プロの論理力!―トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396612504

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからは離れるが、弁護士の仕事の具体的なイメージが得られる点がよい。

    文章から嫌なプライドが臭う。こういう文章は書きたくない。

    個の視点と、経営の視点は、全く違う。後者の方が、自分にとっては魅力的であると再認識した。

  • 論理力を鍛えるには、日々論理的に思考する習慣をつけることが必要。どんな小さい物事でも背景を考え、行動する前にふと立ち止まって考え、効率的なやり方を実践することで、相手を納得させる論理を組み立てることが次第にできるようになる。なんとなく生きることで時間はどんどん過ぎていくが、論理力思考力をつけることで、人生が豊かになっていく。

  • 心に残ったフレーズ
    ・野心がなければ高いハードルは越えられない
    ・情報収集し全体の状況を把握
    ・把握した状況を踏まえてゴールを設定する
    ・自分でコントロール出来ること出来ない事を峻別し、自分でコントロール出来ることに全力を尽くす

    著者は幼少期から父に論拠的な説明を求めら実践していたということが述べられていた。そのため、論理的思考は先天的に身に付いているものものではなく、日々の生活の中で心掛けていくことで身につくことがわかり励みになった。

  • 感想
    弁護士の方が執筆されていて内容もより論理的な文章で一冊読むだけでも語彙力の引き出しがかなり増えると思う。
    営業職など言葉で勝負する機会がある方はとても参考になると思う。

    心に残ったフレーズ
    ・自分でコントロールできることとできないことを区別して自分がコントロールできることに集中するのが大事。野球だと相手ピッチャーの投げる球種までは予測できない。(松井秀喜氏)
    ・タイミングの取り方、フォームなどはコントロールできる。
    コントロール不能な事をコントロールしようとするのは無駄な事。
    ・交渉相手を感動させるつもりで仕事する
    ・交渉で不意打ちを食らった場合は慌てて対応せず出直す。相手のペースに呑まれないように

  • 情報収集力を鍛えていきたいと思います!

  • 著者は、二十代で億を越える年俸を手にしているらしい。いくつか紹介している弁護士的論理武装による交渉方法は、実践的であり参考になる。また、文書からは頭脳明晰さがにじみ出ている。ただし、さすがに二十代だけあって、時折見せる彼の人生論は、実に稚拙、浅薄。まあいずれ年をとるのだからそのうち厚みが出てくるだろうけど。

  • 弁護士というものがどのような職業でどのような部分で差が出てくるのかということが理解できます。個で勝負するというのが印象に残りました。

  • タイトルに惹かれ、中身もロクに見ず、図書館から借りた。

    失敗。

    散漫な文章とともに、世間を見下したような自慢話が延々と続くだけ。弁護士として培ったとするノウハウもロクに書かれていない。痴漢の示談で、加害者から高額の示談金をふんだくる下りは、被害女性に対する配慮を欠いたものとしか思えない。論理を説いた本であるにも関わらず、文章が全然論理的じゃない。

    著者は私よりも年下で、比較にならない程の高報酬を得ていると思われるところ、こんな書評は、ただの僻みとしか捉えられないんだろうな。

  • 学んだこと:
    ・相手を「説得」するのではなく「納得」させること。
    ・イラっとしても、怒るのはあとででいい。

  • 論理力を鍛えたいなぁと手にとった本ですが、
    期待していたほどではなく、本人の成功体験が主な内容でした。

    著者は20代で「億」を超える年収を得ているようであり、
    大変優秀な方ではあるんだろうとは思います。

    内容としては、「ま、当然だよね」という感じでした。

    ①入念な情報収集
    ②現実的な目標設定
    ③自分でコントロールできるものに注力する
    ④目標設定に必要なことを洗い出し潰していく
    ⑤自分で主導権を握れるようなペースにする
    ⑥感情的にならない
    ⑦相手を説得ではなく納得してもらうようにする

    ①に関しては仕事をする上で大変重要だと共感はしました。
    これがないと、絶対にうまくいかないですね。


    そういえばつい先日、某オーディオメーカーのイヤフォンが
    保証期間中に故障したにも関わらず、
    修理センターまでの往復送料は顧客負担と言われ交渉しましたが、
    メーカーに出させました。
    これも交渉力w あれ?論理力って言っているのにいつの間にか交渉力の話に・・・

    うーん論理展開がめちゃくちゃだwww

  • 煮詰まらないとビジネス書を読めないあたしの、これはかなりのリピート本。

    困ったときにここに戻ると、なんかしらヒントがある。
    今回も同じで煮詰まって読んでみた。

    野心がどんどんなくなる昨今、少しだけ元気になる。
    そうだよね、引き受けたらベストを尽くさないと。
    へこみそうなときに元気をもらえて、そうしてビジネスにも役立つ一冊。

    うん、がんばろう!

  • 弁護士という職業も作者の荒井さんも好きになれないのが正直なところだけど、交渉のノウハウは惜しげもなくオープンにされていて、参考になる点が多かった。

  • 交渉前の準備がいかに大切かを教えてくれる本。そこに信念が掛け合わさっているから、この人は非常に強いのだと感じた。「準備」は日頃からやっているが、信念や意志をより強く持って行うことで、その質や深さがUPするんだと思う。

  • 他の方のレビューを読むと自慢だのまとまりがない云々の酷評が多いが,僕にとっては彼の考え方を知る良い書だと思う。
    彼の仕事に対する「野心」というアグレッシブな姿勢から,保守的になりがちな態度を改めなければいけないとつくづく感じた。

    文章も平易で読みやすいし,お勧めしたい一冊!

  • 自分の自慢に終始

  •  全体がまとまっていない。
     それ以外の総論的なビジネス本を読んだ方がためになる。

  • ・ 自分でできることと、できないことを区別して、できることに集中する。
    ・ 感情的になると、論理に隙ができる。
    ・ 「こういうことですよね。」ではなく「こういう事を聞いたことがあるが、それについてどうお考えですか?」と聞く。
    ・ いつ死んでも悔いが残る人生 → 「悔いが残らない」=「目標が無い」

  • ハウツー本かなぁと思った。書店で見かけて以来気になっていたが、図書館でたまたま見かけて借りてみた。

    案外と言っては失礼だが、すごい掘り出し物をした感覚。

    個人の力を信じる世代に生まれた著者の仕事にかける情熱は、おそらく文章では十分に伝え切れていないほどにアツい。

    情報収集、目標を設定した上での情報収集と、リスクの最小化、鳥瞰図をつくり足りない情報の収集、自分の立ち位置(有利な状況にいるか不利な状況にいるか)を把握すること。

    想定した上で、想定外のことを攻められても慌てず、長考。

    理屈の伏線を張り、相手を誘導する。まさに駆け引きの世界。

    非常に参考になった。これから自分も今日学んだ知識を知恵に変え、活かして意向と思った。

  • ● 論理的交渉を高める七つの掟
    (1) 戦況判断のために、まず徹底した「情報収集」を行う
    (2) 情報収集に基づき、「実現可能で明確な目標」を設定する
    (3) 「自分でコントロールできること」と「コントロールできないこと」とを峻別し、「自分でコントロールできる」要素に集中する
    (4) 目標達成に必要な「条件を列挙」し、一つずつ「潰して」いく
    (5) 「入念な準備」をした上で、「こちらから行動を起こす」ことで交渉の主導権を握る
    →プロの交渉人には「かかってきた電話には絶対に出ない」と決めている人が多い。
    (6) 決して「感情的」にならない
    →「怒るのはいつでもできる。いまはそのときではない」
    (7) 交渉相手に「感動」を与えて、「説得」ではなく「納得」してもらうことを心がける
    →交渉における「勝利」とは、相手を完膚なきまでに論破することではなく、こちらの希望する結論で双方が「合意」することだ。

    ● 答えは合っていても、無味乾燥な数式や文字だけを書き連ねたような書類は、誰も読みたいと思わない。そして、読んでもらえなければ、その論理には価値がない。その論理の正しさをわかりやすく説明する懇切丁寧な解説があって初めて、その論理には相手を動かすだけの力が備わるのである。

    ● 確かに「誠意」は人間にとって大事なものではあるが、そういう目に見えない(つまり存在を証明できない)ものを、「ある」とか「ない」とか議論するのは、論理的交渉とはいえない。法廷で「誠意を見せろ」「いや、もう十分に誠意を尽くしている」などと議論しても、何の意味もない。その「誠意」はお金に換算するといくらになるのですか、という話をするのが裁判というものだ。

    ● 「いつ死んでも悔いの残る人生」は、常にやり遂げたい目標のある人生である。人生は、未完成でかまわない。死ぬときに山ほど悔いが残ったとしたら、その人にはそれだけ多くの目標があったということだ。それはつまり、その人生が生きがいに満ちていたということではないだろうか。

    ● なぜ私がここまで合理性や効率にこだわるのかと不思議に感じている人もいるかもしれない。私には、人生の中でやりたいことが山ほどある。だから、絶対に時間を無駄にしたくない。単に、それだけのことだ。

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著者プロフィール

荒井 裕樹(あらい・ゆうき):1980年東京都生まれ。二松學舍大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。著書に『隔離の文学──ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)、『障害と文学──「しののめ」から「青い芝の会」へ』(現代書館)、『障害者差別を問いなおす』(ちくま新書)、『車椅子の横に立つ人──障害から見つめる「生きにくさ」』(青土社)、『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)、『凜として灯る』(現代書館)、『障害者ってだれのこと?──「わからない」からはじめよう』(平凡社)などがある。2022年、「第15回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

「2023年 『生きていく絵 アートが人を〈癒す〉とき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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