幕末 戦慄の絆――和宮と有栖川宮熾仁、そして出口王仁三郎

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614935

感想・レビュー・書評

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  • 興味津々面白く読み終えました。
    歴史って面白い。
    確かに北朝のはずが南朝ひいきだと思われることあり。

    旭形亀太郎が作った玉鉾神社に行ってみたい。

  • 南朝革命論の流れで読みましたが、やはり幕末を南朝革命という視点から見た時のすっきり感を感じられました。

    和宮の左手がないという切り口から、和宮すり替え論に発展し、旭形亀太郎、有栖川宮熾仁、出口王仁三郎と続けば、読み終えるまでは抜け出せない加治史観にどっぷり浸かってしまいました。

    それにしても、徳川家茂と孝明天皇の死、フルベッキ写真の存在、坂本龍馬暗殺、明治天皇の不可解性等、理解しがたい幕末の疑問が南朝革命論にて全て腑に落ちるという点からは、やはり一つの説しては非常に興味深いと感じました。

  • 幕末ミステリーというか、1つの史観
    幕末、孝明天皇が思い通りに動かないならば、挿げ替えしようとするグループがいた。
    この時、「北朝を廃止し、正統なる南朝天皇を建てるという」アイデアを出したのが長州。毛利氏は、代々南朝の王孫を匿っていたのである。薩長連合とは、南朝の王政復古であった。
    著者は、天皇すり替え説である。

  • 良く調べました的な、孝明天皇も家茂も、もちろん暗殺されたとは思っているが、和宮さんが一番悲惨かも、旅籠で暗殺
    されたのが、当人か?何故着ぐるみ無い?大事な人なら死装束を整えても良い様なものなのに・・南朝と北朝は種族が違う?何故敵対?   近年の首相(後ろで手を引く摂政政治時代)、大平さんも小渕さんも、殺された
    と思っているので、

    余り変わらんおかしな日本・・・ですか?

  • 冒頭の和宮逝去の疑惑に関する話までは非常に面白かったのだが、得意の「南梟団」「南朝革命」「出口王仁三郎」「フリーメイソン」「フルベッキ」あたりから、一気にアホらしくなり、読書熱が一気にダウン。また、主人公の望月を自身に投影して、著書の宣伝を入れまくったり、めちゃめちゃカッコ良く描写しているのも笑える。

    無理やり「南朝革命」に話を結び付けようとするため、あちこちで論理の飛躍や根拠の薄さが散見され、ストーリーの詰めが甘すぎると言わざるを得ない。歴史小説家を自称するなら、もっと頑張れよ。以下、ネタバレになるが、詰めが甘い例。

    - 有栖川宮熾仁と和宮の愛とか、アホらしくて開いた口が塞がらない。恋愛結婚が非常に稀な時代、宮様ならなおさら。しかも婚約時、和宮はわずか5歳。そんな二人の間に男女の愛情などあるはずもないし、和宮と家茂が仲睦まじかったのは周知の事実。有栖川宮熾仁への未練など1ミリもなく、皇族出身である自分しか朝廷側の総裁である有栖川宮に話が出来ないから徳川家存続の手紙を書いただけであり、それ以上のやり取りなどあるはずもないし、物理的に不可能。

    - 『中岡に斬られる龍馬』とか、『土佐藩兵と幕府軍を束ねる龍馬』とか、妄想にも程がある。ただのグラバーのパシリなのに、何故、龍馬が幕末最大のキーマンみたいな描き方をするのか気持ち悪すぎる。龍馬人気にあやかって本を売りたいだけか?

    - 明治天皇すり替えがバレてはいけないから、長州の力士隊を全て抹殺したというなら、何故、孝明天皇寄りの旭形も抹殺しない? その根拠が何も示されてない。

    - そもそも岩倉や薩長にとって、天皇は政権奪取のためのツール。孝明天皇暗殺や天皇すり替えはあったと思うけど、南朝にこだわる理屈はゼロで、要は岩倉や薩長が操れる人間であれば誰でも良いはず。

    - それ以上に、フルベッキにとっては北朝・南朝など、どうでもいい話。そんなことを知ったところで、何故、上司にすら言えない重要な話になるのか全く意味不明。そもそもフルベッキ写真自体、佐賀藩の若い藩士達との単なる記念写真であることは判明済みで、幕末の偉人と撮ったというのは真っ赤な嘘であることは周知の事実。よって、フルベッキが倒幕に与えた影響はほとんどない。

    他にもいろいろあるが、これくらいにしておこう。

  • 秀逸!

  • 数々の裏歴史を取り上げてきた加地将一らしい作品。さすがです。

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著者プロフィール

札幌市生まれ。米国で不動産投資事業に従事、帰国後、執筆活動に入る。 『龍馬の黒幕』 『幕末 維新の暗号』『幕末 戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『龍馬を守った新撰組』(すべて祥伝社文庫)他、タブーを破る歴史ミステリーが読者の心を摑み、大ベストセラーに。近年はYouTube「Kajiチャンネル」でオリジナルな世界観、歴史観、幸福哲学の情報発信を続けている。近著に『軍師 千利休』(祥伝社四六判)がある。

「2023年 『第六天魔王信長 消されたキリシタン王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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