答えのない世界を生きる

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 622
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396616175

感想・レビュー・書評

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  • 今年の「よく考える」シリーズの一環で読了。フランスの大学で社会心理学を教える著者が、生き方について考察したもの。タイトル通り「正解や正義、決まった答え」がない世界でどう生きてきたか、どう考えるかについて述べられている。大切なのは答えではなく「問い」の立て方という点は納得。誰かの答えを信じるのは簡単だし安心なのだが、それでは「自分」がない。「同一性を保証するのはそれを捉える人間」伊勢神宮は20年に一度そっくり入れ替わるが何百年も人はそれを伊勢神宮だと認識している。「サッカーに例えると、ゴールまでの最短距離はほとんどの場合直線を描かない」「大切なのは知識を積み上げるのではなく、常識の破壊である。なぜならば正しい世界などというものは存在しないからである。」

  • 一貫する思想がわからなかった。
    エリートコースを歩まず、紆余曲折してきたからこそ、考え方にも独自の視点がある。

  • 途中難解な箇所はあったが、異端者の視点を持つ事の大事さについては理解できた。

著者プロフィール

小坂井敏晶(こざかい・としあき):1956年愛知県生まれ。1994年フランス国立社会科学高等研究院修了。現在、パリ第八大学心理学部准教授。著者に『増補 民族という虚構』『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫)、『人が人を裁くということ』(岩波新書)、『社会心理学講義』(筑摩選書)、『答えのない世界を生きる』(祥伝社)、『神の亡霊』(東京大学出版会)など。

「2021年 『格差という虚構』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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