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仕事に効く 教養としての「世界史」

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著者 : 出口治明
  • 祥伝社 (2014年2月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614836

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仕事に効く 教養としての「世界史」の感想・レビュー・書評

  • 同じオフィスの同僚の方の机にあったものを借りて読んでみた世界史の教養本。歴史はじぶんの中で弱点意識があって、今まで何ども勉強しようとして挫折してきたけれど、今回は読み物として面白くすらすら読めた。著者はネット生命保険の草分けライフネット生命の出口さん。

    歴史というと事実を淡々と書かれる印象だが、本書は物語に重点を置きわかりやすくまとめてありとても読みやすい。

    今までの人類の足跡が私たちの生活に地に足つけていることがとても多いのだなと何度も感じた。一神教の成り立ちやキリスト教とともに発展したローマ帝国の歴史、コンスタンチノープルの都市としての重要性、ドイツ・フランス・イギリスの成り立ち、人工国家アメリカの歴史等…

    途中コラムでハッとしたのは月の表し方7月のJulyはユリウスから、8月のAugustはオーギュストからなんてはとても面白い。

    最後に戦後日本に関する話はもっともで、現在は戦後をスタンダードに日本社会の常識が作られているが、歴史上から見ればこれだけ争いがなく人口や経済が発展するのはむしろイレギュラー。まさにその通り。

  • これだけの内容を参考文献なしで書き上げたということが一番ビックリ。
    内容については独自の切り口で面白い。ただ、個人的な見解と思われる部分も多々あり、全て鵜呑みにはできない。
    世界史の基礎知識がない人は厳しいか。

  • 平易な語り口で世界史を復習できる。出口さんの淡々とした声も聞こえてきそうな感じ。ツァラストラウスがゾロアスターだとは知らなかった。

    歴史の教科書としては、合ってない部分もあるのかもしれないが、学んだことを自分の言葉として、自分なりの解釈を加えて語れて初めて教養と言えるのではないか。なので、出口さんの世界史はこうだけど、では自分の世界史観はどうなのか?と問い直すことが大切。

  • 最近こういう系の本をよく読むんだが、面白い。学校で習う歴史よりも血が通っている感じがするし、歴史を学ぶ意義もずいぶんと実感できる。

    ただ気になるのは、著者は専門家じゃないんでどこまで信用したらいいのかなってことと、まったく仕事に効きそうにないこと。

  • ・どんな人も自分の生まれた場所を大事に思っているし、故郷をいいところだと思っている。そして自分のご先祖のことを、本当のところはわからないけれど、立派な人であってほしいと願っている。人間もこのワインと同じで生まれ育った地域の気候や歴史の産物、これが人間の本性なんだ。だから若い皆さんは地理と歴史を勉強しなさい。世界の人が住んでいる土地と彼らのご先祖について、ちゃんと勉強しなさい。勉強した上で、自分の足で歩いて回って人々と触れ合って、初めて世界の人のことがよくわかる。特に僕のような外交官にとっては地理と歴史は不可欠だ。
    by 元米国国務長官 ヘンリー・キッシンジャー

    ・人間は性懲りもなく阿呆なことばかりをやっている。いつも同じ失敗を繰り返している。だから、自分が世界中を回って見聞きしたことを、ここに書き留めておくけら、これを読んで君たちは、阿呆なことを繰り返さないように、ちゃんと勉強しなさいよ。先人に学べ、そして歴史を自分の武器とせよ」by ヘロドトス

  • 世界史も、つまりは、地形と環境に影響された、人の営みの集合体なのだなあ。

  • 世界史を点(特定の地域)だけでなく面(色々な地域を同時)で見つつ線(時系列)を解説するという手法。
    世界史の授業や教科書ではバラバラに勉強しているから別物だと思っていた点が繋がり面になり線になっていくことがよくわかった。
    「仕事に効く」というのは、外国と付き合って仕事する上で、その国の歴史を知っておく方がスムーズに進む、ということでもあるけど、この「点を面にして線を作る」という事も仕事を進めるにあたり重要だと気付かされる。

  • 色々な時代と地域のGDP比較は面白かった。
    高度成長〜バブル期の日本は、著者の言う通りかなり特異な状況であったのかもしれない。

  • 海で交易を行う人々は、フェアなトレードが成り立つ時は商人であり、アンフェアなことをされたら海賊になるのです
    人間の頭は、人間に似たものしか考えられないので、そこで神様の姿かたちが生まれたと思うのです。その存在が、本質的、歴史的には貧者の阿片だったからです

  • これは、教科書だなあと思った。
    教科書は、いくら読んでも頭に入らない…。書かれていることはナルホドと思うけど、これは出口氏の脳というフィルターを通して抽出されてきたエッセンスで、原典主義になりつつある私には魅力がなかった。
    この本を教科書にして、高校1年生が夏休みに特別授業など受けたら楽しかろうと思う。

  • <一番この本の伝えたいこと>
    ●国も人もピークがあり寿命があり、せいぜい20、30年。
     - 日本は失われた20年と言っているが、むしろ世界的に珍しい
      状況にいたのでそこを基準に考えても意味がない。
     -人も好きな仕事をやって順調に出世するなんてありえないことで、
      巡り合わせで自分の意欲や能力に関係なく
      トラブルに振り回されて当然。
    <その他、ノート>
    ●歴史は世界の中で関連性をもって動いている。
     一国の歴史だけを見ても意味がない。
    ●世界的の中の日本という視点が必要。
     国内の情報にとらわれない様に週に一度は
     英字紙を読むなどの対応が必要。
    ●歴史は勝者が書き残す。現在の世界史は西洋優位の歴史観が強い。
      - 歴史的に見ると中国、インドの方が豊か
      (中国は台頭、というよりアヘン戦争で
       落ちた国力が戻りつつある、というべき)
     - 勝者が自分の正当性を示そうとするので
      だいたい、前の時代の王を悪者にする場合が多い
     - 欧州が台頭したのは、産業革命以降。
      それまでは軍事力が強い騎馬民族の脅威におびえていた。
    ●歴史がないアメリカは、人権、憲法、大統領に頼らざるを得ない。
    <コメント>
    本のボリュームが多いが、結局一番伝えたいこと
    の論理の下支えなので、さっくり読んでしまって問題ない。
    また良い本だが、一度読めば十分です。
    ただ歴史をちょっと調べたいな、と思った時に
    自宅に保管しておくのは良いかも。

  • 歴史は出来事の連続。日本史だけを切り取っても見えてこない。
    断面だけでは判断できない数々の出来事を、世界の視点から俯瞰で捉えるための本。

    直接的に仕事に役立つノウハウが得られる本ではないが、
    壮大なスケールの世界史に触れることで、日常の些細な問題など吹き飛んでしまいそう。
    「負け戦をニヤリと受け止められるような、骨太の知性を身につけてほしいという思いから」と著者が言っているように、
    同じ失敗を繰り返さないために、歴史から学べることは多い。

  • 人間はワインと同じだ。どんな人も自分の生まれた場所を大事に思っているし、故郷を、いいとろこだと思っている。そして自分のご先祖のことを、本当のところはわからないけれど、立派な人であってほしいと願っている。人間も、ワインと同じで生まれ育った地域の気候や歴史の産物なんだ。これが人間の本性なんだ。(ヘンリー・キッシンジャー米国国務長官)

    7世紀に中国で武則天、新羅で善徳女王と真徳女王が誕生し、日本でも元明天皇、元正天皇、孝謙天皇、称徳天皇が誕生。

    ペリーの来日目的は、太平洋航路を開いて中国と直接公益をするしか大英帝国に勝つ方法はない。日本を開国させるさことは、太平洋航路の有力な中継地点を獲得することになる。クジラはどうでもよかった。

    BC11世紀の孟子の易名革命=主権は天が持っている。悪い政治に対して、まず天が合図して、それでもいうことを聞かなければ天命によって王朝が革まり、王様の姓がかわる。このときに、新しい王朝の正当性を担保するために、前の王朝の最後の王様を可能な限り悪く書いた。

    BC10世紀頃、イスラエル王国が新バビロニアに滅ぼされ、バビロン捕囚として指導者を拉致したが、80年後に解放された。そのときエルサレムに帰郷したグループが旧約聖書を作り、バビロンに残った都会派グループを勧誘しようとし、華美な生活を送るようになった。イエスを中心に、神の教えを復興したいという運動がおこり、のちのパウロによってキリスト教が普及していくことになった。

    中国の主流は韓非子の法家。何か特別の思想があるわけではなく、きちんと法律を作り、その法律に従って治めた方が楽ですよ、文書行政がもっと合理的にできますよ、という考え方です。でもそれだけではワクワクしないので夢を唱える孔子の儒家も取り入れていた。まじめに生き、家庭を治め、社会を治め、王様にちゃんと従い、長幼の序を大事にし、反抗をせず、高度成長を謳歌し、お葬式も立派に出し、税金もたくさん払えるようになりなさい、皆さん豊かになりますよ、という考え方。
    これに反抗したのが墨子の墨家。もう成長はなしなくていい、自然と共に小さくのんびり暮らそうよ、無駄な贅沢は止めようよ、という考え方。だが、秦の始皇帝の時に弾圧されて消えた。老子の道家(と荘子を合わせた老荘思想)は、何もしないで自然にまかせろ、自我は捨て去って万物の絶対性に従えという考え方。官僚になりたくなかったインテリに人気で、昔の仲間の法家や、人民にこびる儒家、それにデモで対抗する墨家、どれも馬鹿にしていた。

    長江にいる農耕民族が生粋の中国人、5~10世紀は遊牧民が中国を統一した(北魏、隋、唐)。易姓革命の代わりに、仏教を正当性の根拠とした。皇帝は仏、軍人・官僚は菩薩、中国の人民は救いを求めている衆生。

  • 2016年4月20日、6刷、並、帯付
    2016年7月12日、津BF

  • ローマ・ギリシャを範とする「教科書の世界史」は、英独が自らの覇権の正当性を補強するために作り上げた史観でしかない、という考えのもと、ユーラシア大陸の歴史を丁寧に要約した本。朝の通勤時間とコーヒータイムの読み物として数ヶ月楽しめた。日本と他国の関係性をとらえる際に、それぞれの国の成り立ちや歴史をしることが大切だ、とはよく言われていることだけど、この本はまさにそういう本。

  • ライフネット生命を開業し、また京都大学で歴史講義をも行う「生命保険業界の風雲児」と呼ばれる存在の著者。
    世界史を知っておくだけで、ビジネスにおいて話題のきっかけが大きく増えコミュニケーションの幅が拡がる、と言う。
    日本の歴史を知るなら、世界の歴史も把握して読み解くこと、と。
    対象が、世界を相手に働くビジネスマンや若手の起業家たちなので、ある程度の興味が無いと、いきなりこの本は難しいかも知れない。

    memo
    ・現在のアメリカを主導する人々をWASPという。ホワイトでアングロ・サクソンでプロテスタント。
    ・アメリカは聖書がバックボーンになっているのではなく、成文憲法。だから世界でも珍しい人工国家である。
    ・吉田茂「経済だけや」。余計なことをしない賢いリーダー。経営資源を集中投入し経済が急回復。
    ・日本の幸福は毛沢東のおかげ。蒋介石が北京に残っていて、共産党政権が成立してなかったら、アメリカは日本を歯牙にもかけなかった可能性もある。しかも毛沢東は長く生きたので、大躍進や文化大革命などを発動して中国はなかなか立ち直ることができなかった。

  • 大人向け「世界史」。日本だけの一方的な視点ではなく、世界のできごと、情勢はつながっているという視点でみた世界史。

    とても発想もおもしろいし、納得するものもあるが、文章が少々わかりづらいと感じた。イラストや図解がもっとあってもいいし、もっと興味をそそるか書き方がよかった気がする。高校生とかが読んでも身になる中身だからもったいない気がする。

  • さらっと世界史をさらう内容。
    イギリス、フランス、ドイツの関係やアメリカの立ち位置の解説はわかりやすかった。
    日本の戦後からバブル時代の好景気が特殊、というのは疑問。同じような好況は21世紀に新興国で起きたりしてる。経済の波の起きる場所の問題だけであって波があることそのものは特殊も普遍もないように思う。
    オーディオブックで。

  • 日本史を理解するのに世界史という大きなフレームで考えないといけない。またビジネスで海外勢と付き合っていくうえで歴史は最低の教養だ。私自身、ビジネス上の付き合いがある国の歴史に興味が大いにあるし(知らなければならないし)、同時にその時の日本の歴史も勉強したいという気持ちになる。

    本書は上記の問題意識を踏まえたうえで、アマチュア歴史家であり経営者の著者が歴史を講義するような内容になっている。逆にいえば歴史を語るプロではなく、入り口は大変面白かったが、本論は自説を述べる著者の個人的見解を聞く(聞かされる)事になってしまい、のめり込めなかった。著者は著名人・著作も多く(素晴らしい経営者であるし)、出口氏の考え・見解意見を知りたいと思う読者向けかと。

  • 日本で起きていることを世界の中で考えるとよくわかるという本。
    歴史は勝者が文章により残すものであり、戦争は経済を巡って起こされることが大半であり、という考え方は現代も全く変わらない。
    そして日本が島国で国を形成したのと同様に中国やイタリアは文化や歴史により国家を認識するのに対し、アメリカは合理的な考えや正義で国を成立させたので、それに拘り続けなければいけないという点に大きく納得させられた。
    現在日本経済が置かれている現状は、世界史の中で見ればこれが"普通"であり、勝者として歴史に残される為には、世界に打って出るしかないのだなぁと思わされた。ただし、それがいいことかどうかは良く分からない。

  • 忙しくても読んじゃう、というほどは相性ではなかった。少し時間ができたら読もう。

  • 史実に間違いが多数あるが、歴史本としてではなく、人生どんづまりになった時に開く本として捉えれば素晴らしい1冊です。

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