- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396615000
作品紹介・あらすじ
雇用改革、混合診療、GPIF、国家戦略特区……政府が閣議決定した「成長戦略」には多彩な政策メニューが並ぶ。その効き目のほどは?
安倍晋三首相は「成長戦略で『岩盤規制』に穴を開ける」と明言した。だが「規制」は官僚の裁量権なのだから、簡単に「穴が開く」ことはない。元財務官僚で、官邸では規制緩和と公務員制度改革に携わった著者だからこそ、官僚の悪しき習性と欠陥を並べ立て、「成長戦略」の虚妄を暴きだす。前著『官愚の国』に続く問題作。
感想・レビュー・書評
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332.107||Ta
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高橋 洋一先生著
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債務残高対GDP比についての条件式。基礎的財政収支について、成長率が金利(国債金利)より高ければ多少の赤字でもよく、成長率と金利が等しければ均衡していること、成長率が金利より低ければ一定の黒字が必要になる。
△(D/GDP)=PB/GDP-(g-r)×D/GDP
D:公債残高
GDP:名目GDP
PB:基礎的財政収支
g:名目成長率
r:国債金利 -
日本が官愚の国であることを、分かりやすい事例を交えながら説明し、日本経済が復活するための方策を提言している。
しかし、官のみならず民も硬直し、前例主義に偏りすぎた、形式的な仕事をするだけの組織になってしまっているのではないかと感じている。