- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396613105
作品紹介・あらすじ
アマテラスとその弟スサノオは、新羅から来て出雲を征服した。ではなぜ出雲は「山陰」とされ、日本の歴史から封殺されたのか。出雲大社に祀られるオオクニヌシが本殿正面を向いていないのはなぜなのか-歴史小説家・望月真司は日本の、いや天皇のルーツを求めて旅立った。「天津神」と「国津神」に大別される日本の神々。その意味することは何か?「スメラ」(神聖な)「ミコト」(御言葉)=「スメロギ」が、なぜ天皇を指すのか?「邪馬台国」は本来「邪馬壹国」だ。誰が何のために「壹」を「台」に書き換えたのか?福岡にある「細石(さざれいし)神社」と「君が代」の関係は?謎に挑む望月の前に「縄文倭人」を名乗る一団が現われて言った。「我々は天皇の故郷を知っている」…。驚天動地の古代史ロマン。
感想・レビュー・書評
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本書は著者による日本の古代史解析をまとめた本なのだが、なぜかむりやりミステリー仕立てになっている。必然性はまったくないように思うのだが・・・。
上巻ではまだ結論が見えてこない。その点はよいのだが、なんといっても登場人物についての描写がいまひとつ浅いうえに、嫌な気分になったとかいらだってきたとか、いちいち登場人物が知識のひけらかしあいをするとか、どうも読者が読みにくくなるような無駄な演出ばかりが入っているのが気になる。
主人公含め、男性の登場人物がいちいち上から目線でものをいうのも、正直読んでいてイライラしてしまう(「ここまではいいね」とか)。
せっかくいろんなことを調べているんだから、素直に書いてくれればいいのにと思うのだが・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いんだけど、文章力に欠ける?
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なかなか。
物語風になってるのが私にはちょっと。
でも新説読めてよかった。 -
四日市市立図書館-----三重県立図書館。
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266.H20.8/152刷、並、カバスレ、帯付
2011.1/23、伊勢BF -
上巻だけではただの小説に過ぎない。頑張って下巻も読むしかない。
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初代天皇がどこから来たのか。日本にもともと住んでいた人間が国を纏め,やがて天皇になったのか。そうではない。天皇は大陸からやってきたということだそうだ。土着倭人は大陸からの文化に魅了され,恐れ,敬うようになった。鏡や鉄製の武器などは大陸からやってきたのだ。その中でも著者は秦氏に着目する。名前のごとく,秦氏は秦の民の末裔ということである。色々な理由から初代天皇はどこから来たのかを論ずるが,結論は結局は,下巻の最後の方に纏められており,上巻の話は結局何だったんだと言うようなつくりで,纏め方が少しへたくそだ。
全2巻 -
歴史書が、時の権力者に都合の良いように書かれていることは常識だが、本書では『古事記』『日本書紀』を逆にひもといて、封印された初代天皇の出自を、小説形式で探ろうとしている。
邪馬台国(ヤマタイコク)というのは、読みやすい漢字をあてた誤った読みがなで、魏志倭人伝に書かれている通りだと「ヤマイ国」と読むらしい。
そのほか、「君が代」の由来とか、日本最古の都と噂される「纒向(まきむく)遺跡」の話など、興味はつきない。
まあ、歴史ものにはいろいろな珍説・仮説が登場するので、それを基にあれこれ想像をめぐらすのが楽しみと言える。