- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396612979
感想・レビュー・書評
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「ざっくり」シリーズの日本史版です。日本史を
ざっくりと語るのは難しい気がしますが、そこは
齋藤孝氏独自の視点で、「今の日本が形作られる
きっかけとなった出来事」に焦点を当てています。
廃藩置県、万葉仮名と日本語、大化の改新、仏教
伝来、三世一身の法、鎖国、殖産興業、そして
GHQによる占領、と時代もバラバラであるが、
これらが今の日本の社会や文化に与えた影響は
測り知れないと著者は言います。
何と平安時代の三世一身の法は20世紀のバブル
経済までつながるとか。
そんな独特の歴史観が学べる一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すいすい読めて面白い。
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なるほどー。日本史って面白いんだ。知ってたらもう少し学校の成績よかったかも。
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同じシリーズの「世界史」と「美術史」が面白かったので、日本史も読んでみた。8つの章から日本の歴史を読み解いていく。本当にざっくりなのに、大化の改新から第二次世界大戦後までをイメージできて面白かった。
特に第2章の翻訳語の話と、第6章の鎖国の話が興味深い。「国家」「幸福」「権利」など江戸時代には無かった概念を、翻訳して漢字をあて国民に浸透させたのは偉業だ。
鎖国とは「1つの国民を島国に閉じ込めて、220年間コトコト煮込んだらどうなるか」という壮大な実験。熟成の結果、オリジナル色の強い江戸文化は生まれた。現代でもオタク色の濃いアニメやゲームなどがクールジャパンとして海外から評価されている。
齋藤氏が提唱する「一人鎖国」を実践してみたい。 -
斉藤孝氏を好きになったきっかけの本。
<ざっくり世界史>のレビューにも書いていますが、歴史に興味をもちつつも、歴史の勉強を怠ってきた人にはおすすめです!
世界史の方と合わせて読むのがオススメです。 -
おもしろい。日本人が資本主義にすぐ対応できた理由や、仏教の解釈の仕方など日本人ならではのゆるさとモノマネ上手などをざっくり解説してます。
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ざっくりとした書き方ながら、私を含めおそらく多くの人がなんとなくしか捉えられなかった事柄にポイントが絞られて
興味深くまとめてあり、最後まで楽しく読めた。
各章の長さも飽きない長さ。
私は特に2章「万葉がな」と日本語、4章「仏教伝来」と日本人の精神、が興味深かった。
“禅”について、もっと知りたくなった。