I love you

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632519

感想・レビュー・書評

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  • 六人の男性作家の短編恋愛小説。べたべたうじうじしていないで、どの作品もさわやかに心が温まった。特に石田衣良のが好き。

  • 人気作家を集めた恋愛小説集。なかなか読む気にならなかったけれど、読んでみたら意外と気持ちの揺らぎが心地よかった。

  • 久しぶりに恋愛小説を読みました。
    6人の作家さんの短編集。
    どれも良かった。
    中田永一さんと中村航さんは初めて読んだけど、すごく良かった。別の小説も読みます。
    有限な人生の中で、人それぞれに花火のような輝く一瞬があるとすれば、やっぱり恋愛になるのかな。
    音楽だってずっと昔から恋や愛について、くどい程歌われてきてるしね。

    “愛情をただ育みたいと願うこと。
    世界中を廻るギブ&テイクの中で、僕はこれからも何かをなそうとするだろう。どれだけ慎重であろうとしても、僕の怠惰や欲望は誰かを傷つけてしまうだろう。そして何度も自分に失望するだろう。だからいつまでも覚えておきたいと願っていた。満月の下、彼女を通じて降りてきた優しい実感を、いつまでも覚えておきたいと、僕は願っていた。”

  • 透明ポーラーベア/伊坂幸太郎
    伊坂さんは水兵リーベ僕の船ってフレーズが好きなのかな?他の短編でも出てきてた。何より伊坂さんの作品は、終わりにモヤモヤしたりしないし、話が良く出来ているし、しかも感動する。切ないのに暖かい気持ちになれた。この話凄く好き。
    魔法のボタン/石田衣良
    石田さんの恋愛小説はどことなく面白くて、妙に女性を美化したりしないし、ありそうで現代っぽくて好き。私的に結構良かったな。
    卒業写真/市川拓司
    あれ?え?ってなって、ページを行き来して納得。言葉を調べたりもした。ロマンティック過ぎる気もしたけど、過去の思いが実って良かった。笑顔になれた。
    百瀬、こっちを向いて/中田永一
    まずこのタイトルに惹かれました。タイトルだけで引き込まれました。時間は現在、物語は過去。結局誰が嘘つき?みんな嘘つき?分かってたのね。切なくて少し怖くて優しくて甘かった。「百瀬、こっちを向いて」……良かった。
    突き抜けろ/中村航
    良かったというレビューが多かったし期待していたけど、私的には普通だったかな。まだ理解できていないのかも。でも、近い未来が少し浮かんだ気がした。
    Sidewalk Talk/本田孝好
    これは良かった。期待以上でした。離婚から始まるのかな。なんか切なくて救いのない話のようで、最後に救いが現れて本当に良かった。彼が度々思い出す過去が素敵だった。香水…

  • 伊坂幸太郎と本多孝好作品がすごい好き。話の流れ、伏線、余韻が短編なのにすごいなぁ。
    卒業写真も好きだったし、百瀬、こっちを向いて、も良かった。何か青春。

    透明ポーラーベア/伊坂幸太郎
    魔法のボタン/石田衣良
    卒業写真/市川拓司
    百瀬、こっちを向いて/中田永一
    突き抜けろ/中村航
    Sidewalk Talk/本多孝好

  • 有名な作家さんたちのアンソロジー。その人の作風を知るには良さそう。そして中身もいろんな作家さんのがあるので1つぐらいは気に入るのがあるだろう。
    どれも読みやすく、楽しかった。

  • まだ伊坂幸太郎さんと本多孝好さんの作品しか読んでませんが、どちらも素敵な物語でした。愛しさと切なさの混ざり方がすばらしくて、どちらも不思議な涙がでました。

    伊坂幸太郎「透明ポーラーベア」は、一緒にいることだけが、繋がってるわけじゃない。そう思ったら涙がでた。

    本多孝好「sidewalk Talk」はの静寂感はとても好きだし、だからこそ香水のシーンが際立つというか。このあと、あの紙を捨てて欲しいなと思った。

  • 二回目の読破。
    色んな作家の作品が読めて、しかも割と好きな作家が多いので全体的に楽しめた。
    ミステリー系が好きな人には、あくまで恋愛系なので物足りないかもしれませんが。

  • 短編集だからのめり込むってわけじゃなくさらりと読めちゃう。かるーいお話したち。どれも少し切ない気分にさせるストーリー。
    短編集の好きなところって時間・場面共に変化がなく終わるところ。その中で登場人物の他の生活を感じるのが好き。

    この中なら本多孝好のsidewalk talkが一番のお気に入り。軽く涙しちゃいます。

  • 「百瀬、こっちを向いて」を読みたかったので手を出してみた。
    「百瀬」は、ちょっとぎこちない感じの文章が高校生の不器用さを語るのにあってて、話は普通なんだけど、流れる空気がどこか懐かしくて心地いい。

    伊坂さんの「透明ポーラーベア」にはだいぶじんときた。
    あれが伏線だったのか!っていういつもながらの驚きも、こんな短編でもやっちゃうあたりさすがだなあ、もう。
    「繋がってるんだなあ」ってまさに。

    ほかもそれぞれ味わいが違って、どれもなかなかに面白かった。
    一冊でスゴイお得感。

    唯一、石田衣良のだけが肌に合わず、全く受け付けませんでした・・・。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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