世界から戦争がなくならない本当の理由

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396615345

感想・レビュー・書評

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  • さすが池上彰さんは語り口が分かりやすいなぁ。
    恥ずかしながら世界情勢について何も知らないし、知ろうともしていなかったんだな、と改めて気付かされた。

    特定の思想に偏らず、日本に対しても他国に対しても是々非々で論じるスタンスが好感持てます。

  • ●読んで得たもの
     戦争がなくならない理由
     歴史に学ぶことの重要性

    ●感想
     宗教の違いによる戦争はなくならない。
     日本を含む各国が歴史から学べていないのも事実。
     結局、歴史は繰り返されるのだろう。

  • 相変わらず池上氏の知識は深くて勉強になる。戦後日本人は戦争責任について真剣に考えてこなかったと言っている。中東やソマリアの紛争も面白く夢中になって読めた。

  • 同じ過ちを繰り返している。
    反省をして、次に生かす。
    成功より、失敗から多くを学ぶ。

  • アフリカ諸国やウクライナなど、まだまだ戦争が続いている地域が多い中、勉強になります。

    日本など、第二次世界大戦の敗戦国も、アメリカなどの戦勝国も、たいして戦争の反省をしていないのが一つの理由というのは驚きました。確かに、日本の戦争からの復興はアメリカなどのGHQに頼っていましたからね~。
    なかなか日本の社会では、思い切ったことができないというのもつながってくるのかもしれません(同調圧力)。

    しっかり各国で戦争に負けた理由も勝った理由も、歴史から学んで反省していくことが大事だと感じさせられました。

  • 記録

  • 読み手(私)の教養不足が原因だが、後半は理解が全然追いつかなかった。
    前半はわかりやすいし、勉強になる。

  • オーディオブックにて

  • 解釈が分かれる内容に関して、両者の意見をちゃんと書き、非常にわかりやすく中立。

    世界のできごとの繋がりがわかり、それぞれの正義や思惑があることを理解できた。

    内容がとてもおもしろかった。

  • わかりやすい。戦後70年を振り返り、本当の意味で日本は平和な国であったのか?過去の戦争の総括が曖昧になったが故に現代にまで及ぶ歪みの数々にふれながら。解説してくれる。

  • 冷戦以降の戦争の流れが分かりやすく学べた。
    これを読んで、今の世界は冷戦終結がもたらしたもので、まだ中東で戦争が絶えないのは、以前の戦争によるものだと分かった。
    一つ戦争が終わっても、それが次の戦争につながる可能性がある。
    それと、今のメディアは中立的ではないけれど、戦争報道におけるメディアの役割は、人の命が関わる分大きい。

  • ふむ

  • 第二次世界大戦後、日本は戦争を反省したか。
    もちろん、先の戦争において日本は正しかった、反省する点はない、とは思っていません。
    ただ、東京裁判は法の不遡及に反しているし、東京空襲や原爆は明らかに虐殺だったのに米国は裁かれない。それにもやもやしていました。
    しかし、筆者はその点を踏まえつつも、そうであるならば日本人自身がきちんと、先の大戦でどこを間違ったのか考え、間違ったことをした人を裁く必要があった。
    けれど、それを日本人はしなかった。米国の対応を受け入れているだけという受動的態度であった点を顧みるべき、という内容にはハッとさせられた。
    敗戦時点で政府がなくなったドイツと戦後の対応の比較などもわかりやすい。
    第二次世界大戦後のパレスチナ問題、アフガニスタン、イランイラク等で戦争が何故起こったのかを踏まえ、手痛い敗戦をすれば学ぶが先勝国は学ばないこと、他国からの失敗の歴史に学ばないことなど、興味深かった。
    ただ、過去を学び反省すれば戦争はなくなるのか、それとも戦争は連鎖するものだからなくなりようがないのか、もう一歩踏み込んだ考察が聞きたかった。

  • 第二次世界大戦、冷戦、ベトナム戦争、湾岸戦争などがいかにして起きたか?
    イデオロギー、宗教などの観点からわかりやすく説明した本。

    第二次世界大戦後に起きた軍事衝突に深くかかわってきたのは、世界中から反省を迫られた日本やドイツではなく、むしろ第二次世界大戦の戦勝国。
    過ちを繰り返さないためには、どうすればよいかを一生懸命に考え続けることが大切。

  • すごく面白かった

    ただ、歴史的知識がなさすぎて
    難しくて理解できないところがたくさんあった。

    とにかくISの問題はあまりにも複雑すぎて、現代の問題になると背景が分からなくなってきた。

    そもそもはソ連がアフガニスタンを侵攻しようとしたことで、結果的に9.11のテロが起こりそして現在のISへと発展していく。

    ぐちゃぐちゃになって解くことのできないイヤホンみたいだなと思った。

    目先の利益に追われて不誠実なことをしているとらあとでしっぺ返しが来る。本当恐ろしい。

    そして、今までの戦争は支配する立場にある人が歴史を学べていないことが原因だと改めて思い知った。

  • 「なんで戦争をするのか?」という子供の素朴な疑問にうまく回答ができなくて読み始めました。
    非常にわかりやすく、最近の世界各地の状況を把握することができました。

  • 主語のない曖昧な反省
    「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」
    ・繰り返してはいけないのが誰の「過ち」なのか?

    戦争の総括を東京裁判という形で他者に委ねてしまった【日本】

    言論の自由や表現の自由という基本的人権を制限してまでも
    自分たちの戦争を反省することを選んだ【ドイツ】

    本当に怖いのは異常な独裁者ではなく、それを支える国民の熱狂

    愚かなブッシュJr.

    と  色々勉強になった部分は多かったが
    結局 何故、世界から戦争がなくならないのか?
    よくわからなかった。

  • 第二次世界大戦後からの世界情勢がわかりやすく書かれていて、一気読みしました。
    日本が大戦後に事後法などという理不尽な法律で裁かれていたとは、戦争に敗れるということはこんなにも惨めなものなのかと実感した。
    勿論、日本にも戦争責任はあったのだろうけれど。
    その他にも、隣国が偽りの建国神話を作り上げるために「反日」という言葉を使ってでしか自らのアイデンティティを保つことができなくなっているとは、なんと哀れなことだろう。
    戦後70年以上経っても、いまだに反日を叫び続けている訳が理解できた。

  • タイトルに惹かれて買ったし実際面白かったんだけど、結局なぜなくならないのかはわからなかった。というか内容を忘れた。ただ、この問題には既に自分なりの答えが脳内にあるので特に問題ない。この人の本は面白い。

  • 単なる戦争だけの問題に留まらず、民族や宗教、地政学に基づいて今の世の中のニュースがひとつに繋がっていく。

  • 理由は、「歴史を知らないから」
    教えてくれる歴史は、知っているもの、知らないものがありました。
    ポルポトって凄いワルモノだったんですね。

  • 自分が世界についてなにも知らない、知らなすぎる、ということを強く実感させてくれた本。これからはもっと世界情勢について関心をもって、自分の頭で考えられるようになりたいと思った。歴史から学んで、世界が正しい選択をし、平和に近づきますように、、、

  • 122頁:グァンタナモ基地
    ★ウィキペディア:「グァンタナモ米軍基地(グァンタナモべいぐんきち、Guantanamo Bay Naval Base)は、キューバ東南部のグァンタナモ湾に位置するアメリカ海軍の基地である。……2002年から、基地内にはアフガニスタンやイラクで拘束した人物を収容するグアンタナモ湾収容キャンプが設けられている。」
     「グァンタナモ」と「グアンタナモ」の混在。
    ・「グァンタナモ」と「グアンタナモ」を発音し分けるのは難しいけれど,スペイン語を日本語表記するのであれば,大きな「ア」字を用いる方がいいと思う。というか,「ドン・フアン」(Don Juan)を「ドン・ファン」と表記する誤りの一種だと思う。

  • ソ連は二度と周辺国から侵略をうけないようにするには国境の外に緩衝地帯をつくらなければならないと館gなえた。
    現在の韓国人は半日をやめると自分たちのアイデンティティがなくなってしまう。

  • 結局本当の理由はよく判らなかった。どうやら、一つとかそういうことではないらしい。
    が、先の大戦の戦勝国が結局ろくなことやってねえことはよく判る。きちんと反省もしてないのが問題なのもそうなんだろう。
    若干、歴史観が異なることもあるせいかしっくりこない。
    もともと嫌いだしな、この人。
    やっぱり辛坊治郎さんの方が面白い。

  • 第2次世界大戦から、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争、中東戦争などなど、第2次世界大戦以降の戦争をひと通りざっくり理解できる内容です。

    ヒトラーも正当な選挙により選ばれ、国民の期待に答える形でホロコーストを行った。

    “本当に怖いのは異常な独裁者ではなく、それを支える国民の熱狂"

    歴史から学べることはまだまだあるんだろうな。

  •  今にも目の前の平和(果たして平和なのかどうか?)が壊れていきそうな、そんな感覚に襲われました。今の私の生活など、世界的に見ればかなり非常識で甘ったれた現実だとさえ思えます。
     本書に記述のある表現に近い言い方をするならば、「知らねばならぬ。そして考えよ。決して忘れてはならぬ。」といったところでしょうか。世界中にどのような感情が渦巻いているのかと考えると、ただただ悲しく、腹立たしくなってしまう(自分自身に対しても)のですが、それだけでは駄目なのだと思い知らされました。

  • 最初のアフガンへのイギリス介入や、ヒトラー・ナチスの躍進など、事実を端折って書きすぎ。論旨の筋が分かりやすくするためだろうが、都合のいいように歴史事実を切り貼りするのは、批判しているメディアと大して変わらないのでないか。

  • 難しい内容なのだけれど読むと少しわかったような気になる。
    日本の戦後の事から、アメリカのこと、イスラム教のこと、冷戦、ベトナム戦争、アフリカ代理戦争、などなどがみんな繋がっていて、こことそこが繋がっているのだとわかった時の感覚は中々びっくりする。
    それらを引っくるめて、これから私達はどうやって歴史に学んでいったらいいのかを考えさせるように書いてあって、良かった。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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