古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895-1945

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 84
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396615253

作品紹介・あらすじ

李登輝氏(元台湾総統)絶賛!
全島を網羅!1千余枚の写真で甦る
日本統治下の台湾、瞠目の半世紀!

日本統治下・躍動の半世紀を再現した空前の1冊!
日清戦争の勝利によって清国から割譲され、近代日本初の植民地となった台湾は、大東亜戦争終結までの半世紀、惜しみない日本の投資によって瞠目の発展を遂げてきた。清国時代には「化(け)外(がい)の地」と見做され、熱帯病が猖(しょう)獗(けつ)を極めていた島も、日本によって衛生管理が施され、インフラが整い、産業が興り、教育・文化もしっかりと根付いた。戦後70年の今、アジア有数の繁栄国へと成長した台湾のその礎(いしずえ)は、50年の日本統治時代に築かれたと言っても過言ではない。
歴史の不運によって国交が断絶された日本と台湾だが、両国の民間交流は途切れぬばかりか、近年いよいよその絆は深まりつつある。それは、互いの歴史が分かちがたく結びついているということの証(あかし)でもあろう。
本書は、台湾をこよなく愛し、台湾全土を踏破した著者が、これまでに収集した2千枚を超える古写真を構成し、奇跡とも言うべき日本統治時代の台湾を再現した空前の1冊である。そこには明るい南国の空の下、快活に暮らす人々がいる。街があり、村があり、学校があり、工場があり、田畑があり、鉄道があり、そして麗(うるわ)しき自然がある。当時を知る人なら切なく懐(なつ)かしい光景に、若い世代なら数々の新鮮な発見に出会うはずだ。日台両国の皆さんに、心ゆくまで楽しんでいただきたい。

感想・レビュー・書評

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  • 50年。短いか長いのか。それにしても、この間にインフラや公教育の整備等々、瞠目する。神社の建設も多い。これも政策の一環なのか、なぜだろう不思議に感じた。

  • 写真が多いので丁寧に見ていくと読み終えるのに相当の時間を要する。
    巻末の『皇太子「台湾行啓」全日程』、初めの数日間は起床や朝食の時刻まで正確に記録されているのに5日目から適当になって起床の「き」の字も見当たらなくなる。わらう。いや残念。

  •  まず、膨大な写真の量に圧倒される。駅や郵便局の風景印、その街を描いた詩や歌詞も載せているのも、当時の雰囲気が分かっていい。総統府をはじめ現在も残る建物も多いが、それにとどまらない。たとえば当時台北最大の遊廓があったという龍山寺近辺は現在でも何だか猥雑な感じがするなど、街の空気でも過去と現在が連続しているのだと分かる。
     本書では日本統治時代の政治的評価は一切していないが、本書にそれを求めるのは野暮というものだろう。ただ、史実の淡々とした掲載ばかりなので、台湾の訪問・在住経験がなければ、やや退屈な本と感じるかもしれない。

  • 台湾の歴史に興味があって読んでみたのだが、この本のコンセプトがよくわからなかった。
    台湾の歴史を調べる参考にはなるけれども、日本との関係、それも統治していた「証拠」が情報として並べてあるだけで。
    日本の統治時代はよかった、と主張しているような雰囲気を感じて、読んでいて落ち着かないのである。
    旅行前の予備知識としてさらっと読むにはいいのかも。

  • 写真が豊富で、当時の台湾を知るには良い。ただ、写真だけでは位置関係が良く分からないので、できれば当時の地図をもっと付けて欲しかった。

  • 私にとっては全然面白くなかった。私の力不足(?)が原因。というのも、私は人々の暮らしやそのときどきの感情など、人の生が感じられることに興味があるのであって、当時の史実が書き連ねてあるだけではおもしろいとは思えないらしいということに、この本を読んでいて気づいた。大方読み飛ばしてしまい、行ったことがある街、今後行こうと思っている街を拾い読みした。同じ作者の『観光コースでない台湾』ははじめから最後までおもしろく読めたのになあ。9月の作者の講演会に行く予定なのだが、楽しめるかどうか不安。生で聞くお話は別物かしら?と期待はしているが、、講演会拝聴前、後に再読してみようと思う。

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著者プロフィール

1969年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。台湾を学ぶ会(臺灣研究倶楽部)代表。台湾に残る日本統治時代の遺構を探し歩き、記録。講演活動も行なっている。妻である真理氏との共著『台湾探見 ちょっぴりディープに台湾体験』『台湾旅人地図帳』も好評。

「2023年 『増補版 台北・歴史建築探訪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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