「第二の脳」のつくり方

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396613655

感想・レビュー・書評

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  • フロー理論に基づくライフスキルを自己学習するための本。フロー状態とは,スポーツなどのゾーンに似て,自分の能力がフルに発揮されるような心の状態を指すらしい。(初めて知ったので今後他の文献を読んでみたい。)
    ポジティブシンキングなどのように認知を変えるのではなく,出来事事態に意味は無いことを受け入れるという手法。これまで認知行動療法などを学んできた身としてはかなり異質の理論に感じられた。
    ただ,スキルとしては「自分の機嫌は自分でとる」「自分で表情・態度・行動・思考を選ぶ」というように普遍的かつ当たり前のことが多い。個人的に前述のような背景があるので全面的に受け入れるのには抵抗があるが,それほど的はずれな理論とも思えない。

    覚えておきたい点:
    ・他の人に期待するのではなく,応援してあげる。相手の喜びを自分の喜びとする意志を持つ。

  • 大前みどり
    7/26 チームや組織が最高の成果を生み出すフロー理論とは?
    プログラム詳細 講師プロフィール 開催概要 参加者の声 参加お申込み 「何を」ではなく「どうやって」を学ぶ・職場のメンバーや部下が、いつもイキイキと働いている。

    ・メンバーはお互いを認め、信頼し合っている。

    ・どんなに困難なプロジェクトであっても、全員の力で最高の成果を出せる。

     

    あなたはご自分の会社やチームを、そんな組織にしたくありませんか?

     

    フロー・インスティテュートでは、今回、スポーツドクターの辻秀一先生をお招きし、「チームや組織が最高の成果を生み出すためのフロー理論」についてご講演いただきます。辻先生は応用スポーツ心理学をベースにしたフロー理論を、ジャパネットたかた、ファイザー、監査法人トーマツなど数々の大手企業でのメンタルトレーニングの中で実践しています。

    企業だけでなく、プロスポーツ選手や音楽家などのサポートやメンタルトレーニングで多忙を極める辻先生のオープンな講演は、数少ない貴重な機会です。ぜひお早めにお申し込みください。

     

     
    ≪辻秀一氏より講演内容サマリー≫

     

    ●応用スポーツ心理学をベースにした「フロー理論」

    フローとは、状況に即した最適・最大のパフォーマンスがアウトプットされる「揺らがず・とらわれず」の心の状態です。そして、人間のパフォーマンスは、「何を」×「どうやって」行うかで決定されます。その「どうやって」の部分は、心の状態に影響されます。つまり、心の状態を常にフロー化することにより、個人や組織が最適・最大のパフォーマンス(成果)を生み出すことができるのです。

    成果にとらわれる「結果エントリー」な生き方ではなく、まずフローな心の状態を創り出すという「心エントリー」な生き方へのパラダイムシフトを、応用スポーツ心理学をベースにしたフロー理論に基づいて、分かりやすくレクチャーします。

     

    ●自らフローを実現するための「ライフスキル」

    心の状態がフローになれば、パフォーマンスが向上するだけではなく、コミュニケーションが活発になり、個人だけなく組織全体に活力をもたらすことになります。

    ただし、人間の脳には、「揺らぎととらわれ」という心の状態を生みだす仕組みがあります。そこで、外部状況に「揺らいだりとらわれたり」することなく、自らフローを実現するためのスキルを身につける必要があります。このスキルを私は「ライフスキル」と呼んでいます。

    自分をフローにするスキルが「社会力」、周りをフローにするスキルが「コーチ力」、組織全体をフローにするスキルが「リーダー力」という「ライフスキル」です。今回はこのフローを実現するための「ライフスキル」の全容をお伝えします。

     

     
    「第二の脳」のつくり方参考書籍6月15日祥伝社より発売の辻秀一氏の新刊、

    『「第二の脳」のつくり方
    ―すべてが上手くまわり出す「フロー理論」』

    を事前にお読みになると、講演の内容をより深く

  • フロー状態。ライフスキル。心のあり方で行動のパフォーマンスは変えることができる。

  • 先述の「集中力」の続編。辻メソッドを個人としてはもちろん、組織の中で活かすにはどうするかという事が書かれている。
    中には一般的なコーチングやリーダー論にも書かれている内容も含むが、それをフロー化と照らし合わせて解説しているところが面白い。
    また、日本の先人達が如何にフロー状態を創っているかの紹介もあり、日本人にはなじみやすい考え方なのだなと思った。
    以下、私なりのポイント:
    ・結果よりも過程重視
    ・認知を変えるのは難しい→だから第二の脳を
    ・フローとは外的要因ではなく、内的欲求により動いている状態
    ・心の状態が健康に影響を与えるとの研究結果→食事や運動よりも!
    ・森信三「人生二度無し」
    ・ライフスキルを磨く三原則「知識、実践、シェア」→他の学びもいっしょだろ。
    ・変えられない事はあきらめる。準備出来る事は準備する。以上!
    ・言い訳しない、とは、全て自分のせいにする、とは違う!
    ・呼吸もフロー状態を作る手段
    ・好きを大事に
    ・結果と自信は関係ない!
    ・イメージをする。但し、結果ではなく感情を。
    ・エネルギーを与える事はエネルギーを貰う事。
    ・聴くスキルで大事な事は、感情と考えを聴く事。
    ・期待はストレス。→応援をする。

  • 同じテーマの本では「ゾーンに入る技術」を以前読みましたが、私には少し難しく、こちらも読んでみる。

  • フロー理論

    どんなことにも意味がついていない

    自分の心は自分で決める

    人に対して意味づけすることなく、今あるがままに接することができれば「愛する」というスキルが発揮されてつながりを生み、そこにフローな人間関係が生まれる

    良い悪いを決めるのはすべて認知の脳であって、どんな日にも本来は意味などついていない

    フロー状態を生み出す第2の脳 ライフスキル

    知識ー実践ーシェア

    「どうして」「なぜ」を外側に求めて、ライフスキルを議論する必要はない。心をフロー化するための脳の機能なのだということを純粋に受け止めること
    →心がフロー状態に傾く脳の使い方

    雨には本来は意味などついていないということを知っていること

    ウォッシュアウト
    自分のフロー状態の阻害分子をリストアップする。もしそれが実際に起こってしまい、自分の目の前に存在してしまったとしたら、それをその瞬間に変えられるか変えられないかを考える。その上で変えられないものには×をつける
    →変えられないものは心まで持ち込まない=ウォッシュアウト

    プリペアリング
    自分が事前に準備をしていれば起こさずにすむ事象に◯をつける。自分の準備により、ノンフローになるリスクを回避する

    どんな瞬間も「何になりたいのか?」「何を得たいのか?」「自分は何がしたいのか?」「どうしたいのか?」「どうありたいのか?」の思いを大切にすること。それによりすべての好転が始まる。それによって生まれる、自分にしかない自由なエネルギーにつつまれることこそが大事

    「自分の心は自分で決める」自己4大ツール
    表情・態度・言葉・思考

    フローフェイス
    笑顔でいることは素晴らしい脳力
    状況に支配されることなく、自分で自分の表情を作り、心をフロー状態にして生きる

    フローアティチュード
    穏やかな態度、堂々とした態度、元気な態度
    ゆっくり深い呼吸をする

    フローワード
    心がフローな方向に向くワードを持つ

    フローシンキング
    外部状況や出来事に支配されない考え方

    「嫌い」が多い人は、「悪いところを見る」という認知が根強いから
    悪いところを見るという認知があっても、思考の選択のあることを知っていること。「良いところを見る」という思考を自ら選択して、「嫌い」ではなく「好き」という感情を自分自身で想起させる
    「好き」という感情を大事にする

    他人や結果に絡むことではなく、自分でつくれる「楽しい」をどれくらいしっかりと持っているかが、フロー状態をつくり出すには大事

    「今」という言葉を意識的に使って、今を選択する思考を鍛える

    根拠や結果がなくても自分を信じる

    小さなことにチャレンジしてみる→結果ではなく、右脳が活性化され、フローにつながる

    フォワードの法則 ものをあげること、相手が喜んでいる分だけ、自分も喜べるという本能がある、自分がフロー状態になれる

    応援することで自分のフロー状態をキープする

    感謝する

    リスペクトする

    ミラーイメージの法則 相手をフロー状態にすることで自分もフロー状態になる

  • 結果を出す為に気持ちを整える、のではなく、気持ちを整える事により、結果、結果は出てくるという考え方。最悪、短期的には結果は出なくても、気持ちを整える事が長期的な成果に繋がる事を述べ、その為の気持ちの整え方を、筆者の経験をふまえ分りやすく解説している。最後の一覧表も秀逸。おすすめ。

  • 過去に読んだ啓発本の中では最も実践的と思った。「フロー」については更に勉強したい。

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著者プロフィール

辻 秀一:1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業、慶應義塾大学で内科研修を積む。その後、「本当に生きるとは」を考え、人が自分らしく心豊かに生きること、すなわちクオリティーオブライフ(QOL)のサポートを志す。スポーツにそのヒントがあると閃き、慶大スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。99年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。スポーツ心理学を日常生活に応用した応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織のパフォーマンスを、最適・最大化する心の状態「Flow」を生みだすための独自理論「辻メソッド」でメンタルトレーニングを展開。37万部突破の『スラムダンク勝利学(集英社インターナショナル)』をはじめ、『リーダー1年目からの教科書(ぱる出版)』『自分を「ごきげん」にする方法(サンマーク出版)』『禅脳思考(フォレスト出版)』 『さよなら、ストレス(文春新書)』など著書他多数。最新刊は『Play Life, Play Sports~ スポーツが教えてくれる人生という試合の歩み方~(内外出版)』

「2018年 『メンタルトレーナー直伝 先生の“ごきげん思考”で、授業はうまくいく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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