- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396614836
感想・レビュー・書評
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<blockquote>「仕事に効く」のは、仕事をしていくうえでの具体的なノウハウが得られる、といった意味ではありません。負け戦をニヤリと受け止められるような、骨太の知性を身につけて欲しいという思いからでした。</blockquote>
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2014.04.25 樋渡氏のブログで見つける。
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・BC500年頃…気候が暖かくなって、鉄器が広く普及した。偉人輩出:ソクラテス、孔子、ブッダ
・1077年カノッサの屈辱。ハインリヒ四世(皇帝)が、グレゴリウス七世(教皇)に謝罪
・十字軍は第一回(1096〜1099)のみ成功(教皇ウルバヌス二世)。セルジューク朝(パレスティナを選挙)がたまたま分裂状態だった。
・遊牧民族トゥルクマンの躍進(10世紀〜16世紀)
・フランス革命(1789年)。ルイ16世処刑、マリーアントワネット処刑。ロベスピエールが過激なジャコバン派を率いて登場 -
著名な保険業界経営者の著者の世界史解説本。
世界史を学び、負け戦をにやり受け止める骨太な知性を身につけ、小さな成功に舞い上がる幼さを捨て去るようにとのあとがきが読ませる。
戦後日本の高度経済成長、バブルは、世界史からみれば奇跡であり、現在それを懐かしむ風潮は間違っているとのまっとうな終章が身につまされる。
明の鄭和艦隊、トュルクマン国家など日本歴史教育では触れないトピックスも目を引く。
米仏の人工国家という切り口も整理になる章である。
(どうでもいいが、前者は鉄血のオルフェンズのテイワーズの元ネタ)
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●歴史の見方。日本の歴史を知る上で、日本史のみを切り出して語るのでは視野が狭くなる。世界史の中の日本を見ることで、視点に多様性が生まれる。
●見方としては面白いが、「たぶん」や「思います」という書き方が多いところからわかるように、著者の知識に依って書かれているため、読むときはその点を留意すべき。 -
図書館
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仕事に効く 教養としての「世界史」
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基礎知識がない私には難しすぎる(汗)
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ライフネット生命会長の出口氏による歴史エッセイ。
本書を書くために参照した本はない、ということで、参考文献の記載はなし。ということは、これだけのことがすらすら出てくるということか?博学。すごい。
世界史は中学で勉強しただけで苦手意識がある。地名、人名が覚えられないこと、イメージがつかないことがその理由。それと、地域が広大過ぎるので、つながりや前後関係がよくわからなくなるということも理由の一つだった。
本書では、その正確さは担保されないものの、他地域との関係なども踏まえた、大きなくくり、トピックスで説明されるので、とっつきやすかった。
ある事実とある事実の関係を自分なりに考えるという点が、仕事に効く、というタイトルの意味だろう。
世界史、勉強しなくちゃなと思う。
[more]
(目次)
はじめに なぜ歴史を学ぶのか
◆第1章 世界史から日本史だけを切り出せるだろうか
――ペリーが日本に来た本当の目的は何だろうか?
・いま求められている日本史の知識について
・奈良時代の女帝たちは「男性の中継ぎ」だったのか
・ポルトガル船が漂着したから、種子島に鉄砲が伝来したのか
・ペリーが日本にやってきた、本当の目的は何だったのか
・交易が、歴史の重要なキーワードである
◆第2章 歴史は、なぜ中国で発達したのか
――始皇帝が完成させた文書行政、孟子の革命思想
・文字が残る決め手は筆写材料にあった
・始皇帝が完成させた文書行政が歴史の発達を促進させた
・孟子の革命思想が、中国の歴史をさらに発達させた
・中国の神話に大洪水が出てくるのはなぜか
・歴史がきちんと残るのなら自分の名前を後世に残したい
・科挙という制度は、紙と印刷の存在で可能になった
◆第3章 神は、なぜ生まれたのか。なぜ宗教はできたのか
――キリスト教と仏教はいかにして誕生したのか
・本章でお話ししたいこと
・ドメスティケーションの最後が、神の誕生だった
・最後の審判という概念はどのようにして生まれたか
・直線の時間と、ぐるぐる回る時間がある
・善悪二元論が、生まれてきた理由
・キリスト教と仏教はいかにして生まれてきたのか
・ゾロアスター教の永遠の火
◆第4章 中国を理解する四つの鍵
――難解で大きな隣国を誤解なく知るために
・一つめの鍵は中華思想にある
・二つめの鍵は諸子百家にある
・三つめの鍵は、遊牧民と農耕民の対立と吸収の歴史
・最後の鍵は、始皇帝のグランドデザインにある
◆第5章 キリスト教とローマ教会、ローマ教皇について
――成り立ちと特徴を考えるとヨーロッパが見えてくる
・本章を設けた理由
・「カトリック」とは何を意味する言葉なのか
・キリスト教が、ローマ帝国の国教になるまで
・ローマ教会の、悪戦苦闘が始まる
・せめぎあいが続くドイツ王とローマ教皇
・叙任権闘争と贖宥状、聖年、宗教改革
・ローマ教会の持っている三つの大きな特徴
◆第6章 ドイツ、フランス、イングランド
――三国は一緒に考えるとよくわかる
・知っているようで知らない国々
・三つの主要国は、どのようにしてできたのか
・最初は強大だったドイツが、だんだん細分化されていくのはなぜか
・フランスと英国の成り立ちは一緒に考えると、わかりやすい
・英国に議会の伝統が生まれた理由
・百年戦争が英国とフランスをはっきり別の国にした
・ヴァイキングの人たちはもとは商人であった
◆第7章 交易の重要性
――地中海、ロンドン、ハンザ同盟、天才クビライ
・生態系と交易との関係
・交易の道は、東から西へ
・地中海の交易ルートを巡って栄えた都市、衰亡した都市
・ロンドンが海上交易の中心になっていく理由
・ハンザ同盟の技術革新、発展と盛衰
・東の交易圏
・ユーラシアの交易とシルクロード
◆第8章 中央ユーラシアを駆け抜けたトゥルクマン
――ヨーロッパが生まれる前の大活劇
・もう一つの遊牧民がいた
・ユーラシアの大草原に生まれた史上最強の遊牧民の話
・トゥルクマンとマムルーク
・トゥルクマンがつくった大王朝、セルジューク朝
・トゥルクマンの武力とペルシア人官僚の組み合わせがインドに大国をつくった
・騎馬軍団の前に歩兵と鉄砲が現われた
・ヨーロッパという概念は遊牧民の進出が止まって誕生した
◆第9章 アメリカとフランスの特異性
――人工国家と保守と革新
・初めに、日本人のアメリカ観について
・人間の当たり前の心情を断ち切って生まれた国がある
・アメリカを応援して影響を受けたフランス
・人工国家に対する反動として近代的保守主義が生まれた
・人工国家だから、思いがけないことが起きる
・特にアメリカの特異性について
◆第10章 アヘン戦争
――東洋の没落と西洋の勃興の分水嶺
・英国がインドに抱いた野望
・英国はインドにアヘンをつくらせて中国に密輸した
・アヘン戦争の始まりと終わり
・たとえばアヘン戦争をGDPの変化で眺めてみる
・アヘン戦争から、歴史は西洋史観中心になってしまった
◆終章 世界史の視点から日本を眺めてみよう
・国と国家について
・国も人もピークがあり寿命がある
・なぜ、戦後の高度成長は生まれたのか
・週に一度でもいいから英字紙を読む
・日本の社会常識を、世界史の視点で考え直してみる