来なけりゃいいのに (ノン・ノベル)

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著者 : 乃南アサ
  • 祥伝社 (1997年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396631185

来なけりゃいいのに (ノン・ノベル)の感想・レビュー・書評

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  • 全て女性が主人公の短編集。
    7話の内、「降りそうで降らなかった水曜日のこと」以外は働く女性が主人公の話となっています。

    「熱帯魚」
    退屈なタイピングの仕事を辞めて有名なファッションブランドの会社に入社した女性。
    しかし、そこでする業務は思ったようなものではなく-。

    「最後のしずく」
    主人公は幼稚園の教諭の女性。
    彼女は友人の紹介で何人かの男性と会うが、どれもつきあうまでには至らない。
    容姿にコンプレックスのある彼女。
    そんなある日、彼女の幼稚園に帰国子女の幼女が編入してくる。
    その女の子は主人公のルックスを残酷な子供の言葉で揶揄する。
    そんな日々の中、いつも男性を紹介してくれる友人とその恋人の本心を偶然聞いて-。

    「夢」
    いずれは独立し、自分の美容院を開くのが夢の美容師の女性。
    彼女は同じ美容室で働く後輩女性から恋の相談をされる。
    後輩女性の意中の相手は同じ美容院で働く将来有望とされる若い男性。
    一度は彼にキッパリと断られたというが、それでも後輩女性はあきらめず、その行動は次第に異常なものになっていく。
    そんな中、主人公の女性は将来を共にしたいと思う男性と知り合う。

    「ばら色マニュアル」
    仕事にも職場の人間関係にも不満のない女性。
    彼女の会社ではマニュアルをファイルに文書としておさめていて、そのファイルには花の名前がついている。
    ある日、彼女はそのファイルの中で名前のないファイルを見つける。

    「降りそうで降らなかった水曜日のこと」
    主人公は女子学生。
    水曜日、体育館の脇に花束が二つ置いてあるのを見て、誰かが死んだのではないか?という噂が立つ。
    そして、その日全校生徒の中で唯一登校してなかったクラスメートの少女が自殺したのではないかと皆噂する。

    「来なけりゃいいのに」
    主人公はOL。
    彼女の会社には暗い雰囲気の女性がいる。
    彼女は誘いもしないのにランチや飲み会にやってきてはその場を暗く湿ったものにしてしまう。
    一切自己主張せず、楽しそうでもないのにやって来る彼女。
    そんな彼女を見て主人公はいつも「来なけりゃいいのに」と思う。
    そんな彼女に多重人格でないか?という噂が立つ。

    「春愁」
    主人公はいわゆる「お局」と言われる女性。
    彼女はパソコンの導入で自分の地位が脅かされたと思っている。
    そんな中、優秀な新入社員が入ってくる。
    彼女は非の打ち所のない女性で、主人公の女性は彼女のことを妬む。

    どれも結末は何となく予想できるものでした。
    でも作者のあとがきを見て、この短編集がデビュー直後に書かれたものだとあり、それなら上出来だと思いました。
    荒削りながらも作者の才能を感じさせる本です。
    やはり成功する人は最初からその才能を感じさせる作品を書いてるんだな~と思いました。

  • やっぱり乃南さんの描く女性はリアルで好きです。嫉妬や表裏…怖いけど、あるある!
    「最後のしずく」なんて恐ろしいけど実際にありそう。
    男性にもぜひ読んで欲しい。女って、実際きっとこんな感じなんです(笑)

  • 女の黒い心理を書いた短編集。読みやすいが引きずりそうなので途中で返却。

  • やっぱり乃南アサ作品は恐い。
    でもおもしろくて読んじゃう。

  • ちょっと怖い女性のshort story。
    生き方は色々あると・・・。でも自分自身にもひょっとしたらこんな側面あるかなと思ったりするようなお話の数々でした。

  • 再読。
    自分の職業に誇りを持ち、同時に謙虚さを忘れない、そしてとにかく歩み続ける決意を持っていること (あとがきより)

  • サイコ・サスペンスを集めた短編集。
    サイコ・サスペンス初心者(?)、というかあまり好きでない人にお勧め。
    許容範囲だと思う。

    そこまで、この本に出てくる人々は逸脱していないように思う。

  • 実家の母が古本屋で買ったとかで、乃南アサさん好きなので借りてきました。
    中には、タネというか結末がわかってしまう話もあったけど、なかなかに楽しめました。
    一番最初のお話「熱帯魚」が一番好きかな。

  • ミステリー系短編集。
    ほとんどがOLや働く女性の話なので、すんなり話に入り込めた。
    話がおもしろくてのめり込んでいくと、いきなり「!!?」っていう展開になるのがたまらーん。
    こういう怖すぎないミステリーなら読める。絶妙なところだと思う。
    「ばら色マニュアル」と「来なけりゃいいのに」にハマりました。

  • 短編集。いろんな女性を主人公に、淡々とした日常の中、最後にわたし好みのちょっとぞくっとくるどんでん返しっぽい展開があって、どれもなかなか面白かった。「熱帯魚」あこがれのアパレルメーカーのキャンディー・マーケットに転職したものの…「最後のしずく」ちびで見栄えが良くない保母が親友と思っている友達に出会いの場を数々セッティングされるが…「夢」有名美容室で若くしてチーフをしている美和の夢は田舎で夫婦でちっちゃいお店を開くことだったが…「ばら色マニュアル」カラオケ店大手で気持ちよく働く里香がある日誰も見ないマニュアルを見るパスワードを発見し…「降りそうで降らなかった水曜日のこと」主人公の中学生まゆの通う中学の体育館の裏に花束がたむけられており、欠席している生徒が飛び降りた、という憶測が飛び交ったが…「来なけりゃいいのに」OL仲間から鬱陶しがられている順子を仲間と共に多重人格と噂していた智子だったが…「春愁」OL生活20年を迎えようとしている多佳子、部長に呼ばれて20周年記念品の相談と共に会社に必要な人間と吹き込まれ張り切ってお局ぶりを発揮し、掃除のおばさんの話しかけにも邪険な態度を見せていたが…

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