I love you

著者 :
  • 祥伝社
3.50
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本棚登録 : 1863
感想 : 357
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632519

感想・レビュー・書評

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  • 今回は男性作家が描く恋愛アンソロジー。今回は伊坂さんのシロクマが大好きな姉の話しが一番良かった。3年前、カナダで行方不明になった姉。姉はこれまで多くの彼と付き合い、その彼と自分は関わってきた。偶然、動物園で姉の最後の恋人に出会った。「姉の彼氏」群の中では一番好感を抱いていた人だった。僕たちはなんとなく流れでダブルデ-トすることになる。最後の元彼と話しをするにつれ、姉への想いが募り、回顧する。元彼達が動物園に集合した。シロクマに襲われながらもVサインをする姉を想像し、しみじみとなる。伊⑤石②市④中⑤中④本⑤

  • 伊坂さん目当てで図書館で借りました。
    伊坂さんのラブストーリーはとても、よかった。
    図書館に集まる姉の過去の男たち。ほんわかしたラブストーリーでした。

  • アンソロジー形式なので、当たり外れあり。
    「透明ポーラーベア」姉のキャラクターが強烈。登場しないのにこんなに魅力的って凄い。白クマへの、小さい子供みたいな愛情が感じられて、何だかほんわかした。
    「突き抜けろ」鍋をつつく感じとか、独特で日常的な描写が良かった。
    「卒業写真」ありがちでつまらない。
    「百瀬、こっちを向いて」ダブルデートの辺りの感情の振れ幅や、キャラの本性に関しては面白い。一風変わった作品だと思う。ゆったり話す彼が実によい。
    「Sidewalk Talk」香水、やられた。

  • 男の人が書く恋愛短編集ってまた違う感じでいいよね。
    それぞれの作家さんの個性が出ている感じだった。
    お気に入りは「百瀬、こっちを向いて」
    中田さんって著者の中で唯一知らない人だったのだけど(笑)
    素敵な話でした。

  • 再読
    やはり装丁が好き。文庫本ではなく単行本。
    不器用に切り取られたI LOVE YOU の下オレンジ黄色の横縞模様、作家毎にカラーページが挟まっているので全ての面がほんのり縞
    男性作家のアンソロジー、不器用な恋愛ものって感じが伝わって来る。
    恋愛ものだからピンク赤系統ではなく、黄色系を選んだことが若かりし頃の恋愛を彷彿させる感じ。
    ドキドキしながらページをめくる感じが良い。

  • 人や
    音楽や服や本も、偶然の出逢いがなけりゃ
    知ることも触れることも無いまま過ぎ去って行くわな。
    作者が6人6話やから、当たり外れがあってもまぁいーかってノリで。
    偶然 手に取って立ち読みして、良かった。
    特に、
    「魔法のボタン」
    「百瀬、こっちを向いて」
    いーねぇ 色んな男女関係があって。
    恋愛モノは好き好んで読まんけど、この2作の恋愛のカタチが1番グッときた。
    「百瀬~」なんかヤバイよ 主人公の冷静でネガティブで自己否定な感情が。‘恋愛に臆病’とかっていうレベルじゃナイ。
    ・・・実際、現実にこんなオシャレな出来事は起こらんやろなー 

    2008年03月16日

  • 読んだことのない作家さんに出会えたり、お話によって色が全く違うのがアンソロジーの好きなところ。

    個人的にはこれだ!というお話はなかったけどI LOVE YOUというド直球なタイトルと装丁が好き。

  • そうそうたる作家さんたちの恋愛短編集。
    とても読みやすくて、当たり前だけどそれぞれ結末やシチュエーションが異なっていて面白かった。
    個人的に短編集をあまり好んで読まないため、採点は少し厳し目に

  • (2017/9/29読了)
    伊坂さんで検索して借りた本。この本は読んでないけど、もしかしたら他の短編集やアンソロジーで読んでいるかも知らないけど、読んでは忘れるタイプなので。
    その作家さん自身の本は読んでない作家さんが半分。
    最初が良すぎたからか、主人公と年代が違うからか、今ひとつ入り込めない、どこか薄さ、軽さを感じてしまう。
    短い物語で、最後に読者を納得させ、腑に落ちさせてくれるのは難しいのだろうなあ。さすが伊坂さん!
    全て好みの問題だろうけど。

    (内容)
    恋愛には物語がある。様々な断片から生まれるストーリーを、石田衣良、市川拓司、中村航ら、現在最も注目を集める6人の男性作家たちが紡ぐ。オール書き下ろし、至高の恋愛アンソロジー。

    (目次)
    伊坂幸太郎 透明ポーラーベア (変人の姉・元恋人)
    石田衣良 魔法のボタン (幼稚園からの友人)
    市川拓司 卒業写真 (9年ぶりの再会)
    中田永一 百瀬、こっちを向いて (先輩の二番目の彼女
    中村 航 突き抜けろ (計画的な恋愛・友人と先輩)
    本多孝好 Sidewalk Talk (離婚する?男女)

  • 六人の男性作家の短編恋愛小説。べたべたうじうじしていないで、どの作品もさわやかに心が温まった。特に石田衣良のが好き。

  • 人気作家を集めた恋愛小説集。なかなか読む気にならなかったけれど、読んでみたら意外と気持ちの揺らぎが心地よかった。

  • 伊坂さんのよくわかんない変な感じが好きみたい。
    中村航さんは初めて読んだけど、これは割と好きだった。
    爽やかにやっちまおうぜ、って言ってくれる
    めちゃくちゃな友人が私もほしい。
    どうせ怖気づくんだけど。
    (ト)

  • 久しぶりに恋愛小説を読みました。
    6人の作家さんの短編集。
    どれも良かった。
    中田永一さんと中村航さんは初めて読んだけど、すごく良かった。別の小説も読みます。
    有限な人生の中で、人それぞれに花火のような輝く一瞬があるとすれば、やっぱり恋愛になるのかな。
    音楽だってずっと昔から恋や愛について、くどい程歌われてきてるしね。

    “愛情をただ育みたいと願うこと。
    世界中を廻るギブ&テイクの中で、僕はこれからも何かをなそうとするだろう。どれだけ慎重であろうとしても、僕の怠惰や欲望は誰かを傷つけてしまうだろう。そして何度も自分に失望するだろう。だからいつまでも覚えておきたいと願っていた。満月の下、彼女を通じて降りてきた優しい実感を、いつまでも覚えておきたいと、僕は願っていた。”

  • 同じラブストーリーなのに作家が違うとこんなに違うなんて面白い!

  • 伊坂さんはほのぼのと
    石田さんはかわいく
    市川さんはまっすぐに
    中田さんは切なく
    中村さんははちゃめちゃに
    本多さんはお洒落に
    1つのテーマを表現してた。

    「そんな気がするってば」
    「しないよ」

  • 透明ポーラーベア/伊坂幸太郎
    伊坂さんは水兵リーベ僕の船ってフレーズが好きなのかな?他の短編でも出てきてた。何より伊坂さんの作品は、終わりにモヤモヤしたりしないし、話が良く出来ているし、しかも感動する。切ないのに暖かい気持ちになれた。この話凄く好き。
    魔法のボタン/石田衣良
    石田さんの恋愛小説はどことなく面白くて、妙に女性を美化したりしないし、ありそうで現代っぽくて好き。私的に結構良かったな。
    卒業写真/市川拓司
    あれ?え?ってなって、ページを行き来して納得。言葉を調べたりもした。ロマンティック過ぎる気もしたけど、過去の思いが実って良かった。笑顔になれた。
    百瀬、こっちを向いて/中田永一
    まずこのタイトルに惹かれました。タイトルだけで引き込まれました。時間は現在、物語は過去。結局誰が嘘つき?みんな嘘つき?分かってたのね。切なくて少し怖くて優しくて甘かった。「百瀬、こっちを向いて」……良かった。
    突き抜けろ/中村航
    良かったというレビューが多かったし期待していたけど、私的には普通だったかな。まだ理解できていないのかも。でも、近い未来が少し浮かんだ気がした。
    Sidewalk Talk/本田孝好
    これは良かった。期待以上でした。離婚から始まるのかな。なんか切なくて救いのない話のようで、最後に救いが現れて本当に良かった。彼が度々思い出す過去が素敵だった。香水…

  • 伊坂幸太郎と本多孝好作品がすごい好き。話の流れ、伏線、余韻が短編なのにすごいなぁ。
    卒業写真も好きだったし、百瀬、こっちを向いて、も良かった。何か青春。

    透明ポーラーベア/伊坂幸太郎
    魔法のボタン/石田衣良
    卒業写真/市川拓司
    百瀬、こっちを向いて/中田永一
    突き抜けろ/中村航
    Sidewalk Talk/本多孝好

  • 伊坂さん目当てで手に取ったアンソロジー。作者は全員男性作家。複数の読友さんご推薦の『百瀬、こっちを向いて』も収録されている。伊坂さんの『透明ポーラーベア』がやっぱり一番!最後の3行が特に沁み入った。主人公の姉の存在が不在ながらもとても大きい。また、『百瀬、こっちを向いて』の瑞々しさが印象的。構成が秀逸。この作者の他の作品もぜひ読みたい。中村さんの『突き抜けろ』も好きだ。男3人の鍋が楽しい。イマイチだったのが石田さんと市川さん。設定や結末がベタ過ぎだったり台詞まわしが古臭かったりで個人的にダメでした。

  • 私の大好きな作家さん達ばかりの短編小説集。
    どれもこれもステキな物語です。

    市川拓司先生の『卒業写真』は読みながら少し考えさせられて「え・・?え・・?」ってドキドキしちゃいます。

    本田孝好先生の『Sidewalk Talk』は文章が好き。
    もどかしい心情の表現方法が私好みでした。

    もちろんその他の作品も最高です★
    どの作品も文章が綺麗なことが嬉しいし、読みやすい。きっとそういう作家さんを集めたんだろうな~

    長編小説が好きな私でも十分楽しめたので、日ごろあまり本を読まない人がまず本を読み始めるのに最適な一冊ではないかな?と思います

  • 有名な作家さんたちのアンソロジー。その人の作風を知るには良さそう。そして中身もいろんな作家さんのがあるので1つぐらいは気に入るのがあるだろう。
    どれも読みやすく、楽しかった。

  • まだ伊坂幸太郎さんと本多孝好さんの作品しか読んでませんが、どちらも素敵な物語でした。愛しさと切なさの混ざり方がすばらしくて、どちらも不思議な涙がでました。

    伊坂幸太郎「透明ポーラーベア」は、一緒にいることだけが、繋がってるわけじゃない。そう思ったら涙がでた。

    本多孝好「sidewalk Talk」はの静寂感はとても好きだし、だからこそ香水のシーンが際立つというか。このあと、あの紙を捨てて欲しいなと思った。

  • 「愛してるって言葉だけじゃ足りない」

    有名男性作家による短編集。

    これは全部面白かった
    おすすめ度が高いです!
    そして幸せな気持ちになれる話が多い。
    男性の方が夢見がち、ロマンチストが多いのかなと思っちゃうけど笑 

    特に好きなのは
    石田衣良 「魔法のボタン」
    中田永一 「百瀬、こっちを向いて」
    です
    「百瀬、こっちを向いて」はアニメや短編ドラマでありそうな感じがする!と思ったら作者はアニメに携わっている方のようですね、作風でるなあ笑

    シロクマもインパクトあったし、
    卒業写真もなかなかよかった。

  • 愛をテーマとした短編小説集。
    男性作家のみによる本ということで、普段女性作家を読むことが多い私にとって新鮮でした。

    一番好きなのは一番終りに収録された本多孝好さんの「Sidewalk Talk」。
    この本に収録された作品、すべて物語の終わりがそこから先の未来を感じさせるような結末なのですが、この作品が一番それを表現しているような気がしました。
    友人に勧められて読んだ本でしたが、非常に満足です。

  • ちょっとは男心がわかるかな,と思って読んでみたけど,どうだろう,わかったかな?
    どの物語も,出てくる男性はみんな落ち着いていて,冷静で,ちょっと危なっかしい女性を広い心で,あたたかい目で見ている,そんな感じがした。

    わたしと,あの人も,そういう感じなのかな。
    どうなんだろう・・・。

    個人的に,いちばん気に入ったのは,Sidewalk Talk。
    静かに,泣けた。

  • 二回目の読破。
    色んな作家の作品が読めて、しかも割と好きな作家が多いので全体的に楽しめた。
    ミステリー系が好きな人には、あくまで恋愛系なので物足りないかもしれませんが。

  • アンソロジーは‥↓↓↓
    ゆっくり/気軽に/自分のペースで読めるから‥
    なおかつ‥
    ワンプレートらんちみたく‥
    たくさんの美味秀作に出会えるから‥大好きです(*'-^)-☆
     
    ■□■□■□■□
     
    お馴染みのお馴染みさんが名を連ねる本作(^-^)
     
    やっぱり素敵ですよ( ^-^)_旦""

  • 短編集だからのめり込むってわけじゃなくさらりと読めちゃう。かるーいお話したち。どれも少し切ない気分にさせるストーリー。
    短編集の好きなところって時間・場面共に変化がなく終わるところ。その中で登場人物の他の生活を感じるのが好き。

    この中なら本多孝好のsidewalk talkが一番のお気に入り。軽く涙しちゃいます。

  • 6人の作家による6作品、短編集。

    中田永一氏の「百瀬、こっちを向いて」が良かったかな。
    どれも、さわやかに軽く読める恋愛小説で、通勤で読むにはいい感じです。

  • 伊坂幸太郎 石田衣良 市川拓司 中田永一 中村航 本田孝好
    6人の恋愛アンソロジー。
    おしゃれーでフワフワーっとしたラブストーリーたち。
    気負わずサラッと読める。

    伊坂幸太郎さん目当てだったんだけど、
    その「透明ポーラーベア」
    ちょっと不思議なことが当たり前のように軽やかに起きる感じがすごく好きだったんだけど。。。

    市川拓司さんの「卒業写真」が好きだったのが収穫!
    ちょっとしたヤラレタ感。
    「いま、会いにゆきます」の作者ってのはもちろん知ってたし、
    映画なんて2回も観に行っちゃったくらい好きなんだけど、
    本は未読だった。

    ということで、各作家さんのお試し読みには最適な一冊では〜?

  • 「百瀬、こっちを向いて」を読みたかったので手を出してみた。
    「百瀬」は、ちょっとぎこちない感じの文章が高校生の不器用さを語るのにあってて、話は普通なんだけど、流れる空気がどこか懐かしくて心地いい。

    伊坂さんの「透明ポーラーベア」にはだいぶじんときた。
    あれが伏線だったのか!っていういつもながらの驚きも、こんな短編でもやっちゃうあたりさすがだなあ、もう。
    「繋がってるんだなあ」ってまさに。

    ほかもそれぞれ味わいが違って、どれもなかなかに面白かった。
    一冊でスゴイお得感。

    唯一、石田衣良のだけが肌に合わず、全く受け付けませんでした・・・。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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