海を渡る国際人 桓武天皇の謎

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396613518

感想・レビュー・書評

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  • この方の説は異端とは聞いていたけれど、とにかく日本の古代天皇はすべて半島から来たという前提で物事を考えているのですね。

    かなり研究されているようだけれど、とにかく聖徳太子も天智・天武・聖武各天皇も中国や朝鮮から来たことを前提に都合の良い資料を拾ってきている感じ。

    この頃、日本の土地にはすでに多くの日本人が住んでいたわけだし、彼らが中国や朝鮮から来た人たちにホイホイ従うだけだったとはとうてい思えない。
    渡来の「天皇」たちが日本人を諾々と従わせるだけの利益をもたらしたとは思えないし、連続している各天皇たちの出身地がバラバラなのもおかしい。

    歴史は勝者によって改竄されるもので、文字に残っているものがすべて正しいとは思わないけれど、下った時代でも日本と中国・朝鮮間の船旅は危険なもので、大きな船でも半分は沈没したとか、片道切符で帰ってこれなかったという話がたくさんあるのに、同じ人が簡単に行ったり来たりしていたという部分はもう魔法のジュータンでもあったのかと思うほど違和感満載でした。

    確かに古代史は不思議だし、いろいろな説に触れるのは勉強になるけれど、この1冊でもうこの方の本を読むのはいいかな…。

    中国や朝鮮の方は日本を作ったのは自分たちだとこの方の説を支持するのかもしれないけれど、今も含めて国を動かすのはトップ(天皇や総理大臣等)ではなく優秀な官僚といった部分があるはずなので、大規模な武力による威嚇紛争がないのに(実際それなりの紛争はあるけれど、国レベルの刷新にはそれなりの官僚の数が必要。そんなに連れて来れるわけがない。)、天皇が出身地が異なる外来でコロコロ変わったという説はおかしいと思いました。

  • 旅先の京都にて気になる名が冠されてたので速攻手にとってしまったが…予想以上の内容でした。初めてこの著者の本を読んだけど全体的に異説のオンパレードのようです。ちょっと付いていけない。興味のある記述も多かったけれど、やっぱり付いていけない。

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