やっかいな隣人韓国の正体: なぜ「反日」なのに、日本に憧れるのか

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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396612757

感想・レビュー・書評

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  • 尊大型アスペルガー入ってる男と、懐が深いバツイチ年上女のカップルみたいな関係性だね。

    韓国「昔他の男と結婚してたくせに。平気で俺を裏切ったのも忘れて、それでも俺は付き合ってやってんのになんなんだその態度は?!謝れよ!」

    日本「はいはいごめんね…あなたが初めてじゃないのは確かに悪いとは思うけど、もう過ぎたことだしね…」

    みたいな関係性に思えてきてしまった。
    けどほんとは日本のおかげで…ってのも分かってる。素直になれないのは俺が悪いんじゃなくて、生まれ育った環境が悪いんだ!そしてそれを認めない日本が悪いんだ!………的な?

    それにしても儒教ってすげえのな。韓国のことがよく分かりました。井沢氏の見方が全てその通りとは思わないし、呉さんもそこまで卑下せんでもって思うし、バーコード貼られた商品である以上は商売っ気満載なのも承知。だけども、韓国…こりゃあなかなかのくせもんだね。下記がへーーーっと思った韓国についての記述。

    ・儒教の「礼」の思想。嫌なことでも率直に認めるとかへりくだるとかは美意識にならない。身分や服装や身体行動ではっきりと序列を示すことことが重要である。

    ・日本が韓国を差別しているとは考えていない。逆に韓国が日本に対して優越していると思っている。
    イチローの「韓国に負けたのは屈辱」発言は、国民の優越意識を煽ったのであそこまで炎上した。「日本のくせによくもまあそんなこと言いやがったな」という感じ?

    ・儒教の連座制。親の罪は子の罪。なので今の日本人は直接的には日帝時代を経験していないけど、その考えに基づいて謝罪を要求している。

    ・韓国は行き過ぎた資本主義で貧富の差が相当に拡大している。負け組になると抜け出せない仕組みから。また、官僚以外はほぼ卑しい職業であり、名工や商売もダメ。農業もダメなので産業が競合の多いIT系以外育たない。アメリカに移住する人も万人単位で毎年出現している。そこで、資本主義からの脱却を含めて国家社会主義的な方向に進みつつある。

    ・援助をしても「援助を受けてあげている」という態度になるので嫌われる。だがそれは人の下に立ちたくない、その儒教の流れを汲む遺伝子のようなもので根本から考え方が異なる。

    ・学歴主義について。科挙の名残があり、出身大学がその人を表す。儒教がよく分かっているからこそ人間としても優れているのだという思想。この場合は仮に学歴が下であってもそれが分かればよい。自分が上なのか下なのかがはっきりすれば良い。

    ・伝統的に汗をかく仕事は卑しまれてきた。儒教国家は頭から上を使うのが官僚の仕事。首から下を動かすのが庶民の仕事。テニスに汗を流す外交官を見て「あんなに汗をかくのなら部下に代わって貰えばいいのに」とこぼした逸話がある

    ・日本としての付き合い方は、一度謝っているのだからもう謝らないようにする。謝ってるくせに靖国にも参拝するというのがかえって火に油を注いでいるので、客観的に自分たちの併合を分析して、だからこそ韓国は発展したのだと言い切った方がいい。多少関係がこじれてもそれは民間ではあまり影響はない。韓国は変わらない。だとすれば日本もやり方を変えないとずっとこのまま。

  • 知れば知るほど嫌いになる国。
    こちらの常識は先方の非常識。
    遠慮や卑下なんてすることない。
    言うべきことは言う。
    あちらの精神安定のために、こちらが譲ることはない。

  • 反日教育、歴史捏造、日本海名称、竹島問題など、韓国の人の考え方を理解するために読んでみたが、ますます解らなくなった。

  • 仕事で韓国を担当していることもあり、韓国支社の人たちとコミュニケーションをとることで私の仕事の一部が形成されています。韓国支社長は年配のかたですが、普段よく話し合う人たちは私よりも若く、英語も私以上に堪能で仕事をしている限りは、彼らが反日感情を持っているとは思えません。

    私が接している人たちは、世界における日本の位置づけを頭では理解している人達だと思います。ただし、この本に書かれている通り、多くの韓国の人たちは「反日」なのでしょうか。

    一度ホテル近くのコンビニに買い物に言ったときに、聞き取りにくい英語で、その店員さんが「韓国は世界一の民族だ」と言っていたのが印象に残っています。日本民族が世界一だと思う必要はないと私は思いますが、日本民族がアジアの一員として、どのように関わってきたのかは歴史を通して学び続けていきたいと思っています。

    以下は気になったポイントです。

    ・鬱陵島もかつては日本人が住んでいたというか、使用していた時期があって、徳川五代綱吉時代に、当時の朝鮮王朝との協議によって朝鮮側に譲った経緯がある(p16)

    ・テレビでよくソウルや独島で過激な示威行動が映し出されるが、大部分がプロ民族主義活動家(大韓民国光復会、在郷軍人会)である(p26)

    ・親日反民族行為真相究明特別法の範囲が広げられてきた結果、野党ハンナラ党の現党首・朴女史は、朴元大統領(元陸軍少尉)であり、追い落とされる可能性がある(p50)

    ・金正日の韓国におけるイメージが決定的に転換したのは、2000年6月に平壌で行われた南北首脳会談で、彼が示したパフォーマンスが儒教的に優れていたため(p97)

    ・2005年の韓国における上位10%の平均月収所得は、下位10%と比較して18倍(80万と4万円)、2004年は16倍、以前は10倍程度、かなり格差が大きくなっている(p113)

    ・GDPとGNIの格差が大きい理由として、1)輸出依存度が60%と高い、2)主力輸出産業がITに偏っている、である(p115)

    ・韓国が中国と比較して、まだマシなのは、全員に電気が来ていること、中国で電気が使えるのは1割程度かも(p141)

    ・韓国人のアメリカ移民者数が、2000年以降に急増している、2000年以降の4年間で17万人、1990年代の10年間と同数、かつてと異なるのは中間から上流階層、若い人、専門技術者が多いのが特徴(p145)

    ・国王とは、中国に服属した周辺国家の首長に与えられる称号、676年以降には新羅は中国から国王という称号が与えられた(p149)

    ・韓国5000年(半万年)の根拠は、13世紀末「三国遺事(1280)」に書かれた檀君神話にもとづく、これによると4300年余りとなり切りあげて5000年とした(p164)

    ・高麗の次の王朝が朝鮮(李氏朝鮮:1392-1910)であるが、その国号は宗主国である明に選んでもらったもの(p174)

    ・韓国のウォン札の肖像にもなっている世宗大王(セゾン)が、1446年に訓民正音(ハングル)を作成した、日本は古代にひらがな、カタカナを作っている(p177)

    ・秀吉は明王朝を侵略しようとした、根本の理由はナポレオンやジンギスカンと同様、乱世を統一した英雄は軍隊が余ってしまい、全員クビにすることができない、中国も同様のことを朝鮮にやっている(p179)

    ・モンゴル族は元王朝、満州族は清王朝、ツングース族の一派である女真族は金王朝を立てている(p181)

    ・日本人は死んでしまえばみな仏になり平等という考え方をする(p185)

    ・朝鮮は独立して、1897年には大韓帝国と名乗った、これは中国の臣下である国は使えない、これが使えるのは中国から独立したことを意味する(p194)

    ・創氏改名の法律は「してもよい」であり「しなくてはいけない」ではない、8割の人たちが創氏改名した、日本式の姓を名乗った方が有利であったため(p215)

    ・士農工商という身分から、芸能人や宗教者は価値から除外されている、身分としても最底辺に位置づけられている(p237)

    ・日本と韓国との違いは、職人が名を残していて、彼らが尊敬されていること(p239)

    ・マジンガーZは、「テッコンV」、宇宙戦艦ヤマトは「宇宙戦艦亀船」、科学忍者ガッチャマンは「トスクリ五兄弟」、あしたのジョーは「挑戦者ハリケーン」、鉄腕アトムは「少年アトム」のようにタイトルが韓国では変更されている(p261)

    ・現代の韓国は、1)全体主義的な民族主義の流れ、2)極端な経済の自由化推進によってもたらされた流れがある(p286)

    2007/4/21作成 2010/10/31改訂

  • テッコンV、宇宙戦艦亀船、トスクリ五兄弟、挑戦者ハリケーン、少年アトム、トンチャモン、パワモン

  • ・スポーツへの国家感情の持ち込み
    ・倫理の無い国に対しては、倫理は必要がない というマインド
    ・文化的な日本に対する優越感意識
    ・儒教の礼の思想:身分・階級・長幼の序列をはっきり示し、秩序を保つ
    ・韓国人は一旦相手にぶつけ、これと正面からわたり合うと信頼感が生まれる
    ・属国としての歴史を隠す
    ・1446年、ハングル制定時は自ら貶めた「中国文化という優れたものがあるのに」
    ・耳塚は供養
    ・過ちを認めない国
    ・伝統的に汗をかく・体を動かすことは卑しまれ、頭を使うことが尊い文化

  • 呉さんは韓国と日本の違いを一番良く理解している方です。

  • 韓国のことが嫌いとかではない。
    ただなぜそこまで太陽政策などのように
    北朝鮮と仲良くしたがるのかなどがわかるかも。
    うのみにするのはよくないが、結構いいことが
    書いてあると思う。

  • 韓国の歴史、民族的考え方などを背景に、著者の二人がそれぞれの意見を述べていく形式でかかれている。
    井沢さんは、結構喧嘩売っているの!?と思うくらい過激に言うけれど、呉さんは出身国だからか、比較的柔らかく韓国を批判している。ただ、二人とも隣国としての韓国を批判していることには変わりない。この本を鵜呑みにするのもまずいけれど、日本人が、「なぜ韓国ってこうなの!?」と思う謎を解き明かしてくれます(笑)<br>
    「敵と戦うにはまず敵を知ること!」そんなふうに思えましたww<br>
    とくにノムヒョンが大統領になってから。それから孔子の儒教の思想に浸っている。その二つが今の日本にとって「やっかい」な軋轢を生んでいるんだろうなぁ、と思えた。<br>
    でも、まぁ、これは韓国の話。今の日本にとって一番のたんこぶは中国!(だって、韓国も中国へ倣え、的な反応だし)中国は運動も過激で直接的だし、貿易や国力でも、もう日本を抜く勢い(もうすでに抜かれているものも多いけれど)。<br>
    やつらこそ!
    どうにかならないのでしょうか。。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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