竜の柩 上

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 70
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396630089

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻、読了。

    読書好き、とは名乗れないほど読書欲にかなりな波があり、かなり長い間スマホばかりで本を読んでいなかった。
    スマホは恐ろしい勢いで時間を奪うし、短時間で簡単に知識(と見えるものたち)にアクセスできるので何だか知恵を得たような気分で独り善がりに満足してしまう。

    が、何故か(紙の)本を読んでいない……!!という、謎の危機感が少しずつ堆積していき、
    (紙の)本を読まなければ!なんか、こう……頭をすごい勢いでぶん殴られるくらいの衝撃的なパワーを持った作品でなければっっ!と急に思い立ち、
    「龍の柩」を読もう。と。

    初めて読んだ時の、まだ柔らかかった私の頭にくらった天変地異感はさすがに薄まっていたけれど、
    今読んでもすげぇーよくこんなん思いついて、なおかつ物語に組み立てたわーー、は健在でした。
    物語はあまりにどこまでも壮大に広がり続け、残りページの少なさへの不安が募る中、
    や、やはりここまで広げたらもう着地するのは無理ですよね……よろしく、龍はみんなを載せて果てない先へ消えていきました。寂しさを味わう暇さえ与えずに。

    それでも、出てくるさまざまな固有名詞を調べながら読み進めるという過去の読書スタイルを久々に取り戻し、楽しかった。

    (紙の)本はやっぱりいーなー!!

    仕事の昼休憩を縫って読み進む感じ、たまらないわ。
    (家だと寝落ち率が高い)

    メモした固有名詞を追いつつ、しばらく高橋克彦ワールドを味わいます。

  • ずっと読みたいと思いながら、全巻が揃うことなく読み逃していた竜の柩シリーズをやっと読み始めた。
    中高生の頃夢中になって読んだ、半村良を代表とする伝奇物、高橋克彦という東北のエッセンスも加味されて大変面白い。
    これからあと4冊、楽しんで読んでいきたい。

  • 東北地方などを舞台とした作品です。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    二束三文の津軽の山が密かに買収されたことを知ったTVディレクター九鬼虹人は、周辺取材をするうちに、なぜか買収地がすべて竜に因んだ神社や遺蹟の地に限られることに気づいた。“いったい竜とは何か?想像上の竜が世界各地に伝説として残り、西洋では悪魔、東洋では聖なる存在なのはなぜか?”それが恐るべき事件の発端となった。土地買収と竜の関連を追う九鬼を執拗に狙う男たち。そして姿を見せ始めたヴァチカンの存在…。

  • 東洋では神、西洋では悪魔の使いと例えられる『竜』とは?
    『竜』の謎をおって日本を横断。読んだ当時かなりはまって、同じように日本を旅した記憶が・・・。だって、本当のことのような気がしちゃうんだもん!!『竜』は絶対そうだ!!

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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