書の中身は・・うーん、残念。
    そもそも、いろんな著書の抜粋の内容らしい。
    文章にまとまりがなく読みづらかった。

    かつ、著者の見切りや人との接し方には違和感を覚える。
    「いい人をやめる」=「他人に配慮をしない」ではない。
    諦めはときに英断だけれども、
    他人に期待をしないことはときに自分を守るけれども、
    けれども、当事者意識を働かせられない人は嫌いだ。

    私たちは一人で生きているわけではないのだから、
    他者との関係性を築くことは絶対に必要だとわたしは思う。
    本書に書かれている諸般のことは、
    どれもすごく悲しくて、ひどく傷つけられてしまった。

  • 私には、ピンとこない一冊でした。

  • いい人をやめると楽になるという本に、以下の話がでていた。
    「涙が止まらなかった」
    戦争中の話とはいえ、おふくろを、捨てなければならない、、息子と、捨てられたことを信じたくない母親か。
    くやしいな。戦争って・・。
    今、平和な世の中で、口からでる言葉は、文句ばかり。
    文句を言えない時代もあったということは、忘れないでいたいな。
    おふくろをたいせつにしないと、そう思って、おふくろをみると、歳をとったな。
    たいせつにしなきゃ。

    鏡の中の自分の顔も、だいぶくたびれてきた。
    これ以上何をほしがるまい。
    健康であればいい、そんな気がしてきたな。
    会社で、出世しようとか、俺は、評価されていないとか、ああーばかばかしい。
    健康一番ただそれだけでいいじゃないかな。
    そんな歳だよな。

    以下引用
    <blockquote><p>一高女四年安仁屋泰子は、早く北部へ疎開することができた1人だったが、ある日、逃げまどう人々の群にもまじらず、一人ぽつんと道端に座っている老婆を見た。「おばあさん、一緒にいきましょう」
    泰子は通り過ぎようとして、思わず声をかけた。おそらく栄養失調だろう、老婆は盲目であった。
    「いえ、息子が食糧を探しに行っているんです。」
    「でも、いつまでもこうしていたら危ないわ。一緒に逃げましょう。」
    「いいえ、息子はきっともどってきますから」
    父が泰子にめくばせをした。泰子も、やっとその意味を悟った。老婆は息子に捨てられてそこにいるのだった。しかし彼女はそれを信じたくなかったにだし、そのためには彼女をそこでま待たせておいてやるのが親切というものなのだ。</p></blockquote>

  • 素晴らしい本を見つけた!と思った。けどそれ以来読んでない…><

  • 2007年12月に亡くなった上司の形見分けでいただいた一冊。「敬友録」とあるが、曽野綾子の今までの作品の中から選んだ楽になるコツが書いてある。上司はこれを読んで、楽になったのだろうか。楽になりたかったのだろうか。(2007.12.19)

  • 2009/1/5

    この本を読んで再確認した。
    わたしは既に「いい人」じゃない。

  • 祥伝社、平成11年(1999年)4月20日第10刷発行、本体1500円+税

  • 性悪説でいたほうが、「結果的にはいつも深い自省と幸福を得られる・・・」にはなるほどと思いました。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。聖心女子大学卒。93年恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2003年文化功労者に。2012年菊池寛賞受賞。著書に『人生の収穫』『「群れない」生き方』『人間の道理』『老いの道楽』等多数。

「2022年 『未完の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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