国境の島を発見した日本人の物語

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  • 祥伝社 (2012年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614287

国境の島を発見した日本人の物語の感想・レビュー・書評

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  • 領土問題の解決の前に、まず日本国民に健全な領土意識を覚醒する必要がある。そのためにはバランスのとれた正しい地理・歴史教育を国や自治体が実施するべきである。本書は、日本の周辺の国境の島々をほぼもれなく紹介した良書である。タイムリーな教材となるであろう。

  • これを読むと、尖閣は日本の領土と胸を張っていえそうだが、竹島は。。。あれれ?

  • 前々から読みたかったこの本。平和ボケしている僕には非常に勉強になった。また昔の政治家達は領土を守るために相当な苦労と労力を要して島民たちを守り、諸外国と外交の場を持って論戦を重ね、時には武力を誇示して守り抜いて来た歴史について恥ずかしながら知らなかった。領土問題という聞き慣れない言葉を認識しなくてはならないなと強く実感した。

  • 日本人は読んでおくべき本。

  •  本書の中でも紹介されているが、昨年の7月、衝撃的な調査結果が公表された。日本青年会議所が行った「日本の高校生の領土・領海意識の調査」結果である。それは白地図に「隣国との境界線」を書き込ませるというものだが、完答できたのは400人中、わずか7人であった。これはとても衝撃的だった。
     なぜ衝撃を受けたかと言えば、完答者が少ないのもさることながら、僕自身が答えられないことに気付かされてしまったからである。そして、そんな教育を受けた経験がないことも、同時に気付かされた。そう、現在の教育において「領土教育」はまだまだ発展途上なのだ。

     本書は、島国・日本国の「国境」を形成する7の島について、それぞれ章を設け、その歴史的背景を解説したものである。恥ずかしい話ながら、どれもこれもが新鮮なエピソードであった。僕は、あまりにも日本の「国境」について知らなすぎた。
     「領土を守るのは、何も自衛隊だけではない。『寸土でも失ってはいけない』という国民一人一人の自覚が何よりも大切である」とは、本書に紹介された坂井溢郎氏のインタビューからの一節であるが、本書を読む前の僕には「自覚」がなかった。本書を読んだことは、間違いなく、「自覚」を持つ契機の一つになったはずである。

     ところで、本書を執筆した「自由主義史観研究会」とは「子どもの領土意識を育て、領土についての正しい知識を教えるための教材開発と授業づくりに取り組んで来た」研究会だそうだ。
     そして、本書のなかで第三章だけがやや異質なものとなっている。というのは他の章は、前述のとおり、その島の歴史的背景を述べているのだが、第三章はそれだけでなく「教育の実践案」が述べられているのだ。つまり、安達さんの考える「北方領土・千島列島」をどう教えるかの授業案ということである。
     それを読んでの率直な感想は「えー、これを授業でやるのー? ちょっと思想掛かっているなー」というもの。それが正しいか誤っているかはともかく、「思想掛かっている」と感じてしまったのだ。そして、一つの不可解なことに気付いてしまった。
     それは「領土教育」において、ニュートラルな立場に立ちづらいというものである。いま、A国と日本との間で領土問題が生じているB島があるとしよう。それについて「B島はA国のものだ」と主張したとしたら、おそらく左寄りの思想を持った人物として受け止められるだろう。反対に「B島は日本のものだ」と主張したとしたらどうだろう。これは右寄りだと受け止められるのではないだろうか。領土問題は正しいか否かで捉えられない部分がある。これはとても不可解なことだと思う。
     強いてニュートラルな立場をとるとすれば、それは「沈黙」ということになろうか。しかし今現在、これまで選んできた、この「沈黙」という選択肢による弊害が生じ始めていることは、改めて認識する必要があるだろう。


    【目次】
    序章―国境の島々と日本人の領土意識 藤岡信勝
    第一章―竹島 山﨑ちあき
    第二章―樺太 松浦明博
    第三章―北方領土・千島列島 安達弘
    第四章―小笠原諸島 服部剛
    第五章―南鳥島 飯島利一
    第六章―沖ノ鳥島 高橋智之
    第七章―尖閣諸島 飯嶋七生
    執筆者略歴

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