世界史で学べ! 地政学

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著者 : 茂木誠
  • 祥伝社 (2015年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396615277

世界史で学べ! 地政学の感想・レビュー・書評

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  • 歴史というものを、主義や理念に基づく人間の行動の履歴であるという理想主義的な考えに対し、それは単なる国家という枠組み同志が、個々の地理的な条件に対し、どのように国益を維持しようとしてきたかのシンプルな結果である、という現実主義的な研究「地政学」によってとらえ直してみたのが本書。人がその配置された場所や周囲や隣人たちのメンツによって、実は本人の意思以上にその考えや行動が支配されているということは、学校でのクラス内の席替え次第で、学校生活が大きく左右される感覚に近いかも。人はその人の考えに基づいた行動をする、ということの否定ではなく、その考えのもとになっていることに、その人の配置されている場所の条件が大きく影響している、という考えだ。地理的条件に縛られたものとしての人間の行動を振り返ることで、人間の積み重ねてきた歴史というものの姿のある意味本質が見えてきて、いままでの学校で教わってきた歴史とは違うスッキリと納得がいく部分が多々あり、「地政学で学べ!世界史」というタイトルでもいいんじゃないかと思うくらい、世界史の概説本としてもおすすめ。

  • 「地政学」とはなんだ?

    簡潔に言うと、地理で考える政治学です。
    もーね、すごくわかりやすいんですよ。

    本書を読むことで
    日米中韓米の関係
    ギリシャの経済問題になぜロシアが絡んでくるのか
    クリミア半島問題
    国連って西欧の都合のいいことしかやらんな

    などなど、わかってきますし、なぜ集団的自衛権を急いで通さなければならないのかもわかります。

    戦争はなくならない。残念だけれども。
    だれかが昔、冷戦が終わったら戦争はなくなる、と言った。でも依然としてつづいている。
    なぜなくならないのか。それは地球にある資源が無限じゃないから。あの国のあれがほしい、と今のこの瞬間にも企てている。

    日本は幸運にも島国で隣接している国から唐突に攻め込まれることはないから危機意識が薄いが、多くの陸伝いの国々は他国からの侵略に常に備えなければならないし、隙を突いて奪ってやろうとも考えている。自国の利のために。
    自国の利益のためには昨日の敵と手を結ぶし、昨日の友を敵とする。その頭の中には、日本人らしい恩義なんて感情はないんだ。

    自分の世界旅行の前に読んでいたら、もっと現地でより多くのことを考えることができたのではないかな〜と少し悔しい。
    だから、世界を旅しようとしている人、した人たちにはぜひ読んでほしい。あー、旅がたのしかった〜だけで終わらせないように。

  • 第一次大戦後のサイクス・ピコ協定が現代の内戦、紛争の根源になっているのが、よくわかった。シーパワーとランドパワー。半島国家の悲哀と、半島の付け根の重要性が解かれている。高校の時にこの様な世界の構造を教えて欲しかった。年号覚えることでなく。

  • 自由主義とか共産主義とかそういった観点ではなく、隣国は領土を広げるために争いあうといった観点で述べられている。
    至極ごもっとも。
    ランドパワーとシーパワーという2つの大きな考え方のうち、それぞれの国がどちらに属しているのかを念頭に置くと、今の世界情勢を読み解く手助けになると思う。
    ただ、国や登場人物が多すぎて、1回では理解しきれない(これは私の教養のなさの問題です)

  • 駿台予備校講師ということで、ライブで授業を聞いてるような臨場感があって集中して読めた!
    「学べ!」のタイトルに偽りなく、勉強になりました…。

  • 高校時代、世界史を選択していたが、この本のようなダイナミズムや大きな世界の枠組みを知ることはできなかった。
    隣国中国や朝鮮半島、ロシアの動きを知る上で、世界史を教養として学び直す必要性を痛感。
    本書を読めば、平和ボケ解消になるだろう。

  • 簡潔・明快

  • 世界史の1つの切り口

  • 「歴史には正義も悪もない、各国はただ生存競争を続けているだけ」、【米】米国は巨大な島、オフショア・バランシング、マニュフェストディステニー、海洋国家が世界の覇権・パナマ運河の建設・防衛、エアパワー増強と太平洋基地、ヒスパニックと人口比率、【中】北虜南倭、シーパワーとランドパワーの対立、【韓】生き残るために擦り寄る、【東南亜】チョークポイント、合従連衡、米軍撤退後の中国の実効支配、【印】ロシア南下に対するチベットとアフガニスタンの防波堤、【露】四島返還・香港式 50年間は自治を認め言論の自由を保障・沖縄式 ロシア軍基地をそのまま残すことを認める、北極海航路開通、【中東】スエズ運河・油田確保…少しづつ理解してきた。つもり。

  • 現代社会を理解する為には
    世界の歴史を知らなければ
    いけないことが痛感しました。
    世界地図の見方も変わりそうです。

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世界史で学べ! 地政学の作品紹介

新聞では分からない世界の歴史と国際情勢が、地政学の視点ならスッキリと見えてくる!
本書は、今日の世界情勢を地政学的な見方で読み解き、それを世界史の流れを用いて解説してゆくものです。
地政学とは、地理的条件が政治に与える影響を説明する学問。もともとイギリス、ドイツ、アメリカなどで国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを目的として発展してきました。
たとえば、アメリカは「島」、ヨーロッパは「半島」だと思って地図を見てください。
こんな視点で世界を見渡したら、いつもとは違ったように見えませんか? こうした見方で、本書は展開していきます。
本書では世界を9つの地域に分けて解説しています。
現代の覇権国アメリカは、この先衰退していくのか、そしてそれはどのように? EU、ロシア、イラン、インド、中国などの地域覇権国家はどのようにして今のような力を持ったのか、そしてこの先どうなっていくのか、など、わかりやすく解説します。
もちろんISやボコ・ハラムをはじめとする中東諸国のテロ問題から、ギリシア危機の背景など、現代の国際情勢の喫緊の課題も、読み解いていきます。
図版をふんだんに使って、視覚的にも見やすく展開します。ビジネスパーソンならずとも知っておきたい、現代の世界情勢がよくわかる、必読の書です。

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