舞い降りた天皇(上)

著者 :
  • 祥伝社
3.51
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本棚登録 : 97
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396613105

作品紹介・あらすじ

アマテラスとその弟スサノオは、新羅から来て出雲を征服した。ではなぜ出雲は「山陰」とされ、日本の歴史から封殺されたのか。出雲大社に祀られるオオクニヌシが本殿正面を向いていないのはなぜなのか-歴史小説家・望月真司は日本の、いや天皇のルーツを求めて旅立った。「天津神」と「国津神」に大別される日本の神々。その意味することは何か?「スメラ」(神聖な)「ミコト」(御言葉)=「スメロギ」が、なぜ天皇を指すのか?「邪馬台国」は本来「邪馬壹国」だ。誰が何のために「壹」を「台」に書き換えたのか?福岡にある「細石(さざれいし)神社」と「君が代」の関係は?謎に挑む望月の前に「縄文倭人」を名乗る一団が現われて言った。「我々は天皇の故郷を知っている」…。驚天動地の古代史ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は著者による日本の古代史解析をまとめた本なのだが、なぜかむりやりミステリー仕立てになっている。必然性はまったくないように思うのだが・・・。

    上巻ではまだ結論が見えてこない。その点はよいのだが、なんといっても登場人物についての描写がいまひとつ浅いうえに、嫌な気分になったとかいらだってきたとか、いちいち登場人物が知識のひけらかしあいをするとか、どうも読者が読みにくくなるような無駄な演出ばかりが入っているのが気になる。

    主人公含め、男性の登場人物がいちいち上から目線でものをいうのも、正直読んでいてイライラしてしまう(「ここまではいいね」とか)。

    せっかくいろんなことを調べているんだから、素直に書いてくれればいいのにと思うのだが・・・。

  • 面白いんだけど、文章力に欠ける?

  • なかなか。
    物語風になってるのが私にはちょっと。
    でも新説読めてよかった。

  • 皇室の成り立ちとして、土着信仰の神々と神話を使って縁戚関係になることにより、神格化された様子が伺えます。

    何故か今はバラバラに保管されている、
    天皇家必須アイテム『三種の神器』は、
    勾玉=縄文人のシンボル→皇居
    剣=朝鮮系部族の象徴→熱田神宮
    鏡=呪術用具+シナからの保証書→伊勢神宮


    では、いったい誰がその様な仕組みを考えたのか?
    そして、おそらくその命を出したであろう、“実在した”初代天皇はいったい誰だったのか?
    といった謎に迫ります。

    そして、
    謎を解く重要なポイントとして
    『邪馬台国』の実像も紐解かなければなりません。

    つづく

  • 「あやつられた龍馬」で明治維新へのフリーメーソンの関わりを描き、「幕末維新の暗号」で明治天皇のすり替えという衝撃的な歴史の謎を追いかけた加治将一の歴史ミステリー第3弾!
    今回は都内中心の緑の森に住まう「天皇」の祖先Xは一体どこから来たのか!?という古代史ミステリー。
    上下二巻に渡る本編の上巻では神話のふるさと出雲から、邪馬台国畿内説の有力な根拠とされる三輪山周辺を主人公の望月が探索。
    トンデモな内容を小説という形式で描くことで、トンデモ本のような胡散臭さよりも、謎解きミステリーと同様の高揚感が味わえる一方、ミステリーとしては結構プロットが雑な面もあるのが痛い。
    主人公とそもに行動する脇役をあっさり殺しといて、そのままご愁傷さまでしたはないでしょ???

  • 四日市市立図書館-----三重県立図書館。

  • 266.H20.8/152刷、並、カバスレ、帯付
    2011.1/23、伊勢BF

  • 上巻だけではただの小説に過ぎない。頑張って下巻も読むしかない。

  • 初代天皇がどこから来たのか。日本にもともと住んでいた人間が国を纏め,やがて天皇になったのか。そうではない。天皇は大陸からやってきたということだそうだ。土着倭人は大陸からの文化に魅了され,恐れ,敬うようになった。鏡や鉄製の武器などは大陸からやってきたのだ。その中でも著者は秦氏に着目する。名前のごとく,秦氏は秦の民の末裔ということである。色々な理由から初代天皇はどこから来たのかを論ずるが,結論は結局は,下巻の最後の方に纏められており,上巻の話は結局何だったんだと言うようなつくりで,纏め方が少しへたくそだ。
    全2巻

  •  歴史書が、時の権力者に都合の良いように書かれていることは常識だが、本書では『古事記』『日本書紀』を逆にひもといて、封印された初代天皇の出自を、小説形式で探ろうとしている。
     邪馬台国(ヤマタイコク)というのは、読みやすい漢字をあてた誤った読みがなで、魏志倭人伝に書かれている通りだと「ヤマイ国」と読むらしい。
     そのほか、「君が代」の由来とか、日本最古の都と噂される「纒向(まきむく)遺跡」の話など、興味はつきない。
     まあ、歴史ものにはいろいろな珍説・仮説が登場するので、それを基にあれこれ想像をめぐらすのが楽しみと言える。

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著者プロフィール

札幌市生まれ。米国で不動産投資事業に従事、帰国後、執筆活動に入る。 『龍馬の黒幕』 『幕末 維新の暗号』『幕末 戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『龍馬を守った新撰組』(すべて祥伝社文庫)他、タブーを破る歴史ミステリーが読者の心を摑み、大ベストセラーに。近年はYouTube「Kajiチャンネル」でオリジナルな世界観、歴史観、幸福哲学の情報発信を続けている。近著に『軍師 千利休』(祥伝社四六判)がある。

「2023年 『第六天魔王信長 消されたキリシタン王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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