- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396631581
感想・レビュー・書評
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元敏腕判事、関根多佳雄をメインパーソナリティに置いた安楽椅子探偵の短編集
謎の写真から、街の異物、都市伝説、子どもたちの会話から物語を推理し、思いがけず事件解決をしたりもする
各話に必ず響くフレーズが出てくる
謎は謎のままのほうがいいと思う物語も
チラホラあったり詳細をみるコメント2件をすべて表示-
goya626さんこれは名作ですよ。これは名作ですよ。2021/02/18
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カルリン書房さん本当にそうですね本当にそうですね2021/02/18
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2020年6月21日読了。
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引退した元有名判事の関根多佳雄を主人公とする12話の推理ミステリー短編集。
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『曜変天目の夜』
『新・D坂の殺人事件』
『給水塔』
『象と耳鳴り』
『海にゐるのは人魚ではない』
『ニューメキシコの月』
『誰かに聞いた話』
『廃園』
『待合室の冒険』
『机上の論理』
『往復書簡』
『魔術師』
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数多く有名な作品を書かれている恩田陸氏の初期の作品。
なにより装丁がシンプルでお洒落。
著者の本はこれが初めて読んだが、ここから入るのは間違いだったかもしれない…
短編でサクサク読み進められるけど、読解力不足のせいで、謎の解明がイマイチだったりピンとこなかったり…
自分的にはちょっと残念だった。
けど、『机上の論理』や『往復書簡』など少し変わった趣向の作品もあり楽しく読むことも出来た。
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主人公の関根多佳雄は恩田作品の『六番目の小夜子』、『図書室の海』、『Puzzle』に登場する関根秋・関根夏・関根春の父親という事で、そうなってくるとその作品達も読みたくなってしまう。 -
22年間のうちで
今まで読んだ、推理小説のいちばん。
ひょうひょうとした老人が、たまらない。 -
「曜変天目の夜」曜変天目茶碗が出てくるというので読んだ。が、曜変天目の必要性あったか?言葉としてはとても美しいけど。「ノリタケのティーカップ」の方がよほど内容に沿ってしまうと思った。
全体的には、主人公が鼻につくーーー!人生に障害がなく順風満帆すぎるー!
高身長、元判事、奥さんは10歳若く見えるほど美しい、娘は弁護士、息子は検事。親戚知人も皆優秀。
姪っ子からマメに手紙を貰える関係になれるなんてそんな夢のような状況あるかなあ。おじさん向けファンタジーと言った感じがする。
「人類が進化して、生物は水から陸に上がってきた。一時期水の中に戻った時代」そんなのがあるのかしら?今度調べてみよう。
茄子の花を一輪挿しに飾る、というのは眉唾ものだな。茄子の花は小さくて飾るようなものではない。おまけに花を取ると茄子は実が成らない。
あまり好きになれなかった。 -
恩田さんの初期作品を初めて読む。予想とだいぶ違った。
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主人公の関根、ん?と思ったら、あの関根だったんですね。
上質な推理小説を読んでる人を外から見ている、そんな感じだったかな。 -
20160323読了
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シリーズも読んでみたい
往復書簡、ニューメキシコの月、 机上の論理、が読みやすい
象と耳鳴り、廃園、は味わい深い
海にゐるのは人魚ではない、給水塔、はゾッとする -
関根多佳雄が主人公の短編ミステリー。江戸川乱歩、中原中也、九マイルは遠すぎる(作者は忘れた)が作中に出てきた。個人的に給水塔が一番好き。事実だったのか、空想なのかわからないという終わり方。サクッと短時間で読める作品だがじっくり1文1文味わって呼んでも面白い話だと思った。